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2016年10月18日

【レポ】10/16横浜「GRAPPLERS LEAGUE」

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10/16(日)、神奈川県横浜市の吉野町市民プラザで開催された「GRAPPLERS LEAGUE」。

AXIS所属のジョン・パウロ倉岡が主催する新しいグラップリングトーナメントで、初開催となる今回は優勝賞金10万円をかけた65kg級の8人トーナメントとスペシャルワンマッチ2試合が組まれた。

今回は全試合をレポートする。


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「GRAPPLERS LEAGUE」は、「最高峰のグラップラーが集結し、性別、年齢を問わず誰もがグラップリング、柔術を楽しめるイベントを目指す」ため、経験者でもグラップリングに詳しくない人が見てもエキサイトできるようなルール設定を取り入れている。

その詳細は本ブログですでに紹介済みだが、簡単に言えばテイクダウンやスイープのポイントはなく、ベースコントロール、サイドコントロール、マウント、バックのみにポイントが与えられるシンプルなシステム。

これが功を奏し、延長も含めれば全9試合中7試合が一本決着となるなど、アグレッシブかつエンタメ性の高い試合の数々が繰り広げられた。


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開場前に行われたトーナメントの組み合わせ抽選の様子。



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開会の挨拶で「新たなルールで、新たなトーナメントに参加する真の勇者」と出場選手を讃えたジョン・パウロ倉岡。
挨拶の中では、先日逝去した吉岡大に黙祷が捧げられた。



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第1試合:スペシャルワンマッチ(3分2R)
○響本ヒロアキ(AXIS横浜)
vs
×米山チハヤ(ボンサイ柔術)のワンマッチ3分2R
大会はスペシャルワンマッチからスタート。1Rから足関を狙い続けた響本が2R1:23、ヒールフックを極めて一本勝利。出だしの一本決着に観客も盛り上がる。



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第2試合:65kg級トーナメント1回戦(3分5R)
○松本義彦(CARPE DIEM)
vs
×アラン・ヤマヒナ(ボンサイ柔術)
続いて行われたトーナメント1回戦。アランの猛攻をハーフで凌ぐ松本。2R終盤には、アランがバックからチョークをセットアップし決定的なチャンスをつくるもタイムアップ。



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逆にタイムに救われた松本が、3R中盤にスクランブルから場外際でRNCを極めて1:59、一本勝ち。チャンスを逃さないベテランぶりで2回戦進出を決めた。



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第3試合:65kg級トーナメント1回戦 (3分5R)
○河村泰博(和術慧舟會 AKZA)
vs
×平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)
ADCC日本代表の平尾と、パンクラスで戦う河村の対決は、1R0:43、ギロチンを極めた河村が一本勝ち。優勝候補の一人と目されていた平尾が初戦で姿を消す結果に。



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第4試合:65kg級トーナメント1回戦(3分5R)
○鶴巻陽司(AXIS)
vs
×上田貴央(パラエストラTB)
足関、チョークとお互いに一本を狙いにいくも最終ラウンドまでもつれ込み、上田のアームロックを鶴巻が凌いだところで時間切れ。序盤からサイド、バックテイク、マウントなどでポイントを重ねてきた鶴巻が、判定で2回戦進出。



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第5試合:65kg級トーナメント1回戦(3分5R)
○渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)
vs
×佐野貴文(AXIS横浜)
トーナメントの組み合わせ抽選で、自ら渡部との対戦を選択した佐野。気鋭の若手柔術家とMMAファイターの対戦は、全ラウンドで互いにポイントが入らず、大会初の延長戦に。



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コイントスで先攻となった渡部はバックコントロールの体勢を選択し、バックチョークを極めて先手を取る。



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後攻の佐野はクロスオーバーアームコントロールを選択。レフェリーのミスで一旦試合が中断するが、仕切り直し後、渡部がきっちりと腕十字をエスケープして勝利。惜しくも敗れた佐野だが、経験で勝る相手に1ポイントも許さず戦い抜いたことは胸を張れるだろう。



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第6試合:スペシャルワンマッチ(3分2R)
○丹羽怜音(AXIS横浜)
vs
×ペドロ・アキラ・ネモト(INFIGHT JAPAN)
トーナメント準決勝前に行われたスペシャルワンマッチ2戦目。9月の「Jiu Jitsu Liga de Tokio 02」ではペドロが勝利しているが、今回は2R戦って決着つかず、延長戦にもつれ込む。



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延長でも与えられた3回のチャンスをフルに戦った両者。アームコントロールを2度選択した丹羽だが、腕が伸びきってもタップしないペドロに対し、3度目の正直でバックコントロールを選択。これが吉と出て、RNCでペドロからタップを奪った丹羽が熱戦を制した。



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第7試合:65kg級トーナメント準決勝(3分5R)
○松本義彦(CARPE DIEM)
vs
×河村泰博(和術慧舟會 AKZA)
準決勝第1試合は、1Rにマウントからバックにまわった松本が1:44、RNCを極めて一本勝ち。



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第8試合:65kg級トーナメント準決勝(3分5R)
○渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)
vs
×鶴巻陽司(AXIS)
準決勝第2試合も一本決着。1R1:42、渡部がアナコンダチョークを極めて決勝進出を決めた。



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第9試合:65kg級トーナメント決勝(3分5R)
○松本義彦(CARPE DIEM)
vs
×渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)
決勝は松本対渡部。テイクダウンを決め、スクランブルから絞めを仕掛ける渡部に対し、松本もマウントからバックにまわってチョークを狙うなど、1Rから見応えのある展開に。



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2Rはスタンドでの探り合いが続き、3Rは松本がハーフからスイープでマウントを取り、三角を狙うもタイムアップ。



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4Rでも三角を狙った松本は、最終ラウンドでダブルレッグで倒されるも、ハーフからバックに回り、終了間際にマウントを奪って3ポイントを獲得。



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これが決定打となり、松本が判定勝ちで初代65kg王者に輝いた。



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「知らないところでどこまでできるか」と、セコンドをつけずに単身大会に乗り込んだ松本。「良い動きには歓声や拍手が起き、会場全体が温かい雰囲気でこのイベントを楽しんでくれていると感じました。7月のヒクソン杯で『(選手として)もういいかな……』とひと区切りつけた感がありましたが、優勝したことでまだできることがあるかもしれないと思っています」とコメント。初代王者として、また世界のトップと名勝負を繰り広げた柔術家として、これからの活躍にも期待したい。ちなみに賞金の使い道は「娘とディズニーランドに行きます(照)」と子煩悩振りを発揮!



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閉会の挨拶でジョン・パウロは、来年1月29日に60kgトーナメントの第2回大会を開催すると告知。「新しいルールのトーナメントだったが、どれも良い試合で感激した」と総括した。なお、サブミッション賞は準決勝で一本勝ちを収めた松本と渡部に送られている。



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決勝までのインターバルにはプレゼント抽選会も行われた。大会協賛のRVCAから提供されたファイトショーツやTシャツなどが当選者に贈られた。



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今回の会場はコンサートや演劇を行う市民プラザの大ホール。マットを見下ろせる造りを活用し、客席前方のスクリーンに試合の模様を映し出す演出も施されていた。大会オリジナルのラッシュガードやロングタイツを作成するなど、大会の世界観づくりにも力を入れている「GRAPPLERS LEAGUE」。なお次回大会は来年の1/29(日)、横浜にて60kgのトーナメント開催が決定している。



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■グラップラーズリーグ、大会サイトはコチラから!



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