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2010年03月28日

アブダビプロ柔術アジア予選:-83kgトーナメント

-83kgトーナメントは14人エントリー中、日本人選手は5人のみという外国人選手が多い階級でした。

やはり純粋な日本人選手はペナぐらいまでの層の厚さと選手レベルは世界トップクラスですが、それ以上の階級となるとなかなか活躍できないのが現状です。

この階級ではマルコス・ソウザとホドリゴ谷口の2強が突出した存在で優勝はこの2選手のどちらかであろう、と予想されていました。

その予想通り、この両者は決勝戦での対戦が実現したのですが、これがちょっとしたトラブル含みの試合になってしまいました。

まずはマルコス・ソウザの初戦から紹介します。




マルキーニョスは1回戦はシードでいきなり準決勝から出場。
この初戦を極めることはできませんでしたが17-0で完勝。




そして反対ブロックから勝ち上がってきたホドリゴ谷口との対戦。
これが決勝戦と意気込んで挑んだマルキーニョスは試合開始直後からエンジン全開で攻めまくります。




もちろんホドリゴもマルキーニョスに負けないぐらいにいい動きで白熱した攻防を展開。




が、ここでアクシデントが!
バックに飛び乗ったホドリゴを一本背負いのような形で振り落とした際に肩を負傷。
ホドリゴはこのままドクターストップで負傷棄権になってしまいました。




先に優勝を決めていた実弟・ホベルトと
抱き合って優勝を喜ぶマルキーニョス!
ですがここで準決勝戦が行われていなかったことが発覚!
なんとこの直後に準決勝戦を決勝戦としてやり直すことに……。
なんたるズンドコぶり!




決勝戦の相手は満を持して紫帯昇格を果たした中倉三四郎選手(パラエストラ川越)。
青帯時代は無敵の強さを誇っていましたが黒帯トップのマルキーニョスが相手ではさすがに分が悪く防戦一方。




再三のテイクダウンでポイントを重ね、最後は送り襟絞めでマルキーニョスが5:03、一本勝利。




今度こそ正真正銘の本戦出場を決めました!




-83kg優勝のマルコスと-74kg優勝のホベルトのソウザ兄弟。
兄弟揃って本戦出場です。
ちなみに長男のマウリシオはこの試合に向けてアメリカ&ブラジルで調整していましたが、その間にビザが切れてしまい来日不能に!
これまたなんというズンドコぶり!
何やってんだよ、マウリシオ!




-83kg表彰台
優勝  マルコス・ソウザ(ボンサイ柔術)
準優勝 中倉 三四郎(パラエストラ川越)
3位  ホドリゴ谷口(AXIS柔術アカデミー)、ファビオ・ブラガ・イワセ(ノヴァウニオンジャパン)




-83kg優勝:マルコス・ソウザ(ボンサイ柔術)
「この大会のために練習をしっかりやってきたので今日は勝つことしか考えてなかったです。実際に今日戦った相手は誰よりも自分の方が力もテクニックもあったと自負しています。本戦では誰が相手でも関係なく1戦1戦をしっかり勝ち上がっていきたいです。」


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