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2015年06月09日

【レポ】ムンジアル2015:黒ルースター&ライトフェザー決勝戦 ミヤオ兄弟の試合

今年のムンジアルではミヤオ兄弟の黒帯初戴冠なるか?!という期待があった。

いま世界的にアイドル的な人気を誇るミヤオ兄弟はNY移住により英語も上達し、心なしか愛想もよくなっている。

会場では試合前にも関わらずに声をかけられると英語で一言二言話しながら笑顔で応対する姿も見受けられた。

これはかつてのミヤオ兄弟からは想像がつかない大きな変化といっていいだろう。

黒帯初年度だった昨年同様にジョアオがルースター、パウロがライトフェザーと階級を分けて出場したミヤオ兄弟。

昨年度の王者、ギィ・メンデスの引退により対抗馬不在となったライトフェザーのパウロ優勝はもはや決定事項のように思われ、実際にそれを成し遂げている。

だがルースターではカイオ・テハがまたもムンジアル不出場となるも、過去7回優勝のブルーノ・マルファシーニが初優勝を狙うジョアオの前に立ちはだかる。

2年連続の対戦となったブルーノとジョアオは最後の最後まで一進一退の攻防を展開し、最終的には1アドバンテージ差でジョアオが敗れた。

とはいえ内容的には大接戦で勝ち名乗り直前に取り消されたアドバンテージがなかったらジョアオの勝利もあったかもしれない。

それぐらい王者・ブルーノに肉薄した実力を見せたジョアオ、来年こそ兄弟揃っての戴冠を期待したい。


01
年に1回、ムンジルだけルースターに落として参戦のジョオア・ミヤオ(PSLPBシセロコスタ)。
NYに移住して満足な練習ができるか不安視されていたが、それはいらぬ心配で
問題なく決勝戦進出を果たす。





02
永遠のライバル、カイオ・テハ不在のムンジアルでブルーノの決勝戦進出は容易いか。
昨年同様、ジョアオとの対戦となるも、冷静沈着の試合ぶりは変わらず。



03
試合展開は下になった方がスイープし、また下になった側が返すというシーソーゲーム。
ともに3回ずつスイープしP6-6からアドバンテージは2-1でブルーノが優位に。



04
試合終了間際の攻防でジョアオにアドバンテージが入り、スコアで並んで
レフェリー判定となると思いきや、そのアドバンテージが取り消され、
ブルーノがP6−6、A2−1で競り勝って勝利に!



05
今大会から導入されたジュリー制度により、ビデオを見返してアドバンテージが取り消されたが、
もともと何に対してアドバンテージが入ったか不明瞭だった。
それだけにこの判定に問題はないように思われるがどうだろうか。
だがこの判定を不服としたコーナーのムリーロ・サンタナが看板を蹴散らし土足でマットに入り
主審に抗議を行うという暴挙に!
この行いに対しIBJJFはペナルティを課す意向のようだ。



06
優勝はブルーノ、準優勝はジョアオ。
3位にはイヴァニエル・オリヴェイラ(チェックマット)と“バラタ”ハファエル・フレイタス(バッハ)が入賞。
表彰式の最中ずっと下を向いたままのジョアオの姿から無念さがにじみ出る。



01
ライトフェザーのパウロは危なげなく決勝戦でも一本勝ちで優勝。
決勝の相手は大ベテランのダニエル・ベレーザ(SASチーム)。
39歳でのムンジアル出場、そして決勝戦進出は驚く他ない。



02
サムエル、チアギーニョに勝利して勝ち上がったベレーザもパウロには完敗。
3:32 送り襟絞めで一本負け。
パウロは準決勝のキム・テハ戦以外を絞めで極めてムンジアル初優勝を果たした。



03
記念すべきムンジアル黒帯初優勝でも笑顔なしのパウロ・ミヤオ。
この重要な一戦での勝利に対してもいつもと同じく淡白な感情しかなくやや拍子抜けした思いだ。
反対に敗れたベレーザは感情を露わにし人目もはばからずに号泣していた。



04
昨年の表彰式では泣き崩れ場内の涙を誘ったパウロだが今年は一転しやや笑みも。
同門のチアギーニョと並んで立ってやっとここで満足げな表情を見せた。



©Bull Terrier Fight Gear



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