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2015年11月02日

【レポ】アイザック・ドーダライン・セミナーレポート

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Jiu Jitsu NERDデザイナーの森です。

今日は10月30日(金)、31日(土)の両日に渡って開催された、アイザック・ドーダライン(アリアンシ/コブリンヤBJJ所属)のセミナーレポートを紹介します。

講師のアイザック選手はまだ茶帯の選手ということで、日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、茶帯の中ではトップ中のトップ。今年の戦績もヨーロピアン、パン、ワールドプロ、ブラジレイロとタイトル総ナメ状態。満を持して望んだムンジアルの決勝戦では開始早々に引き込みに合わせられたテイクダウンで取られた2点を返せず、まさかの敗戦を喫してしまいましたが、その実力は茶帯全体を見渡しても頭一つ抜きん出ている存在なのです。

そんなアイザック選手が日本でセミナーを開催した背景には、嶋田裕太(ネクサセンス)の存在があります。

実はこの2人、2013年のムンジアル紫帯ライトフェザー3回戦で対戦(試合は嶋田がパスガードを決め勝利、ムンジ後に開催されたJiu Jitsu Battleの一回戦で再戦、その際にはボコボコにされてます・笑)、その後コブリンヤの道場で再会、その時にアイザックの母親と嶋田の出身地が同じ茨城県ということで意気投合したそうです。

そしてアイザック選手が来日するという知らせが入り、これまで海外の修業先でたくさんの選手のお世話になった嶋田が、今度は日本に来る選手の何かの力になれればと今回のセミナーを企画したのです(ちなみに自分もポスター制作を手伝わせてもらってます・笑)。

アイザックの来日が急だったため、セミナーの告知などが遅くなってしまい、人数が集まるか心配していたのですが、柔術新聞・岩井さんの協力もあり蓋を開けてみたら、両日合わせ50人以上の参加者が集まりました。

初日はトップゲーム編ということで、パスガード主体のテクニックを紹介。

現代柔術において、最も使われるガード「デラヒーバガード」の解除からのパスガードだったのですが、最初のテクニックからものすごい手順を踏むもので、参加者も「最初からこんな難しいことするの!?」といった感じで、ポカーンとしてたのですが、基本の形を覚えた後は、全ての技がそこから派生するという実に実践的なもので、同じ形を何度も繰り返すことで参加者の理解度が増していったと思います。

そして何より驚くのは技のディテール・・・最初の技の説明を聞いた後感じたのは、アイザック選手はここまで考えて柔術しているのか!?という驚きでした。正直ここまで理論立てて柔術している人っているのかと・・・ここでも世界との差を感じてしまいました。

2日目はボトムゲーム編、アイザック選手得意のベリンボロからの展開を紹介してくれるのかと思いきや、最初はリバースデラヒーバに対してニースライドパスを仕掛けた相手に対して、オープンガードに戻すという非常に基本的な内容のものでした。

もちろんこれはこれから紹介される技の準備段階に過ぎず、いかに自分の得意な展開(ここではデラヒーバ)に戻すかというところから始まり、デラヒーバからのオモプラータ、そしてそこからの極めのバリエーションを紹介してくれました。

自分も2日目にはアイザック選手に直接デラヒーバガードを受けてみましたが、全く立っていられません! ベリンボロを得意とするトップ選手のデラヒーバは立ってられないと聞いていましたが、まさにその通りです。もちろんその秘密も教えてくれました!


個人的な感想ですが、今回のセミナーは自分が参加したセミナーの中でもベストの内容だったと思います。しかもそんな素晴らしい内容のセミナーが2日で7000円で受講できたというのが驚きです、正直この金額でここまで教えてもらっていいのだろうか?とこちらが心配したくらいです。

アイザック選手は近い将来黒帯になると思いますが、その時には日本でも試合をしたい、そしてまたセミナーをしたいと言っていたので、今回参加できなかった人も次回開催を期待しましょう。


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初日はトップゲームからの展開、グリップの切り方、デラヒーバフックの解除など
細かいポイントを惜しげも無く紹介してくれました。



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技の紹介後も参加者の元で細かくポイントを説明してくれました。
質問をすると全てを明確に即答していました。



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参加者は両日合わせて50人以上、2日とも参加した人も多数いました。



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石井拓選手(AOJ/写真右)は今回のセミナーで通訳を担当してくれました。
アメリカでインストラクションを受けた石井選手の通訳は分かりやすく素晴らしいものでした。
素晴らしいセミナーを開催してくれた3人の若い柔術家に感謝です。




なお、今回のセミナーの告知やポスターではアイザックの名前表記が「ドーダーレイン」となっていましたがアイザック本人に確認した名前の発音は「ドーダライン」の方が近いため、ドーダライン表記で統一しています。

■アイザックの名前の発音確認動画はコチラから!



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