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2018年01月26日

【レポ】ヘイラン・グレイシー・セミナー

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1/11(木)、東京・蒲田の一心柔術にてヘイラン・グレイシーノセミナーが開催された。

ヘイラン・グレイシーはグレイシー柔術創始者であるエリオ・グレイシーの孫にあたり、父親はエリオの長男のホリオン。

そのホリオンの5人兄弟の末っ子で、昨年黒帯となったばかりだという。

その他の兄弟とは違い、柔術はあくまでも趣味でアカデミーでも指導などはしておらず、また一時期とはいえ柔術がイヤになって練習すらしていなかった時期があるなど、およそグレイシーらしからぬ経歴を持っている。

そんなヘイランがバケーションで初来日し、その合間に行ったのがこのセミナーだ。



セミナーは通常のブラジリアン柔術ではなくグレイシー柔術の技術を教えるということで、グレイシーならではの技術がふんだんに披露され、その奥義の奥深さは感心することしきり。

特にグレイシー柔術の神髄ともいえる十字絞めのディテールはシンプルに見えるだけに極め方のコツは非常に興味深いものだった。

また護身術的なスタンド状態で相手との距離を測る方法や相手に組み付く場合の注意点などは打撃ありを想定したグレイシー柔術ならでは。

その動きこそかつての名作ビデオ「グレイシー・イン・アクション」に収録されていた道場破りたちを続々と撃退していた往年のグレイシーファミリーの姿が現代に蘇ったかのごとく、当時そのままのムーブが再現されていて心が躍った。

やはりグレイシー柔術とブラジリアン柔術はそのルーツは同じとはいえ、現在では違ったものになってしまったと改めて感じたヘイラン・グレイシーのセミナーだった。


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セミナーは十字絞めからスタート。
スタンドからの極め方とガードでの極め方をレクチャー。



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クローズドガードからの極め方のコツは襟を握った手首の動かし方にある。
「手の力で引くのではなく背中を意識して手首を動かす」とのこと。



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続いてスタンドでの組み付き方の指導へ。
相手のパンチが当たるかどうかの位置を見極めてから組み付くことが大事だ。



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さらにマウントポジションでの攻防へと続く。
マウントのキープの仕方や、それに対するエスケープ法など、基本技術に基づいた説明の細かさは特筆モノだった。



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マウントポジションは上になったときも下になった時も腰の動かし方に鍵がある。
どの状態でも腰をどう動かすか?がその後の動きを左右する重要なムーブなのだ。



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2時間のセミナーの後はスパーリングに突入。
ヘイランが参加者に胸を貸し、次々とタップを奪っていった。



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中にはイキった参加者もいて100%フルパワーで向かっていく敬意を欠いたヤツもいたが、それをも軽くいなして逆に極めていた。
さすがグレイシー、懐が深い!



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上半身はギで下半身はファイトパンツ&ロングスパッツといういで立ちで現れたヘイラン。
理由を聞くと「自分のと間違えてガールフレンドのギのパンツを持ってきてしまった」と、ただの忘れ物というオチ。
そういうところも憎めない庶民派グレイシーのヘイランでした。



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今回は東京観光のついででのセミナーで1回限りの開催。
また日本に来たらセミナーをやりたいとのことだったので次回にも期待したいいい内容のセミナーだった。



patch7
KinyaBJJ.com



btt
©Bull Terrier Fight Gear



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