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2008年12月19日

「サブミッション魂vol.3」DVDコンテンツ見どころ紹介・その1

9d857c9b.jpgさて今回はアジアチコで引っ張るのもそろそろ限界なので、本日発売の「サブミッション魂vol.3」の紹介を編集長自らに執筆してもらいました!

では、どーぞ!

「はじめまして。

サブミッション魂編集部の須々あきらです。

今回はブラジルブログの場をお借りして、明日19日金曜日に発売される「サブミッション魂vol.3」の見どころを紹介させていただきたいと思います。

初日はDVD試合コンテンツの紹介をいたします。

付録のDVDには「台湾グラップリングプロリーグ」「寝技deGO!」「全日本サンボ選手権」「トライフォース麹町vsアライアンス対抗戦」、白熱のグラップリング4大会が収録されています。





まずは「台湾グラップリングプロリーグ」。

本大会は今年の8月に台湾で行われた「第5回台湾柔術トーナメント」のスペシャルマッチとして、バレット・ヨシダ、植松直哉、荒牧誠、瀧澤恵介等の海外選手を招いて企画されたグラップリンング賞金トーナメントでした。が、試合当日朝のルールミーティングでバレット選手が、急遽リーグ戦=総当たり戦での開催を要求してきました。

理由を聞くと「トーナメントよりも試合を多く行えるから」というものでした。

優勝賞金のかかった大会です。

普通なら、試合数を少なくして楽に賞金をゲットしたいと考えるのでしょうが、バレット選手は試合数、試合経験を優先させたのです。

後述しますが、バレット選手は本大会で実戦初投入する”ある技”を試したくてしかたがなかったようです。トーナメントだと思って参加していた他のメンバーには微妙な空気が流れました。

それもそのはず、植松選手と荒牧選手は、JFTでの元練習仲間。

荒牧選手と瀧澤選手は香港の九龍柔術で同門です。

当然彼らは、同門同士の試合は棄権してもいいのかバレットに尋ねましたが「まったく問題ない。自分が試合を多くやりたいだけだから」と意に介していませんでした。

その他、ルールミーティングでは、膠着は絶対に無し、膠着、逃避行為には厳しくペナルティを与えるということを強く主張していました。

とにかくこのミーティングでは常にバレットが主導権を握り、自分の考えを強く主張したため、他の選手が異論を挟めるような雰囲気ではなかったのです。まぁ、そこまで言うんならしょうがねえかぁ。。。という空気でミーティングは散会しました。

しかし!

ここからバレット選手のさらなる勝負士魂が発揮されるのです。

バレット選手は出場メンバーがその場を離れたのを確認しすると、主審と二人っきりで試合順の選定を始めたのです。

バレット選手の試合順を紹介します。

バレットvs植松、バレットvs荒牧、バレットvs瀧澤、後々この試合順が大きな意味を持ってきます。

第一試合、バレットvs植松戦。バレット選手の、引き込み→がぶり→門脇スペシャル(両足で相手の腕を一本挟んで制しつつ、チョークを狙う)が、見事にハマりました。

腕を一本制した後のチョークですが、前腕で鼻を容赦なくグリグリ!しています(柔術ルールなら間違いなく反則!ですが、なぜか審判はそのまま注意もせず続行されました)。

結局、門脇スペシャルからのチョークが極まってバレット選手の一本勝ちです。

その後も、門脇チョークを駆使したバレっト選手が3試合連続一本勝ちで優勝します。

試合順のことについてバレットに聞いてみました。「もちろん一番手強いと思ったウエマツを初戦に指名した(ニ ヤリ)」。

やられた。。。

たしかに植松選手は、まったく無警戒であっさり形に入られてしまっています(もしかしたら、Giグラップリングジャパントーナメント2006で、植松選手が門脇選手に同じ技で一本負けしたのを見ているのかもしれません。これは聞き逃してしましました)。

植松選手自身も「もし事前に門脇スペシャルを使うのを見ていれば対処しようがあった」と漏らしています。

だからこそあえて植松戦を初戦にもってきたバレット選手、流石です!

以前、サブミッション魂vol.2でバレット選手を取材したのですが、そのときから修斗ライト級で門脇選手が佐藤ルミナ選手を極めた「門脇スペシャル」に非常に興味を示していて、門脇スペシャルの技が解説された雑誌をねだられたのを思い出します。

映像ではなく雑誌のみで技を研究したとのことです。

ちなみにバレット選手は「門脇スペシャル」とは言わずに「カドワキチョーク」と呼んでいました。

この技をとても気に入っているバレット選手は門脇選手に対して「カドワキは天才!すごく感謝していると彼に伝えて欲しい!」とリスペクトの意を表していました。

もうひとつ追記したいことがあります。

DVDを見てもらえらば分かるのですが、バレット選手はえげつない程、植松選手の鼻を前腕でグリグリ攻撃しています。

植松選手は鼻血、鼻下が擦過傷になっています。

バレット選手はこの技のために毎日前腕を古タイヤに打ち付けて鍛えていると言うのです。

空手で言う「部位鍛錬」です。

体の一部を固いものに打ち付けることによって痛みへの耐性を養い硬質化させるのが「部位鍛錬」です。

キックボクサーがスネを瓶で叩くのも同じような効果がえられるのだと思います。

グラップラーでこのようなトレーニングを積んでいるのはバレット選手ぐらいではないでしょうか。

まぁとにかくバレット選手の向上心と勝負にかける強い想いに触れることができた台湾取材でした。

DVDにはリーグ戦の全試合が収録されています。

バレットの「カドワキチョーク」は必見。

お見逃しなく!」



ルールミーティング中の様子




試合順を記した紙




バレットが植松選手に一本勝利!




策士、バレットの作戦勝ち、といったところでしょうか?!




トーナメントはバレットが優勝し賞金ゲット!




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