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2015年05月19日

【一騎討】第2回大会優勝:杉江“アマゾン”大輔・インタビュー

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大きな注目を集めて開催された須藤元気プロデュースの「一騎討」の第2回大会。

強豪揃いのトーナメントで全3試合を一本勝ちで極めての優勝を果たした杉江“アマゾン”大輔(CARPE DIEM HOPE)の大会一夜明けのインタビューを紹介する。

大会後のコメントで語った選手引退とも取れる発言の真意や大会出場を決意した亡き娘の言葉など、初めて明かされる事実が含まれた貴重なインタビューとなっているので、心して読んで頂きたい。



『すべての出来事は必然的なことが多くあります。悲しい出来事も然りです。』

──まず最初に試合を終えたいまの感想を教えて下さい。

アマゾン:かなりホッとしています。一騎討の開催が発表されてからの三ヶ月、しっかり準備をしてきました。それが報われたということと、皆様に一人の競技者としての姿をお見せ出来た安堵感があります。

──久しぶりの試合でしたが、コンディションはどうでしたか?

アマゾン:コンディションに関しては、試合にピークに持っていけるようにしてきたので、とても良かったと思います。直前に試合のプレッシャーからくるストレスが胃腸にきたりしていたので、自分で自分を追い詰めていたのかなと思います。それだけ今回の試合に対する思い入れがありました。

──体格的に一回り大きくなっていたように感じました。意識的なウエイトアップだったのでしょうか?

アマゾン:はい。無差別での戦いを想定してウエイトアップをしました。最初の頃は筋肉も落ちてしまったので74キロくらいしかありませんでした。準備期間が三ヶ月あったので、まずは某有名実業団のストレングスコーチさんの方のところへ行き色々勉強させて頂きました。試合までにピークを迎えられるようピリオダイゼーションを組んで練習や食事面、フィジカルトレーニングに取り組むことができました。

──全3試合を極めきっての優勝でした。どの試合も完勝だったと思いますが、本人的にはどうだったでしょうか?

アマゾン:一試合目の横井さんは身体も大きく立ち技も強い方なので、久々に下攻めで行きました。プレッシャーも強く危ないと感じました。だから全力で攻めました。それが結果勝ちに繋がりました。準決勝の岡本さんも立ち技と腕を抱えられないように戦うことにしました。力の出力も早い方なので、こちらも下からを選択しました。絞めとオモプラッタを警戒されていたので、タイミング良く三角十字が入ったように思いました。決勝のチャールズはパスしたタイミングで良い持ち手になっていたのでハンマーチョークを極めることができました。「一騎討」に関しては自分より立ち技ができる選手が多いと考えていたので、下からのアタックを練習してきた成果が出たと思います。本当に運が良く一本とれたのかなと思っています。真剣勝負は紙一重と思います。


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3試合合計で10分足らずという通常の黒帯の試合タイムより短い試合時間での優勝。
まさに圧倒的な強さを見せつけていた。



──奇しくも第1回の優勝が細川選手で2回目が杉江選手です。同じ道場内から二人の優勝者が出たのは偶然でしょうか?それとも必然でしょうか?

アマゾン:僕が「一騎討」に出場を決めた時点で必然だったかもしれません。すべての出来事は必然的なことが多くあります。悲しい出来事も然りです。あの出来事がなければ今はないとも思っています。

──杉江選手の試合は一本でも勝率がかなり高いと思います。やはり試合では極めにこだわった試合をしているのでしょうか?

