2010年06月10日
ムンジアル2010:黒プルーマ・準々決勝 松本義彦vsサムエル・ブラガ
今年ムンジアルに参戦した日本人選手の中でも吉岡大選手、佐々幸範選手と同様、メダル獲得が期待されていた松本選手。
大会3日目に一試合行う予定でしたが、相手選手が現れず不戦勝となり、ベスト8以降が試合を行う最終日にコマを進めてきました。
松本選手は2008年のムンジアル茶帯プルーマ級を優勝、2009年は黒帯で日本人選手初となるパン選手権優勝を果たすなど確かな実績を携えています。
松本義彦(総合格闘技道場STF)
1回戦は対戦相手が現れずに不戦勝となり、いきなりベスト8・準々決勝戦からの試合出場となりました。
その相手はサムエル・ブラガ。
サムエルは黒帯ガロ級、プルーマ級の二階級制覇王者で昨年もプルーマ級決勝戦まで残り、ギィ・メンデス(ATOS)と優勝を争いました。
惜しくも敗れたその試合後に挑発行為を行ったギィを突き飛ばし、準優勝の戦績を剥奪されてしまいました。
そしてさらに一年間の出場停止処分を受けており、このムンジアルが復帰戦でもありました。
今大会3日目では柳沢友也選手(PUREBRED)と大接戦を演じており辛くも勝ち上がりましたが優勝に向けてのコンディションは上々のようです。
サムエル・ブラガ(グレイシーバッハ)
松本選手、元世界王者を打ち破って日本人表彰台一番乗りを果たすことはできるでしょうか?!
黒帯プルーマ級準々決勝
松本義彦(総合格闘技道場STF)
VS
サムエル・ブラガ(グレイシーバッハ)
低く構えるサムエルに対し、タックルの機会を伺う松本選手。
松本選手のタックルとサムエルの引き込みが交錯します。
そして即座に潜るサムエル。
松本選手は巧みにサムエルの潜りを潰していきます。
ガードから巧にバックを狙いにいくサムエル!
しかしここはしっかりと踏ん張った松本選手がなんとか凌ぎます。
執拗にもぐり続けるサムエル。
松本選手は切り返してパスガードを狙います。
ですが、ここでサムエルがカウンターの三角絞め!
この三角は即座に外した松本選手ですが、続けざまにサムエルが小手絞りを狙います。
かなり苦しそう松本選手。
三角、小手絞りの連携を見せたサムエルにアドバンテージが入ります。
なんとか極めを逃れた松本選手。
一旦一呼吸置きます。
松本選手は噛み付きパスを狙いますがサムエルは付き合いません。
続けざまにかついでパスをしようと試みるものの、サムエルのガードをなかなかパスできず。
終盤になると安全運転モードに入ったサムエルががっちりクロスガード!
ディフェンシブになったサムエルのガードをなかなか割ることができません。
立ち上がってクロスを割ろうとしたところで無情にも試合終了。
結局ポイントは入らず、アドバンテージ0−1でサムエル勝利。
松本選手は本来の動きをすることができず悔しさをあらわにします。
なんとマウスピースをマットに叩き付けました!
去年はサムエルがサスペンドを食らいましたが今年は危うく松本選手がサスペンドを食らうとこでした!
