English Portugues Japanese

2012年05月17日

【DVDレビュー】ADCC2011DVD7枚組


ブラジルブログをご覧の皆様こんにちは。

2度目の登場になりますパラエストラ吉祥寺の森です。

今回は少し前に発売された「ADCC2011」のDVDレビューをさせていただきます。

昨年イギリスのノッティンガムで行われたADCC2011、それが早くもDVDになって登場です。

今回もDVD制作はBudo videos、ADCC2009同様7枚組み仕様でそれぞれのDISCが各階級に対応しています(女子のみ1枚に収録)。

さあそれではレビューにいきましょう、と思ったのですが試合DVDのレビューって難しいですね……いろいろ考えたのですが、ボクが気になった試合をいくつか紹介したいと思います。

まずは-66Kgから……この階級はハファVSコブリンヤでしょ!?って感じだとは思うのですが、それだと当然過ぎて面白くないし、こちらのブログでも詳細な試合レポートがありましたので、3位決定戦となったジェフ“Layin That Pipe”グローバーVSホブソン・モウラの試合を紹介します(まあこの試合もブログで紹介されてるんですけどね……)。

ADCC独特の前半はポイントの入らない(決勝以外)というルールのため静かな立ち上がりです。ジェフが引き込みハーフガード、ホビーニョが脇差し、噛みつきでパスガードを狙うという展開が続きます。ジェフは防戦一方、ホビーニョの脇差しパスが強烈です。

途中ジェフがハーフで脇を差されたまま立ち上がってスイープをしかけますが、ホビーニョが凌いでまた同じ展開がしばらく続きます。

そしてフィニッシュは唐突におとずれます。シンハーフを取ったジェフに脇差しパスを狙うホビーニョ、そこからジェフは両手をグリップしてスペースを作り、ホビーニョの顔を左側にそむけさせると左腕を一気に首にまわしてギロチンの体勢に! ここからの凌ぎ合いがすごい、フルガードに戻したいジェフに対し、空中で腰を切って一気に逆サイドへつこうとするホビーニョ! ここの攻防だけでドンブリ飯3杯いけます! 最後はジェフがクローズドガードに戻し一気に絞り上げてフィニッシュ!

2009年の大会に続きベスト4に残ったジェフですが、これはアップセットと言ってもいい快挙ではないでしょうか!? また試合後のジェフがナイスガイで素晴らしいです! 柔術エキスポで久々に試合しましたが、また柔術の大会にもバンバン参戦して欲しいですね。



ジェフ“Layin That Pipe”グローバーVSホブソン・モウラ。
試合終盤のノンストップの攻防はグラップリングの醍醐味!




続いて-77kgから。この階級はマルセリーニョの4回目の優勝と、階級を上げて復活したレオジーニョが最大の焦点だと思いますが、今回は柔術界のリアル神の子クロン・グレイシーの一回戦VSジェイソン・マンリーを紹介させていただきます。

ADCC2大会連続出場のクロン・グレイシー、ノーギ姿が新鮮です。そして構えがすげー弱そう! マンリーが着てるTシャツの文字が気になるのか、ずーっと胸元の文字を見てるようにも見えます(ちなみにそのTシャツには「WHO CAN BE AGAINST US?」という文字が書かれてました。こんなTシャツの文字を一時停止で見られるのもDVDの良いとこですね・笑)。

試合に戻りましょう……。しばらく立っての組み手争いが続きます、なんかここだけ見てると全くオーラを感じないクロンですが、突然マンリーの足下に入る素早い引き込みを見せると、一気にフックから足を押し込み相手の頭を下げさせ体を起こしてギロチンへ! スラムが認められてるルールなのでマンリーがクロンをマットに叩き付けますが、その勢いでクロンはマウントを奪い最後はマウントからギロチンで絞め上げての勝利!

この試合見て普段柔術しかやらなくてもギロチンは練習しないとダメだなと実感しました。クロンは3位決定戦でもカラザンスからギロチンで勝利、マルセリーニョとの準決勝でもギロチンであわやの場面を見せてます。


クロン・グレイシーVSジェイソン・マンリー、Tシャツの文字にも注目!