アマゾン:あまりそんなことはなく、まず試合に勝つことが大事だと考えています。ポイントの延長線上に一本があると考えているので、自然に一本に繋がっているように感じます。ルール的にも「待て」があるのと試合時間が8分なので普段の試合よりもピッチを上げて攻めました。


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アマゾンはアジア最高峰大会「アジアオープン2013」でも外国人選手3人を相手に
全試合一本で極めて優勝している。
「ポイントの延長線上に一本がある」と言うが、この一本勝ちでの勝率は驚異的だ。


──今大会への出場を決めた経緯を教えて下さい。

アマゾン:亡き娘の入院中の言葉で「お父さんは柔道(柔術のこと)やめちゃったの?優ちゃんが心配でやめちゃったの?」というのが頭から離れませんでした。娘を心配させないように出ようと思いました。ただ、ある程度色々な大会に出てきたので試合へのモチベーションが落ちてきていました。一騎討は新しく一般に向けての発信もしているイベントなので、まずはブラジリアン柔術を一般の方に認知してほしいのと自身の道場の良い宣伝になれば、という想いがありました。あとは運良く三ヶ月前に発表されたので、三ヶ月あれば何とかなると考えていました。そして皆様に元気な姿を見せたいという気持ちから出場を決めました。


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病床の娘の言葉をきっかけに今大会出場を決めたというアマゾン。
優勝を決めた後、ギの背中に張ったパッチの娘の部分をアピールしていた。



──「一騎討」は通常のブラジリアン柔術の大会とは違い、やや特殊なイベントです。試合をする上で通常のトーナメントと違った点はありましたか?

アマゾン:まずは他競技も含めた無差別ということで日本のブラジリアン柔術の大会にくらべ全体に大きな選手が出てきます。そして異種格闘技戦的な要素。野外なので直射日光を浴びながら試合をするので体力の消耗などは違いました。あとは膠着での「待て」があるというのがブラジリアン柔術とは違います。それが戦う上でのネックでした。ただ、柔道のような早い感じではなく、「ルーチ」をいれるタイミングでの「待て」だったので、思っていたよりやりやすかったです。

──大会後のインタビューで引退とも取れる発言がありました。選手としての姿はもう見られないのでしょうか?

アマゾン:今大会で自分の魂を込めて試合ができました。だから、まず引退ということではありませんが、ひと休みしたいと考えています。自分自身を色々削った部分はあります。もちろん今後、ワールドマスターズなどの大会にも興味があるのでモチベーションが復活したら出たいです。ブラジリアン柔術に基本引退はないと思います。あえて引退と考えるなら、世界柔術を目指さない時点で僕はずっと前から引退しているようなものかもしれません。

──今後の目標を教えて下さい。

アマゾン:まずは自分の道場をしっかりと軌道に乗せることです。この仕事である以上は自分の年齢や時間を考えて、つじつまが合うようしっかりとステップアップしていく必要があると考えています。目標は大きくですが、日本一のブラジリアン柔術道場を目指します。

──最後に自身のアカデミー、「CARPE DIEM HOPE」について教えて下さい。

アマゾン:今年の8月に岐阜県岐阜市で「CARPE DIEM HOPE」というブラジリアン柔術道場をオープンします。道場の150坪の広さと駐車場が100台完備してある日本でも有数の大型の道場になります。道場内はマットスペースとトレーニングジムスペース、パーソナルトレーニングスペースに酸素カプセル、ラウンジがあり、ジュースバーや女性専用の美容のコーナーもあります。白帯の方や40歳以上の方のための限定クラスや、休日のお父さん達も安心してお子様を連れてくることの出来るクラスやキッズクラス、女性限定クラスなども用意しています。誰でも安心して始められるような環境づくりとサービスを提供していきたいです。同時に世界で活躍できるような選手をできたらと考えています。「CARPE DIEM HOPE」に来ることで明日への活力になって仕事を頑張れる。健康なれる。楽しく生きられる。仲間ができる。ベストコンディションでなくても顔だけでも出したくなるような場所にしたいです。7月15日からプレオープン予定です。内覧会や体験会を予定しています。皆様のお越しをお待ちしております。「CARPE DIEM HOPE」をよろしくお願い致します。


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【7/15 プレオープン】
「CARPE DIEM HOPE」

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©Bull Terrier Fight Gear



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