English Portugues Japanese

2010年07月16日

グレイシーマガジン#160 レビューbyセラチェン春山

全国1450人(7/15現在)の「柔術プリースト」視聴者の皆様、こんにちは。

柔術プリーストMCのセラチェン春山です。

ブラジルブログでは毎月恒例となった「グレイシーマガジン」レビュー、2010年8月号はワタクシが急遽DAIBAッテキ!されまして、皆さんにピシャリと見どころをお伝えしたいと思います!

記念すべき第160号の今号は、当然タイミング的に2010年度のムンジアル大特集!

と言いつつ、ズバリ言って、ホジャー・グレイシー大特集でした!

表紙はもちろん、中面でもホジャーの話題だけで合計9ページ!

KEIKOの広告入れたら計10ページもホジャーのページがズラリ!

今年のムンジアルでの優勝で、黒帯階級別では実に7年間優勝し続け、アブソルートでは今回で通算3度目の優勝。

"3タイムズチャンピオン"として、もはや名実ともに世界最強の柔術家と言えるホジャー・グレイシー。

週イチで柔術を練習=月間4タイムス柔術家の私には、その偉大すぎる姿はもはや霞んで見えません。

巻頭特集ではそんな怪物ホジャーに、今年のムンジアルの各階級のチャンピオンたち8名が質問をするという、専門誌ならではの豪華な企画。

このチャンピオンズも我々にとっては、もはや天上の神々と言った雰囲気ですが、質問内容は意外と普通で、「いつもどのくらい練習してるの?(ホドリゴ・カバカ)」とか「グレイシー一族に生まれてよかったことは?(マルセロ・ガルシア)」とか「目標は?総合も続けるつもり?(パブロ・シウバ)」などなど、実にストレートな疑問をぶつける王者たち。

主にトレーニング環境や精神面でのコントロール等の質問が多いようですが、裏を返せば、それぞれが実際に気にしていることであると言えるし、強さの秘密はそういった当たり前の部分にあるのかも知れない〜、となかなか興味深い内容でした。

気になるホジャーの回答は、是非本誌でチェックしてみてください!

そんなムンジアルの各階級王者の試合リポートも、もちろん掲載。

壮絶な世代交代劇を見せたハファ・メンデス(時間無制限で再戦の噂も?)、王座を貫禄で守ったマルセリーニョ、初優勝のタルシスなど、すでに賢明なブラジルブログファンの皆さんにとっては1ヶ月前のニュースではありますが、本場ブラジルからの視点で見ると、また味わい深いものがあるのではないでしょーか。

グレイシーマガジン的にカイロン、クロンらの試合レポートもキッチリ別枠で押さえてあります。

テクニック紹介のページでは、ムンジアルでもマルセリーニョと決勝を争った新鋭クラウジオ・カラザンスがポジションに応じた5つのテクニックを紹介。

飛行機投げのままホールドするテイクダウン、片足を取ってリフトするテイクダウン、オモプラッタから相手のラペラを引っ張って一気にバックを取るテクニック等、豪快なテクニックに若さと勢いを感じます!

その他の企画としては、「先生たちへの宿題」と題したインストラクターのための心構え(コーチングというよりは運営面でのアドバイス?)や、柔術家のための睡眠術といった相変わらず役に立つのかどうか微妙すぎるコラムに加え、さらには全く特筆するべきではないどーしようもないページとして、"Upside downy Face"と呼ばれる「逆さになった人の顔を180度回転させてみる」という写真遊びを、柔術写真で試してみようという意味不明な写真企画まで。

こういう脳天気なアホ企画は、少なくとも国内の専門誌では掲載しない(企画すらしない)、ブラジリアンならではのセンスではないでしょうか?

正直、月刊誌というタイムラグや、ポルトガル語&英語のみという読みにくさ、売られている場所も限られているし、値段もちょっと高いとは思いますが、今号のようにホジャーがドーンと載った表紙や、5度目のチーム優勝を果たしたアリアンシの見開き集合写真など、グラビアとしては価値あるページが多いグレイシーマガジン。

お部屋のインテリアとして気になる号だけ買っておくのも、BJJマニアの楽しみ方ではないでしょーか?



グレイシーマガジン最新号#160
高谷聡選手、植松直哉選手も愛読!
購入はコチラから!
内容詳細はコチラから!





春山 敬(はるやま・たかし)a.k.a セラチェン春山
JEWELS格闘技スタジオ@MUSE所属
170cm・78kg
ブラジリアン柔術・白帯
2008年 モリシア津田沼 ミルクセーキ早飲み大会優勝(ギネス記録)


トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