この他にもこの階級は元神童VSリアル神の子の二度目の対戦や、レオVSカラザンス、レオVSJTなど夢のカードが盛りだくさんですので、ぜひ実際の映像を見ていただきたいと思います。


最後に-88Kgから……アトスのゴリラことアンドレ・ガウヴァオンとBTTのゴリラことホジマール・トッキーニョ・パリャレスの決勝戦を紹介します。

トッキーニョと言えば先日のUFC on FOXであわやツイスターをとられかけ負けてしまったというのが、柔術界では話題になりましたが(なってない?)、「漢がなりたいボディ」部門ではマサ斎藤かトッキーニョかと言われるくらいの野獣系ボディの持ち主。今大会でもその異常に発達した上半身を使って絞め上げる万力ヒールを炸裂させ、決勝まで勝ち上がってきました。

対するガウヴァオンですがADCC2009では準優勝、そこで負けたブラウリオは今大会ジャカレイとのスーパーファイトに出場するため、優勝候補筆頭と目された実力を発揮、危なげなく決勝へ上がってきました。

それにしてもさすがのガウヴァオンもトッキーニョと並ぶとだいぶ体格に差がありますね、太ももや上腕の太さは倍くらい違うように見えます(しっかし何喰ったらこんな体になるんでしょう?)。

まずはトッキーニョが大内から足取りでテイクダウン、すかさずヒールを狙いにいきます。ガウヴァオンも回転して逃げますが、トッキーニョがしつこい! ガードに戻ると一瞬の隙をついてガウヴァオンがシッティングガードから片足タックルでスイープをねらいますが、トッキーニョは力づくでこれを逃れます。このあたりの攻防はまさに柔術版サンダ対ガイラですよ! 興奮しますね!

しばらくトッキーニョが上ガウヴァオンが下の展開が続きますが、ガウヴァオンがフックからスイープに成功、さらに両足担ぎからバックを狙います。これは場外になりますが中央からリスタート。たすきがけからシングルバックを奪うガウヴァオン、シングルバックでもしっかり腰の上で足をロックさせ、トッキーニョの動きを制しています。

このピンチをなんとか凌いだトッキーニョ、ここからほとんど立技の展開が続きます。立技ではトッキーニョが先手をとっていましたが、終盤はガウヴァオンの足取りからバックを狙うという展開が2度程あります。しかし、その都度持ち前の身体能力でそれを跳ね返す、まさに人間離れした獣パワー!

結局この試合はこのままタイムアップ、ポイント差でガウヴァオンが嬉しいADCC初優勝、そしてこの勢いそのまま無差別級も制し、まさにADCC2011はガウヴァオンの大会言っても過言ではない(実際DVDのパッケージでもガウヴァオン押しです!)大活躍ぶりを見せつけました。



ガウヴァオンvsトッキーニョ、ムンジアル王者vsUFCファイターという豪華カードが実現!


この他にも注目の試合が盛りだくさん、DVDでは全試合フルタイム収録されています。しかもトーナメント表がそのままメニュー画面になっていますので、見たい試合をすぐに見ることができるという親切設計も嬉しいです。

ただADCCのポイントは分かりづらいので、もし可能なら次の大会のDVDではポイントが分かるようにして欲しいですね。そこだけが少し気になりました。とはいえ今作品このボリュームと質で11,900円(ブルテリア価格)はお買い得! ぜひ皆さんも購入してみてはいかがでしょうか?










ADCC2011のDVD購入はコチラから





森 雄大(もり たけひろ)
パラエストラ吉祥寺所属。
ブラジリアン柔術茶帯。
たまにエディトリアル・デザイナー(柔術魂シリーズなどを手がける)
主な戦績
2006年 パンアメリカン選手権(当時) マスター青帯ペナ級優勝
2009年 全日本選手権 アダルト紫帯メジオ級優勝
2010年 アジア選手権 シニア1茶帯メジオ級優勝
DEEP X 04出場



【今日が誕生日の柔術家】ガブリエル・ゴンザガ爛淵僖ン瓠33)、エドゥアルド・ペッソア(27)



©Bull Terrier Fight Gear


トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