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2015年10月14日

【レポ】プロ柔術『Ground Impact2015』夜の部

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IF-PROJECT主催プロ柔術『Ground Impact2015』夜の部は、UFCで活躍する五味隆典と、今年のJBJJF全日本アブソルートを制した細川顕によるノーギマッチをメインに、全10試合が組まれた。

昼の部も盛況だったが夜の部は昼の部からさらに輪をかけての大盛況でマットサイドに陣取ったメディア勢も倍増。

通常のトーナメントでは考えられないほどのカメラが並び、いかにこの大会が注目されてるのかがうかがい知れる。

特にメインで組まれた五味vs細川の一戦は柔術の枠組を軽く超えたまさにメインイベントに相応しいプロならではの顔合わせ。

古い言い回しをするならば“MMAvs柔術”のイデオロギー闘争ともいえるだけにこの試合の勝敗は大きな意味を持つ。

もちろんメインイベントまでの試合の数々も興味深い対戦が多いので、その全試合をレポートしたい。


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試合に先立ち出場選手全員がマットに集結。選手代表として開会の挨拶をする金古一朗。



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第1試合 アダルトエキスパート-66kg契約
×大沢ケンジ(和術慧舟會HEARTS)
vs
○西林浩平(リバーサルジム新宿 Me,We)
5月のADCCアジア・オセアニア予選準優勝の西林が下から三角、フックスイープを仕掛ける。終盤はハーフから大沢を浮かせてあわやという場面をつくるも試合終了。P0-0、A0-0のレフェリー判定で西林が勝利した。



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第2試合 アダルト黒帯オープンクラス
×大内敬(パラエストラ小岩)
vs
○新明佑介(トライフォース)
背負い投げを再三繰り出し、2ポイントを先取した“ドクトル”大内だが、残り30秒ほどで新明が大内のラッソーを解除してパスに成功。バックチョークに移行するところで終了となり、P3-2、A2-2で新明の勝利。



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第3試合 アダルト黒帯オープンクラス
○八隅孝平(ロータス世田谷)
vs
×神田崇広(グラバカ柔術クラブ)
序盤は神田がニアパスでアドバンを稼いだが、ハーフから足を掬った八隅がスイープに成功。P2-0、A0-3で八隅が勝利した。



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第4試合 アダルト黒帯フェザー級
×坂本純(トライフォース)
vs
○チャールズ・ガスパー(Impacto Japan BJJ)
テイクダウンで先制したチャールズ。坂本はアタックを仕掛けるも、デラヒーバで凌ぎきったチャールズがP2-0、A0-1で勝利。



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第5試合 アダルト黒帯オープンクラス
×岡本裕士(RJJ)
vs
○小澤幸康(TEAM-KAZE)
今年のADCC本戦に出場した小澤が、圧倒的な体格差を武器に優位に試合を進める。岡本も大外刈りを試みるなど会場を沸かせるが、テイクダウンのポイントを重ねた小澤がP4-0、A2-0で勝利。



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第6試合 アダルト黒帯オープンクラス
×鍵山士門(デラヒーバジャパン)
vs
○ヨースキ・ストー(Impacto Japan BJJ)
ベテラン対若手の対決となったヨースキvs鍵山は、スイープ、パスに成功したヨースキがP5-0で勝利。



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第7試合 アダルト黒帯ライト級
×大塚博明(Physical Space)
vs
○アサダ・トシオ(Impacto Japan BJJ)
今年の全日本選手権階級別準優勝の大塚は、アサダ相手にスイープのアドバンを取るも、残り1分ほどでプレッシャーを強めたアサダにパスを許す。P3-0、A1-1でアサダが勝利した。



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第8試合 アダルト黒帯フェザー級
○塚田市太郎(ダムファイトジャパン)
vs
×宮地一裕(修斗ジムroots)
引き込んだ宮地に、ニアパスのアドバンを取った塚田。宮地は下からスイープ、足関などを狙い続けるが、冷静に対処し続けた塚田がP0-0、A1-0で勝利した。



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第9試合 アダルト黒帯ライトフェザー級
×加古拓渡(グラップリングシュートボクサーズ)
vs
○金古一朗(ポゴナ・クラブジム)
ダブルガードで両者に2度のファルタが入った後、金古がスイープ&パスガードに成功し5ポイント先取。その後はスイープ合戦で両者にポイントが入り、終盤は加古が足関を狙うも時間切れ。9月末のワールドマスターから連戦となった金古がP7-4、A3-1で勝利を手にした。



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金古は今大会で現役から一線を退くと発表。11月に自身の道場「シュラプネル柔術アカデミー」(南浦和)を立ち上げ、後進の指導やマスターカテゴリーに主戦場を移すという。



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第10試合 GIグラップリングルール 75kg契約
×五味隆典(久我山RASCAL GYM)
vs
○細川顕(CARPE DIEM HOPE)
今大会のメインマッチ。クローズド、ラバーガードから三角を狙う細川。五味は攻め入ることができず、膠着のペナルティを重ねて細川に2ポイント献上。



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その後も細川にスイープを決められ、後がない五味は側転パス、アンクルなどをアグレッシブに狙っていくがタイムアップ。



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細川がP4-0、A2-0で勝利した。




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試合後のインタビューで、セコンドの杉江“アマゾン”大輔にこの勝利を捧げると話す細川。杉江は大会翌日が誕生日だった。




以上、大会の模様をダイジェストでお伝えしたが、プロ柔術は選手それぞれのキャラクターが出る入場も楽しみのひとつ。自身の入場曲に合わせてスッと現れる選手が多かったものの、個性的な演出で会場を沸かせた選手の入場シーンを最後に紹介しておきたい。



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大塚博明はCOMPLEXの「Be My Baby」をワンコーラス・振り付きで熱唱!



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「スター・ウォーズ」の「帝国のテーマ」とともにダースベイダーに扮して登場したのは宮地一裕。



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ベストパフォーマンス賞は“鳥人”新明佑介で間違いないだろう。ビッグバンベイダーのかぶりものはスモーク噴出までリアルに再現する手の込みよう!



今大会の記録映像はフルフォース・プロダクションがすでに編集作業に入っており、11月上旬にはリリース予定。前回大会から2年のブランクがあった『Ground Impact2015』だが、IF-PROJECTは来年も大会を開催したいと意気込む。今後の動向にも注目していきたい。



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音声配信柔術ニュース「BJJ-WAVE」で今大会の総括を配信中。
試合以外の部分もレビューしています。
ぜひチェックを!
コチラから!




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