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2012年11月22日

【セミナー】ホベルト・サトシ・ソウザ セミナーレポート

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2012年11月18日(日)、東京都豊島区のパラエストラ池袋にてブルテリア・ボンサイ所属のホベルト・サトシ・ソウザが自身の国内初となるセミナーを開催しました。

サトシといえば青帯(ジュベニウ)、紫帯、茶帯と柔術世界選手権ムンジアルで優勝し、今年は満を持して黒帯でムンジアル出場、レーヴィ級で3位に入賞する快挙を成し遂げたのは記憶に新しいところ。

ムンジアルこそ優勝ならなかったものの、今年初めのIBJJF主催の国際大会ヨーロピアン選手権でJTやマイケル・ランギを破って優勝、その後のワールドプロ柔術で再度JTを撃破し決勝でルーカス・レプリを降して優勝を果たしたことで世界に名を轟かせました。



セミナーは二部に分かれて行われました。第一部はボトムポジション編、第二部はトップポジション編という構成で各3時間の計6時間!

参加者の内訳も黒帯が最も多く、北は北海道、南は九州からの参加者もあり、その注目度、期待度の高さの現れと言ってよいでしょう。

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セミナー開始時の様子。
サトシからは開始の挨拶のみでいきなりテクニック指導の開始!



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セミナーはサトシのポルトガル語をブルテリア代表の坂本氏が同時通訳で日本語にして説明しながら進行しました。
これはスパイダーガードの切り方を説明する様子。


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参加者から片時も目を離さないサトシの姿が印象的でした。



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本セミナーを主催したパラエストラ池袋代表の朝倉孝二氏もテクニックのディテールを質問していきます。



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10分に1つぐらいのペースでテクニックの指導がされていき、参加者も集中してサトシの説明を聞いていました。
通常のセミナーに比べると教えるテクニックの数がかなり多かったのですが、サトシにとって国内初のセミナーということもあり、できるだけ多くのテクニックを学んで欲しいというサトシ本人の意向により、このような構成になったようです。

スパイダーガードの切り方、スパイダーガードを切って腰を殺すパスガード、そこからの絞め技への連携、相手にエビをさせない腰切パスガード、パスガードのドリルなど次から次へとテクニックが紹介されていきました。



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パンツの膝内側を持ってパスガードする方法を説明する様子。
基本的なパスガードも参加者の黒帯達がうなるほどサトシの説明は秀逸でした。



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参加者に対しては質問される前に自ら細い説明を繰り返していきます。




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本セミナーの主催者であるパラエストラ池袋代表の朝倉孝二氏と。
朝倉氏のセミナーの感想
「なぜサトシのセミナーを企画したかというと元々は第一回のアジア大会で紫帯時代のサトシ選手の動きが飛び抜けていたのを見て興味を持っていました。

今年のパラエストラ池袋ではラウルさんから始まり、シャンジ、フラザト、オタービオと招聘する機会がありました。

元々パラ池では過去のデラヒーバ先生を筆頭にバルボーザ、ビビアーノ等海外選手のセミナーが多かったのですが、その場その場でやはり凄いなって感じではありましたが直後に使えるか?っと感じる事が多かったのです。(受けての我々が未熟で有った為、単発でセミナーを受けても解釈が完全に出来なかったのです)

今年に入ってからやって来る選手が皆現役トップ選手だった為か、いわゆるセミナー的見せ技が少なく実践的であり、結局技(コアな部分)の目的(目標?)が同じだと気付きました。

これはオタービオ選手のレッスンが非常に的確かつ実践的で、メタモリスでオタービオ選手がやっている事がレッスンの内容と同じだったのを見て確信しました。

すると一気に今までのセミナーの点と点が線で繋がり、初期のデラヒーバセミナー等の意味も今になって解釈出来るようになってきたのです。

で、それならば今が日本にいる世界チャンピオンに色々聞くチャンスだと考え、ブルテリアの坂本さんに連絡した所、調度サトシ選手がセミナーをやりたがっている所だというので、ならば是非一回目はパラ池でとお願いしたしだいです。

非常にタイミングと運が合いました。

まずはサトシ選手がセミナーが初めてだったと言う事でお任せという形をとりました。

しかし最初は簡単な技の反復から始める、で徐々に難しくなっていくからと非常に実践的な指導法で最後の方のテクニックは確かにこの順番じゃなければ覚えられないなという感じでした(この辺りはオタービオ同様)。

また非常に日本語にし難い質問(例えば下にいるときにどういった心構えでいたほうがいいのかetc)にも的確な返答があり驚愕しました。(達人なのか、やはりこれが現役トップ選手セミナーの醍醐味なのか)

坂本さんの通訳も素晴らしかったです。

上下3時間ずつお願いしてよかったです(笑)

セミナー中に、ではこのスイープが来たらどう対処すればいいの?と尋ねた所、快く教えていただけましたが。

実際の指導では1つの技を教えたらその技を生徒が上手く自身を持って使えるようになる為に2週間は返し技を教え無いそうです。

自分もこれは非常に納得しました。普通のクラス、セミナーと受け方感じ方を使い分けたほうがいいなと。指導者としての心得も教わった感じです。

この人本当に20代ですかね?w もはや達人ですよ(笑)。

もう一度教わった技を解釈して同じ技、新たな技を聞きたいですし、前述した選手のセミナーもまた受けたいです。

今年パラ池セミナーラストを飾るデラヒーバセミナーも楽しみです。

セミナーのいいところ、悪いところと言われたら、難しいですが受け手が受身ではいけないって事ですかね?

その場で分からない事は流さないで何を伝えたいのか知る事だと思います。

パラ池のメンバーはセミナー慣れしているので先生をノセるのは上手いと思いますよw

しかしホベルト・サトシセミナーはサトシ選手のセミナーが初めてとは思えないほどの大成功だったと思います!」


朝倉氏は2012年アジア選手権シニア1黒帯ペナ級で優勝、2010年もアジア選手権同級茶帯で優勝するなど、大規模な大会ではここ数年毎回優勝しています。

次回はサトシがセミナーでレクチャーしたテクニックの1つを紹介したいと思います!



photo and text by Takashi Umezawa



©Bull Terrier Fight Gear


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