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2009年07月16日

ハファエル・メンデス柔術セミナー@REDIPS

昨日のブログで紹介したように、DEEP Xでトイカツ選手を秒殺するという衝撃の強さを見せつけたハファエル・メンデス。

その試合翌日の7月11日(日)にハファエル・メンデスの柔術セミナーがREDIPS(リディプス)にて開催されました。

そのセミナーのレポートがREDIPS代表の小野瀬龍也選手から届いたので紹介します。



ハファエル・メンデス柔術セミナー@REDIPS

「当初、どの位人が集まるのか心配してたのですが、さすが若きチャンピオンのセミナーだけに予想を大きく上回る、定員20名を越える程のたくさんの方が参加してくれました!

セミナーはストレッチから始まり、テクニックはデラヒーバガードを中心とした展開、腰を制御したパスガードの展開、噂の50/50ガードの展開、などでした。

教えて戴いた技術が全て素晴らしいのは勿論の事、ハファの動きや話をよく観察しているととても興味深い点がありました。

具体的に書かせて戴きますと、私も含め多くの人は柔術の攻防の幹となる部分はパスガードとスイープの攻防と考える人が多いと思います。

また実際それらの攻防に多くの時間を費やしている事でしょう。

でも彼の考え方は違うようです。

上からも下からも狙うのはまずバックポジションだ、というのです。

まず下から足を絡めバックを狙います。

もし抵抗された場合、結果としてスイープになります。

そして上からは足を越えたら腰を制御しバックを狙います。

もし抵抗された場合、結果としてパスガードになります。

すなわち発想の順番が違うんです。

スイープ→パスガード→バックではなく、最初から狙うはバック。

それを抵抗された場合、結果としてスイープまたはパスガード、となるのです。

その為、ハファの試合は複雑に絡み合いクルクル廻る動きが多いのだと納得しました。

ちなみに50/50も基本はバックを狙う技です。

またハファ自身も「バックこそが最も安全で攻撃的なポジションだ」と言っていました。

そしてハファが日本人のここが間違っていると強く言っていた部分を紹介したいと思います。

パスガードの際、首と脇を制するのが日本柔術の王道スタイルだと思うのですが、ハファからするとそこが違うそうです。

オープンガードの足を越えた際、制御するのは、まず腰だと言っていました。

次にそこを支点にバックを狙え、と。

バックに行けなかった場合が首と脇だと言ってました。


約3時間に渡り熱弁を奮った若き天才、ハファ。
多数の参加に気を良くしたか、大サービスのセミナーだったようです!



デラヒーバガードはハファがもっとも多用するガードの1つです。



そんな感じでセミナーに参加すると技だけでなく選手の考え方などにも直に触れる事ができるので、本やDVDでは得られない事もたくさん学べます。

もし時間と都合が合えば、近くでセミナーの機会がありましたら、積極的に参加する事を皆様にお勧めします。

最後に唯一、心残りだったのは疲れていたので仕方ないのですがスパーリングを断られてしまった事です。

次はムンジアルのマットの上で再会したいと思います!」

以上のように普段はぼんやりした感のある小野瀬選手に似つかわしくない、非常に理論的なセミナーレポートでした。

さすが黒帯、見る部分が違いますね。

ハファのセミナーのポイントは「まずバックを狙う」「パスガードしたら腰を制御」、この2つです!



肝心な写真がピンボケな小野瀬選手。
しょっぱいです!




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この記事へのコメント

1. Posted by 技術マニア   2009年07月16日 19:46
北米至上主義のライターT氏の中途半端な知ったかぶりの技術論とかより、こういう本物の技術がわかる選手にどんどん解説してもらいたいですね。
2. Posted by Kinya   2009年07月17日 02:06
見た目に反して理論派の小野瀬選手、これからも技術解説をお願いしていく予定です!

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