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2011年06月04日

2011年06月04日

ムンジアル2011:大会2日目男子日本人選手の結果

ムンジアル大会二日目は女子選手、日系ブラジリアンの結果はお届け済み。

今回は男子日本人選手の主な結果をお届けしたいと思います!

まずは、日本の得意階級ガロ級の結果から。

紫帯ガロ級は3名がエントリー。

金井学選手(グラスコ柔術アカデミー)、鶴巻陽司選手(AXIS)、村松健二選手(Clube de Jiu-Jitsu)です。

金井選手は昨年のアジア選手権、東京国際オープンの同級を制しており、入賞が期待されていました。


一回戦はブラジル人選手と対戦し、21点取った後に絞めで一本勝ち!



続く二回戦は前年の優勝者ルーカス・セオドロ(アリアンシ)。腕十字が得意な極めの強い選手です。


引き込み合いの展開がしばらく続きます。




上を取った金井選手がアドバンテージを先制!




このままクロスガードから攻めに転じようとした際にルーカスの腕十字が炸裂!残念ながら一本負けで入賞はなりませんでした。




昨年3位入賞を果たした鶴巻選手は一回戦を絞めで難なく勝利!




続く二回戦は7-0でリードの状態から試合終了と同時に腕十字で勝利!




準々決勝はマウントを取られ10-6でリードされてしまい、終盤猛攻をしかけるも無念のタイムアップ。この試合を勝てばルーカス・セオドロにリベンジのチャンスだっただけに残念な結果になってしまいました。




2009年のムンジアルにも参戦経験のある村松選手は一回戦をポイント判定で勝利!




続く二回戦もポイント勝利で準々決勝に進出!




準々決勝は今年のパン選手権で優勝しているジョルダン・ランドリー(グレイシーエリートチーム)でした。
互角の攻防を繰り広げていましたがガードから腕を極められ無念の敗退。

紫ガロの日本人選手の入賞はなりませんでした。

紫帯ペナ級では高橋健太選手(グラップリングシュートボクサーズ)、玉木強選手(トライフォース)が参戦。

高橋選手は2009年にムンジアル青帯ペナ級を準優勝しており、今大会でも入賞の可能性は十分にあります。


高橋健太(グラップリングシュートボクサーズ)




一回戦はバックを取って4-0で快勝!




続く二回戦も勝利!




三回戦はアリアンシ選手とポイントゲームで点の取り合いになります。




惜しくも7-4で敗れてしまいました。

トライフォースの玉木選手も敗れてしまい、入賞はなりませんでした。

他にも日本からの参戦選手はいたようですが、日本から出場した男子選手はガロ級3名のベスト8が最高という非常に厳しい結果となってしまいました。

大会3日目はいよいよ茶帯黒帯が始まります!

そちらでの好結果に期待しましょう!



photo and text by Takashi Umezawa



©Bull Terrier Fight Gear

ムンジアル2011:日系ブラジリアン クレベル・コイケとアンデルソン高橋の試合

大会二日目はアジア圏の紫帯の中では頭一つ抜けている日系ブラジリアンであるアンデルソン高橋(ホシャ柔術)とクレベル・コイケ(ブルテリアボンサイ)の二人が満を持して出陣。

紫レーヴィは77名、紫メジオは84名がエントリーという極めて過酷なトーナメントになりました。

優勝まで実に7回(シードであれば6回)は勝たなければなりません。

まずは紫レーヴィにエントリーしたクレベル・コイケ(ブルテリアボンサイ)の試合模様からお届けします!

クレベルは組み合わせ上シードにはならなかったため7回勝って優勝、入賞までは5回の勝利が必要です。



試合前のクレベル。程良く集中しているようです。

常に動き続けるスタイルのクレベルが世界相手にどこまで通用するのか注目です!




一回戦はBJJレボリューションチームのクリスチアーノ・シウバ選手。




ポジショニングでうまく試合をコントロールした後に三角絞めが炸裂!




