2009年04月01日
パン選手権2009:黒メジオ決勝戦
昨年のヒクソン杯で2階級制覇を達成して満を持しての黒帯を巻き、ムンジアルで黒帯デビュー。
そしてそのムンジアルでは優勝したセルジオ・モラエスに袖車で一本負けを喫し、苦い黒帯デビューとなってしまったクロン・グレイシー。
その後、長い沈黙を破って出場したのは今年1月のヨーロピアンだった。
そこでは決勝戦こそやや苦戦するも、危なげなく優勝を果たし華麗に復活、その勝利を亡き祖父に捧げた。
クロンのヨーロピアン優勝は新たな伝説の幕開けを予感させる活躍を見せた。
このパン選手権はムンジアルの前哨戦的な意味合いが強いことは前述した通り。
パン選手権をいかに戦うかを見て今大会の2ヵ月後に開催されるムンジアルの行方を占うことができる。
そんなパン選手権・メジオ級は1回戦から波乱が起こる。
なんとムンジアル準優勝、クロンのライバルと目されていたビル・クーパーが初戦で姿を消したのだ。
ビルとクロンの紫帯時代の名勝負の再戦を期待していた観客は多かったはず。
だがそれは実現することなく幻となった。
そのビルに勝利したのはマナウスから来た新星、カルロス・ディエゴ。
そしてそのカルロスはブラウリオ・エスティマの弟、ヴィトーをも破りクロンと対戦した。
が、この日のクロンは絶好調でカルロスの先制テイクダウンこそ許すものの、下になった瞬間に電光石火の足関節でタップを奪い、決勝戦進出する。
クロンに決勝戦で対峙したのはレオジーニョの黒帯、ルーカス・レイチ。
猫背で眉毛が繋がっている風貌はどことなくユーモラスな印象を与えるが、その実力は確かなものがあり、2007年のムンジアルではメジオ級優勝を同門のアンドレ・ガウヴァオンとシェア。
また今大会の1週間前には西海岸の老舗グラップリング大会「グラップラーズクエスト」ではビル・クーパーを破り優勝もしているのだ。
この決勝戦はクロンvsルーカスの注目の初対決だ。

坊主姿になり精悍さを増したクロン・グレイシー(ウマイタ)

ルーカス・レイチ(チェックマット)は昨日の無差別にも出場し準優勝のオタービオ・ソウザと激戦を展開し惜敗している。

引き込んで得意なハーフガードを狙うルーカス。

クロンは体勢を低くしてスイープを防ぎつつパスへ。

そのままルーカスの動きに合わせてバックに回り込み、

絞めのセットアップに入るクロン。

バックマウントで4ポイントを奪いポジショニングでも有利に。

だが必至にディフェンスしたルーカスがハーフガードに戻す。

ここで仕掛けたのがルーカスが得意とするハーフからのスイープ。
相手の足を伸ばしつつ組み付いていき、

スソ、帯を握って勢いよく潜って、

揺さぶりをかけてスイープ!

クロンが倒れスイープ成功で2ポイント!
このスイープを2回決めて4ポイントで同点に並ぶ。

さらに休むことなくパスガードへ!

胸元に頭をつけてプレッシャーをかけながらパスを仕掛けていく。

パスガードも成功しさらに追加点を加算。

ポイントは7−4。

クロンアはガードに戻すも残り試合時間はあとわずか。

ヒクソンの表情も曇る。

そして試合終了、クロンは決勝戦で敗北!

