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2007年11月

2007年11月04日

高谷コラム「帯制度の系譜 その◆

前回は、現在のブラジリアン柔術における色帯制度のルーツが嘉納治五郎師範=講道館柔道にあるという、至極順当であろう説について紹介したが、今回はさらに色帯という嘉納師の発想が何処から生じたのかを考察したい。

まず、嘉納師の柔術修行暦に関して。

1860年に現在の兵庫県に生まれた嘉納師は、勉学には秀でていたものの虚弱であった為、18歳にして天神真楊流柔術に入門する。

当時の世相、柔術道場・指導者を探し当てるのに大いに苦労したという。

天神真楊流の福田八之助・磯正智という二人の師匠が亡くなった後には起倒流の飯久保恒年に入門。

数年の稽古を経て1885年6月5日、講道館創始に至る。

さて、上記2流のうち天神真楊流柔術の昇格制度に注目してみる。

嘉納師が師事した磯正智道場の記録として現存する「磯又右衛門殿道場稽古着之法式」(1868年)によると、以下の通り修行者の格式が一目でわかるようになっていたという。

初心・・・浅黄地、白糸にて十の字ざし

目録・・・白地、紺糸にて十の字ざし、えり浅黄

免許・・・白地、紺糸にて十の字ざし、えり白地

ちなみに「字ざし」とは着物上衣の肩周りから背面にかけての刺繍状の縫い目のこと。

 このように天神真楊流においては初心者から上級者までの三段階を字ざしやえりの色、さらには上衣の色をもって区別していたのである。

えりだけが色違いの上衣が存在していたことなどは、現代のブラジリアン柔術キモノのデザインを想起させ、興味深い。

天神真楊流出身の嘉納師は、この装いよる修行者の格式分けから、よりシンプルな帯の色によって分けるというアイデアを生み出した。

それを新たに武道というジャンルに採用されていた「段級制度」とリンクさせ、講道館柔道における「帯制度」を確立させたのである。

「帯制度」は修行者のモチベーション維持・向上を図るという作用と同時に、講道館という組織の経済的基盤としても大いなる存在意義を持つようになった。

それこそが合気道や空手道といった後発の武道、そしてブラジリアン柔術にまで取り入れられた一因であると言えるだろう。

まさに嘉納治五郎師範の偉大なる発明だと言っても過言ではない。

以上、大雑把ではあるが帯制度の系譜について考察してきた。

現代、そのルーツたる講道館柔道の黒帯は、ブラジリアン柔術は周知のこと、その他武道に比してもその取得は極めて容易(金銭的な意味ではない)であると言わざるを得ない。

泉下の嘉納師は、これをいかに感じるだろうか・・そしてブラジリアン柔術の色帯は、現在の厳格な制度とその格調の高さを末永く保っていってほしいと、筆者は切に願うのである。



嘉納治五郎師範が最初に学んだ天神真楊流の伝書より。
上衣の色や字ざしの違いが見える。




柔術修行期、東京帝大在学中の嘉納師範。
文明開化の時勢に逆行するかのようなワイルドな印象を受ける。


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2007年11月03日

ルーカス・レプリ

51c98713.gif今日はDEEP-X 02で初来日が決まったルーカス・レプリを紹介したいと思います。

ルーカスは今年のCBJJEとCBJJのムンジアルの黒レーヴィの世界王者でマルセリーニョ、コブリンヤらと同じアリアンシの所属です。

アリアンシ以前はコブリンヤと同じく今はなきTT柔術でテレレやエドゥアルド・テレスと練習していました。

TTが崩壊したときにコブリンヤと行動を共にしてアリアンシに移籍、その後はアリアンシのサンパウロ支部に所属し、現在はマルセリーニョの師として知られるファビオ・グージェウに師事して、タルシス・フンフェリーらと毎日練習に励んでいます。