これが極まり3:28三角絞めで一本勝利!
幸先の良いスタートを切りました。




続く二回戦は一本勝ちこそなりませんでしたがポイント8-0で圧勝。




三回戦もパスガードを決めるなどし、5-0で快勝しました。




続く四回戦は準々決勝進出をかける重要な試合です。相手はアーサー・ソウザ(アヴェンジャーズ)。




4試合目ともなるとややスタミナが切れ始めたクレベル。珍しくバックを奪われてしまいます。




結局この4点が致命傷となり、ポイント4-6で無念の敗退!ベスト16に終わりました。



続いての登場は今年のヨーロピアン選手権でも同階級3位入賞を果たしているアンデルソン高橋(ホシャ柔術)の登場です。



アンデルソン高橋(ホシャ柔術)




一回戦は相手選手の外掛けにより反則勝ち!




二回戦は三角十字で一本勝ち!
勢いにのります。




三回戦は三角絞めで2試合連続の一本勝利。




続くは準々決勝。この試合を勝利すればメダル確定です。
しかしパスガードを仕掛けたところ、カウンターでマウントを取られポイントで大量リードを奪われてしまいます。なんとかエスケープをするもバックを取られかかる苦しい展開に。




終盤にスイープをして挽回をはかりますが追いつくには時間が足りません。




最終的にはポイント8-2で敗れてしまいました。惜しくもメダルに届かずベスト8。

しかし84名参加のトーナメントだったということも考えればベスト8はかなり素晴らしい成績と言えます。

本人はかなり悔しがっており、パン選手権での敗退以上の悔しさを滲ませていました。

きっともっと強くなってこの舞台に戻ってくるに違いありません。

引き続き活躍に期待しましょう!



photo and text by Takashi Umezawa



©Bull Terrier Fight Gear

ムンジアル2011:女子・その他の主な結果

大会2日目に行われた女子の試合の日本人選手を中心とした主な結果です。




紫帯プルーマ級・小林生美(福住柔術)
1回戦で三角絞めから腕を伸ばされて一本負け。




小林選手に勝利したサマンサ・ファウルハーバー(グレイシーウマイタ)は準優勝しています。




紫帯レーヴィ級・高橋美季(ヒロブラジリアン柔術アカデミー)




アドバンテージ差で初戦敗退。
同じく紫帯レーヴィ級に出場した矢島亜衣選手(パラエストラ)も初戦で腕十字による一本負けでした。




紫帯メジオ級・佐藤瑞穂(頂柔術)




2試合に勝利して3位入賞!




青帯アブソ・鳥山幸恵(トラスト柔術アカデミー)
初戦で送り襟絞めで一本負け。
同じく青帯アブソに出場した大山ななえ選手(GRABAKA柔術クラブ)も
初戦で腕十字による一本負けでした。




紫帯レーヴィ級に出場したアンドレ・ガウヴァオンの奥さん、アンジェリカ。
実に4年ぶりの試合にも関わらずに4試合全てで一本勝利して優勝です。




昨年のアジアオープンに来日し、青帯ガロ級で準優勝(決勝は同門のためにシェア)した
アイリーン・ウォン(PUREBRED/Loyd Irvin)。
階級別は初戦敗退もアブソでは初戦を一本勝利。




ストライクフォースの現役王者、クリス・サイボーグがなんとムンジアルに出場!
紫帯ペサード級で2試合に勝利して優勝。
現在はサンディエゴ在住でアンドレ・ガウヴァオンのアカデミーで練習しているとのこと。
来週には日本にTV番組収録のための来日予定。



©Bull Terrier Fight Gear

ムンジアル2011:マッケンジー・ダーン、ムンジアル2連覇達成!