ルーカスも疲労困憊。

肩を落としてうなだれるクロンをヒクソンが労う。

クロンに勝ったルーカスは誇らしげ。

表彰台に上がるもすぐに降りてしまったクロン。
優勝 ルーカス・レイチ(チェックマット)
準優勝 クロン・グレイシー(ウマイタ)
3位 カルロス・ディエゴ(アクシス)
アウグスト・ヴィレイラ(バッハ)
そしてそのムンジアルでは優勝したセルジオ・モラエスに袖車で一本負けを喫し、苦い黒帯デビューとなってしまったクロン・グレイシー。
その後、長い沈黙を破って出場したのは今年1月のヨーロピアンだった。
そこでは決勝戦こそやや苦戦するも、危なげなく優勝を果たし華麗に復活、その勝利を亡き祖父に捧げた。
クロンのヨーロピアン優勝は新たな伝説の幕開けを予感させる活躍を見せた。
このパン選手権はムンジアルの前哨戦的な意味合いが強いことは前述した通り。
パン選手権をいかに戦うかを見て今大会の2ヵ月後に開催されるムンジアルの行方を占うことができる。
そんなパン選手権・メジオ級は1回戦から波乱が起こる。
なんとムンジアル準優勝、クロンのライバルと目されていたビル・クーパーが初戦で姿を消したのだ。
ビルとクロンの紫帯時代の名勝負の再戦を期待していた観客は多かったはず。
だがそれは実現することなく幻となった。
そのビルに勝利したのはマナウスから来た新星、カルロス・ディエゴ。
そしてそのカルロスはブラウリオ・エスティマの弟、ヴィトーをも破りクロンと対戦した。
が、この日のクロンは絶好調でカルロスの先制テイクダウンこそ許すものの、下になった瞬間に電光石火の足関節でタップを奪い、決勝戦進出する。
クロンに決勝戦で対峙したのはレオジーニョの黒帯、ルーカス・レイチ。
猫背で眉毛が繋がっている風貌はどことなくユーモラスな印象を与えるが、その実力は確かなものがあり、2007年のムンジアルではメジオ級優勝を同門のアンドレ・ガウヴァオンとシェア。
また今大会の1週間前には西海岸の老舗グラップリング大会「グラップラーズクエスト」ではビル・クーパーを破り優勝もしているのだ。
この決勝戦はクロンvsルーカスの注目の初対決だ。

坊主姿になり精悍さを増したクロン・グレイシー(ウマイタ)

ルーカス・レイチ(チェックマット)は昨日の無差別にも出場し準優勝のオタービオ・ソウザと激戦を展開し惜敗している。

引き込んで得意なハーフガードを狙うルーカス。

クロンは体勢を低くしてスイープを防ぎつつパスへ。

そのままルーカスの動きに合わせてバックに回り込み、

絞めのセットアップに入るクロン。

バックマウントで4ポイントを奪いポジショニングでも有利に。

だが必至にディフェンスしたルーカスがハーフガードに戻す。

ここで仕掛けたのがルーカスが得意とするハーフからのスイープ。
相手の足を伸ばしつつ組み付いていき、

スソ、帯を握って勢いよく潜って、

揺さぶりをかけてスイープ!

クロンが倒れスイープ成功で2ポイント!
このスイープを2回決めて4ポイントで同点に並ぶ。

さらに休むことなくパスガードへ!

胸元に頭をつけてプレッシャーをかけながらパスを仕掛けていく。

パスガードも成功しさらに追加点を加算。

ポイントは7−4。

クロンアはガードに戻すも残り試合時間はあとわずか。

ヒクソンの表情も曇る。

そして試合終了、クロンは決勝戦で敗北!

ルーカスも疲労困憊。

肩を落としてうなだれるクロンをヒクソンが労う。

クロンに勝ったルーカスは誇らしげ。

表彰台に上がるもすぐに降りてしまったクロン。
優勝 ルーカス・レイチ(チェックマット)
準優勝 クロン・グレイシー(ウマイタ)
3位 カルロス・ディエゴ(アクシス)
アウグスト・ヴィレイラ(バッハ)
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この記事へのコメント
1. Posted by BackDrop 2009年04月01日 01:04
詳細なレポートありがとうございます!
どこのサイトよりも早く盛りだくさんでいつもお世話になってます。
実は会場に行って黒決勝戦を前に帰らなくてはならなくて、クロンの試合は特に気になってました。
会場でお見かけしましたが、忙しそうでしたね!
ところで疑問に思っていたのですが、カルロス・ディエゴはなんでアクシス所属なんですかね?
どこのサイトよりも早く盛りだくさんでいつもお世話になってます。
実は会場に行って黒決勝戦を前に帰らなくてはならなくて、クロンの試合は特に気になってました。
会場でお見かけしましたが、忙しそうでしたね!
ところで疑問に思っていたのですが、カルロス・ディエゴはなんでアクシス所属なんですかね?
2. Posted by Kinya 2009年04月02日 05:37
カルロス・ディエゴが所属するアクシスは日本のではなくマナウスの同名アカデミーのようです。
http://www.axisredding.com/
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