このルーカスは今年のムンジアル優勝以前は昨年のパンナム茶レーヴィに3位入賞ぐらいしかこれといった大きなタイトルは取っていません。

しかし今年のムンジアルではダークホース的な活躍をして一本勝ちの連続で勝ち上がっており、特に準決勝、決勝も一本で極めて優勝したことは特筆に価するでしょう。

中でも準決勝で対戦したムンジアル2連覇王者、セルソ爛札襯掘璽縫膈瓮凜ニシウス(バッハ)の必殺のハーフガード、ハーフからのスイープ狙いの黄金パターンをヒザ十字に切り返してタップを奪った場面は今トーナメントのハイライトだったでしょう。

ムンジアルの大舞台でそれまでノーマークだったルーカスが強豪中の強豪、セルシーニョのムンジアル3連覇の野望を一本で降しストップし、この勝利でルーカス・レプリは俄然、注目の選手となりました。

とにかくこのルーカスは一本勝ちが多い選手で強豪選手の多いムンジアルで、それも昨年度の王者や決勝戦でも一本で勝つというのは驚異的です。

今回のムンジアル黒レーヴィ級は黒のカテゴリーで一番多い38人の出場者があったのですが、そこで頭一つ抜けた感のある極めの強さを見せ付けていました。

ルーカス初来日の試合のDEEP-Xはグラップリングの試合でルーカスのグラップリングの実力は未知数ですが、この極め力は侮れません。

対戦相手の長谷川選手も極めが強い選手として知られていますが、この対戦では真っ向からの極め合いが期待できます。

いい試合になること請け合いですよ!

ルーカスのムンジアル決勝戦のレポートはこちらから。



ムンジアル王者、ルーカス・レプリが初来日決定!



強豪ひしめくムンジアルで38人の中から勝ち上がり優勝した強豪中の強豪です!



セルシーニョに一本で勝ち喜びを爆発させルーカス。
DEEP-Xでも一本勝ちできるでしょうか?


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2007年11月02日

ナパオンvsヴェウドゥム、再戦決定!

c14f4370.JPG爛妊鼻瓩箸いΠ嫐のナパオンというニックネームを持つガブリエル・ゴンザガがイギリスのニューキャッスルで開催されるUFC80でファブリシオ・ヴェウドゥムと試合するようです。

この両者は2003年にブラジルのマナウスで開催された「ジャングルファイト」の第1回大会で戦っており、その時は2R、TKOでナパオンが敗れています。

しかし、この時のナパオンはファブリシオよりも10kgも軽かった、といいます。

ナパオンは8月のランディ・クートゥアーとの試合で痛めた鼻の負傷も癒え、トレーニングを再開しています。

一方、ファブリシオは長年在籍していたチーム・ミルコを離れブラジルへ帰り、クリチーバにあるシュート・ボクセに移籍しました。

ニーノの抜けたシュート・ボクセの柔術&グラップリング部門の強化とファブリシオ自身の打撃スキルの向上という両者の思惑が一致したからです。

この両者の戦いは2003年に戦ったときよりも互いにMMAファイターとして進化しており、前回とは違った試合になるでしょう。

しかしイギリスでブラジル人同士が試合する、というのも変な感じがしますね!


★画像はADCC 2005でのナパオンとデミアン・マイア。現在はこの両者はUFCを主戦場にしています!


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2007年11月01日

「DEEP-X 02」&賞金10万円トーナメント、開催決定!

e5f29f52.gif今夏に初開催され、青木真也、今成正和らトップグラップラーが大挙して出場し、チケットが完売、超満員札止めとなったグラップリング大会「DEEP-X」の第2回大会の開催が発表され3カードが発表されました。

今大会の目玉は現役の柔術世界王者、ルーカス・レプリ(アリアンシ)の初来日と前回の初来日時に今成選手を完封し降したADCCブラジル王者、ブルーノ・フラザトの再来襲だ。

ルーカスの相手はすでに長谷川秀彦(SKアブソリュート)に決定済み。

この対戦は柔術vsサンボの代理戦争となり、長谷川選手は「サンボの方が柔術よりも強い」と豪語しているそうなので、果たして現役の柔術世界王者にどう戦うのか注目したい。