先に紹介したようにマッケンジー・ダーンは女子紫帯ペナ級を優勝しました。

紫帯ペナ級は11人エントリーで4試合を勝ち抜かなければ優勝できないトーナメント。

今回はマッケンジーの優勝までの4試合を紹介しましょう。



マッケンジーは実父のメガトン、ボーイフレンドのタンキーニョをセコンドにして試合出場。




紫帯ペナ級のトーナメント表。
ヨーロピアン、パン選手権と連続優勝中のマッケンジーですが、なぜかシードではありませんでした。




かなり減量に苦しんだマッケンジー。
1回戦は減量疲れがあるかと思いきや、最初からフルパワーで攻めていきます。




テイクダウンして最後は三角絞めで一本勝利。




3:29、余裕の快勝でした!




2回戦は極めれませんでしたがポジショニングで圧倒。




テイクダウン、パス、マウントで9-0で完勝です。




準決勝は先に紹介した湯浅選手との試合です。
★詳細はコチラから!




4試合目の決勝戦。
これまでの3試合中、2試合で一本勝利して勝ち上がったマッケンジー。
極めの強さが際立ちます。




先にテイクダウンを許してしまいますが、その後にスイープ、パス&マウント、バックマウントで大量ポイントを獲得して逆転。




最後はマウントから腕十字を極めて5:58、一本勝利で優勝!




紫帯ペナ級でヨーロピアン、パン選手権、ムンジアルと3大会連続優勝の快挙達成です!




明日行われるアブソルートにもエントリーしているマッケンジー。
果たして2階級制覇はなるでしょうか?!



©Bull Terrier Fight Gear

ムンジアル2011:湯浅麗歌子、3位入賞!

昨年のムンジアルに青帯で出場しベスト8、そして今年のパン選手権では紫帯でベスト8と海外大会では2大会連続のベスト8であと一歩、表彰台に届かなかった湯浅麗歌子選手(ポゴナ・クラブジム)。

ですが国内の柔術大会では出場する大会の多くで一本勝利の連続で優勝を果たしているのは紛れもない事実。

今回のムンジアル参戦もドゥマウのDFC・MVPによる無料航空券獲得での出場でした。

パン選手権での敗退から約2ヶ月、湯浅選手いわく「限られた時間の中でやれる限りのことはやってきた」とのことで初の表彰台に期待がかかる2度目のムンジアル。

湯浅選手はパン選手権と同じく紫帯ペナ級にエントリーしました。



1回戦はシードで2回線戦からの出場となった湯浅選手。
引き込んでガードから攻めていきます。




スイープや極めを狙っていきますが、試合中盤まで大きな動きはなく同じポジションのまま。




ですが片巻スパイダーからのスイープで2ポイントを先取、2−0に。




そこからアキレス腱固めを仕掛けられますが、襟を引きながら足を伸ばしてディフェンス。



アキレスからエスケープしてパスガードにいったところでタイムアップ。




2−0で初戦を突破して準決勝に進出です。




準決勝の相手はヨーロピアン、パン選手権と連続優勝中の強豪、マッケンジー・ダーン(グレイシーウマイタ)。
今大会でも優勝候補筆頭でした。




先に引き込んだマッケンジー。




左側からパスガードを仕掛けた際に襟を引かれながら足をかけられてしまいました。




かけられてない側の足を越えようとしましたが、それができずに足を組まれてしまいます。



そのまま絞められ続けてしまい、




人生初という絞め落とされての一本負け。




試合時間は0:49という秒殺劇でした。




湯浅選手は準決勝敗退でしたが3位入賞。
湯浅選手に勝利したマッケンジーは決勝戦も一本で勝利して優勝を果たしました。




試合後のコメント
「1回戦はシードで2回戦からの出場で、その相手がブラジレイロの準優勝した選手だったのですが勝つことができました。準決勝はマッケンジーで絞めで一本負けでしたが、やはりパン選手権のときと同じで最初の飛び道具的な技に入られないように気をつけていかないと、と思いました。でも技を止めるのや極めを狙うのは紫帯レベルだったらいける感じはあるので、次も頑張りたいです。明日もアブソルートがあるので、それも頑張ります。」



©Bull Terrier Fight Gear