レフリーがサムエルの手を上げ、勝利確定。
うなだれる松本選手。
試合後はショックでマット上からしばらく立ち上がることができないほどの状態。
こうして松本選手のムンジアル挑戦が幕を閉じました。
<試合後の松本選手の感想>
「完敗でした。
アドバン0-1以上の差を感じました。
ポイントも入っていませんが、それ以上の実力差があったと思います。
調子はかなり良くて、序盤はいけると思っていました。
やっている最中は、途中でチャンスは巡ってくると思っていましたし。
自分の場合、ハーフやバックを取るのが得意なパターンなのですが、そこに行き着くまでが近くて遠い感じがしました。
本当に悔しいです。
今回タイトルをとって柔術に区切りをつけるつもりだったんです。
優勝するつもりだったので、最終日に食べるための赤飯までアメリカに持って行きましたしね。
応援してくれた人達のためにも勝ちたかったです。
そして影で自分のことをよく言わない人達も見返したかったんですがダメでしたね…。
来年挑戦するかはわからないです。
柔術は今後も練習レベルならやりますが、純粋に柔術のみをやることはもうないと思います。
冬場は寒いので道衣を着た練習も行うかもしれませんが。
たくさんの応援、ありがとうございました。」
text and photo by Takashi Umezawa
大会3日目に一試合行う予定でしたが、相手選手が現れず不戦勝となり、ベスト8以降が試合を行う最終日にコマを進めてきました。
松本選手は2008年のムンジアル茶帯プルーマ級を優勝、2009年は黒帯で日本人選手初となるパン選手権優勝を果たすなど確かな実績を携えています。
松本義彦(総合格闘技道場STF)
1回戦は対戦相手が現れずに不戦勝となり、いきなりベスト8・準々決勝戦からの試合出場となりました。
その相手はサムエル・ブラガ。
サムエルは黒帯ガロ級、プルーマ級の二階級制覇王者で昨年もプルーマ級決勝戦まで残り、ギィ・メンデス(ATOS)と優勝を争いました。
惜しくも敗れたその試合後に挑発行為を行ったギィを突き飛ばし、準優勝の戦績を剥奪されてしまいました。
そしてさらに一年間の出場停止処分を受けており、このムンジアルが復帰戦でもありました。
今大会3日目では柳沢友也選手(PUREBRED)と大接戦を演じており辛くも勝ち上がりましたが優勝に向けてのコンディションは上々のようです。
サムエル・ブラガ(グレイシーバッハ)
松本選手、元世界王者を打ち破って日本人表彰台一番乗りを果たすことはできるでしょうか?!
黒帯プルーマ級準々決勝
松本義彦(総合格闘技道場STF)
VS
サムエル・ブラガ(グレイシーバッハ)
低く構えるサムエルに対し、タックルの機会を伺う松本選手。
松本選手のタックルとサムエルの引き込みが交錯します。
そして即座に潜るサムエル。
松本選手は巧みにサムエルの潜りを潰していきます。
ガードから巧にバックを狙いにいくサムエル!
しかしここはしっかりと踏ん張った松本選手がなんとか凌ぎます。
執拗にもぐり続けるサムエル。
松本選手は切り返してパスガードを狙います。
ですが、ここでサムエルがカウンターの三角絞め!
この三角は即座に外した松本選手ですが、続けざまにサムエルが小手絞りを狙います。
かなり苦しそう松本選手。
三角、小手絞りの連携を見せたサムエルにアドバンテージが入ります。
なんとか極めを逃れた松本選手。
一旦一呼吸置きます。
松本選手は噛み付きパスを狙いますがサムエルは付き合いません。
続けざまにかついでパスをしようと試みるものの、サムエルのガードをなかなかパスできず。
終盤になると安全運転モードに入ったサムエルががっちりクロスガード!
ディフェンシブになったサムエルのガードをなかなか割ることができません。
立ち上がってクロスを割ろうとしたところで無情にも試合終了。
結局ポイントは入らず、アドバンテージ0−1でサムエル勝利。
松本選手は本来の動きをすることができず悔しさをあらわにします。
なんとマウスピースをマットに叩き付けました!
去年はサムエルがサスペンドを食らいましたが今年は危うく松本選手がサスペンドを食らうとこでした!
レフリーがサムエルの手を上げ、勝利確定。
うなだれる松本選手。
試合後はショックでマット上からしばらく立ち上がることができないほどの状態。
こうして松本選手のムンジアル挑戦が幕を閉じました。
<試合後の松本選手の感想>
「完敗でした。
アドバン0-1以上の差を感じました。
ポイントも入っていませんが、それ以上の実力差があったと思います。
調子はかなり良くて、序盤はいけると思っていました。
やっている最中は、途中でチャンスは巡ってくると思っていましたし。
自分の場合、ハーフやバックを取るのが得意なパターンなのですが、そこに行き着くまでが近くて遠い感じがしました。
本当に悔しいです。
今回タイトルをとって柔術に区切りをつけるつもりだったんです。
優勝するつもりだったので、最終日に食べるための赤飯までアメリカに持って行きましたしね。
応援してくれた人達のためにも勝ちたかったです。
そして影で自分のことをよく言わない人達も見返したかったんですがダメでしたね…。
来年挑戦するかはわからないです。
柔術は今後も練習レベルならやりますが、純粋に柔術のみをやることはもうないと思います。
冬場は寒いので道衣を着た練習も行うかもしれませんが。
たくさんの応援、ありがとうございました。」
text and photo by Takashi Umezawa