その他に発表されたのはIRO関vsマルキーニョスだが、これも相撲vs柔術の異色対決。

どんな試合になるのか想像もつかないが、マルキーニョスは前回大会で敗れているだけに、今回はきっちりと勝ち星を挙げたいところだろう。

最後の1カードは女子プロレスラーの闘牛・空vs松本洋平の試合。

松本洋平とは聞きなれない選手だが、それもそのはず、松本選手はサムライTVのディレクターという。

取材に来ていたその場で佐伯代表より試合のオファーをされ急遽、決定したこのカードは男vs女の性別を越えたミックスド・マッチ。

現在、闘牛・空選手はメキシコにて武者修行中。

この試合で武者修行の成果を見せられるか期待したい。

そして今大会は2部構成で開催され昼に行われる第1部ではキッズ・トーナメントとグラップリング版フューチャーキング・トーナメントが3階級、開催される。

グラップリング版フューチャーキング・トーナメントには各階級に優勝賞金10万円が用意されており、各階級8人のトーナメントを予定している。

このトーナメントは招待選手の他に一般公募も行われるので、我こそはと思われる選手は申し込みをしてはいかがだろうか。

しかし優勝賞金10万円を目当てにDEEP本戦でも試合をしている選手や柔術の黒帯選手、グラップリングで実績があるの強豪選手らからすでに出場の申し込みがあるので、なかなかレベルの高いトーナメントになりそうだ。

申し込み要項は以下の通り。

【DEEP X フューチャーキングトーナメント大会詳細・要項】 

62kg以下、69kg以下、76kg以下の各階級でDEEP Xルールによる8人のトーナメント。

各階級優勝賞金10万円。

決勝までは5分1R、決勝戦のみ当日第2部にて行われるDEEP X本戦にて、本戦ルールの4分4分2分の3R、オーディエンスジャッジありにて行います。

★出場者多数の場合は書類選考により抽出します。

【DEEP X フューチャーキングトーナメント大会詳細】 

DEEP X 02(募集締切11月18日)

12月2日(日)新宿フェイス(東京都)
住所:〒160-0021東京都新宿区歌舞伎町1-20-1
   ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町7階

◆出場資格

・健康で感染症のない18歳以上の男子。

・本大会から45日以内に、あらゆる試合においてKO、もしくはTKOをされていないこと。

・スポーツ安全保険、またはそれ相当の保険に加入していること。

(加入していない場合はDEEP事務局にて加入しますが、加入料¥1500を頂きます。)


◆募集内容

ウェルター級(76kg以下)
ライト級(69kg以下)
フェザー級(62kg以下)

以上3階級・トーナメント制。

★各階級定員を設けておりますので定員を超えた場合は書類選考となります。


出場希望の方は、氏名、年齢、所属、階級、主な戦績、自己PRを下記までお送りください。

◆郵送→名古屋市中区松原1−2−23 第3栄ビル3E

◆FAX→052−339−1118

◆Eメール→maruyama73@deep2001.com

※必ず連絡のとりやすい連絡先を明記のうえ、お送りください。





「DEEP X 02」オフィシャルサイトはこちらこちらから。


「DEEP X 02」
開催日時:12/2(日)
会場:新宿FACE
開場時間 13:00
第1部開始 13:30
第2部開始 17:00

対戦決定カード

ルーカス・レプリ(アリアンシ)
★ムンジアル2007 黒レーヴィ王者
vs
長谷川秀彦(SKアブソリュート)
★現DEEPウェルター級王者

マルコス“マウキーニョス”ソウザ(ボンサイ柔術)
vs
IRO関(フリー)


闘牛・空(プロレスラー/フリー)
松本洋平(サムライTV)

その他の出場予定選手

ブルーノ・フラザト(ゴドイ柔術)
マウリシオ・ソウザ(ボンサイ柔術)
石岡沙織(禅道会)
水野真斗(AACC)
ISAMI磯部長
公武道・長谷川社長

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