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2020年04月28日

【レポ】ヘンリー・エイキンス・トレーニングキャンプinタイby石井拓・その2

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こんにちは、石井です。

今回は前回に引き続き、タイのプーケットで行われたヘンリーエイキンス「Hidden Jiu Jitsu」のキャンプの後半部分をレポートしたいと思います。

2020年の元旦は少し観光しようと思いましたがさすがに元旦ということもあり街に出てもお店もほとんど閉まっていました。

実はプーケット在住の柔術紫帯のケン君という友達がいて、残念ながらキャンプには参加はしていませんでしたがヘンリーのオンランインには参加していたり、ヘンリーのことを知っている数少ない友人です。

このキャンプの間に観光に連れて行ってもらった際に立ち寄ったビーチがとてもきれいでそこの近くにある観光スポットで有名なプロムテッム岬からのサンセットはとても感動的でした。



ここプーケットは温暖な気候ということもありアサイーボウルのカフェがいくつかあり、タイガームエタイから歩いて行けるほどの距離でカリフォルニアのように身近にアサイーボウルを楽しめました。


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キレイだったプーケットのビーチ



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本格的なアサイーボウル



●4日目〜最終日

いよいよキャンプ後半に入り2日から再開となりました。

キャンプ後半の内容はテクニック的な事よりもキャンプイベントそのものにいろんなサプライズがありました。

今までどおり朝9時から開始だったのですが、なぜか参加人数が少なくなっていました。

いささか気にはなっていしましたが、日本から一緒に参加した友人がバイキング後に調子が悪いと言っていたことを思い出し、その後ヘンリーから「みんなも聞いているかもしれないがバイキングのあと後食中毒に何人かなったみたいだから気を付けてくれ」と注意がありました。

おそらくバイキングに出された肉が原因ではないかと同じく調子を崩したケン君は語ってましたが自分はヴィーガンだったため、その食中毒から免れました(汗)。

そんなハプニングもありながら続行された4日目はマウントのポジショニングとアタック、マウントエスケープをやりました。

そこでもヘンリーの伝えることは同じく「コネクションとアングルとウェイト」でした。

そしてマウントも通常の柔術とは異なり「胸と胸が合わさるようにプレッシャーをかけること」、「マウントからチョークを仕掛けるときは力むのではなく最小限の力を使うことを意識すること」など特に以前から気になっていた片腕のみを使う「ヘッド&アームチョーク」は一見見た目は似ている方固めとは異なりヘンリーしか使いこなせないチョークだと圧巻でした。

そしてマウントエスケープはヒクソン先生のセミナーに参加した方はご存じかもしれませんが「頭と首の角度が大事、相手が手をついてきても返せるようにすること」とまったく同じことを語ってました。

5日目はハーフガードから同じく2分間回して、多くの質問がありました。

その中で自分も質問した際に「ハーフガードでもサイドコントロールと同じようにプレッシャーを掛け続けなければいけない。サイドコントロールにただ足が絡まれているような状態にするのが大事」とやはりここでもプレッシャーを意識し、ハーフだからといって統一性が崩れないのと「感じる」ことを重視していました。

とうとう最終日になりポジションは関係なく質問受けて答えるという形でした。

そこで気になっていたヘンリーの得意技であるクロスカラーチョークについて質問し、その答えは「クロスカラーチョークは絶対に力で極めてはいけない、首に指2本を当てるとこの程度の力でチョークは極まるんだ。手首を使って10%の力があれば十分なんだ」とのこと。

実際にヘンリーに掛けてもらうと本当に柔らかくピンポイントでチョークで極めてくる感じでした。


●このキャンプでのメインイベント
そして午後から写真撮影をするということで急遽みんなで集合することになりました。

キャンプ専属のカメラマンがいざカメラを構えてまっているとヘンリーから「少し待って欲しい。今からもう一人黒帯がくるんだ」とその場を止めました。

食中毒の件もあって誰か遅れているのかと思っていたのですが、突然ヘンリーがみんなの前に立ち、これまで何度もヘンリーのキャンプに参加している茶帯のダン・ハートを呼び出しました。

ヘンリーから「彼は今まで本当に今までこの柔術に情熱を捧げてきて、世界中で開催されるキャンプを何度もサポートしてきた。」とヘンリーの3人目の黒帯の授与式が行われました。

ダンは積極的に試合にも出場し成績も残しているようで、さらにレストランを経営しているそうで「レストランを経営することよりもこの柔術の方が難しいよ(苦笑)」と語っていたのは感動的でした。


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今回黒帯になったダンさんと。



●ヘンリーとの貴重なロール

今回セッション中のロール自体が一切ないということと、セッション終了後マットクリーニングの関係でヘンリーとロールする機会が2回ほどと、とても貴重な経験となりました。

途中に負傷者が出て待ち合わせにこれなかったりと1週間で合計10分ほどであり、その中でヘンリーからことごとく極められるのですが、他の体の大きい黒帯とは違いやはり「水のように柔らかい」、特にクロスカラーチョークを実際のロールの中であれだけ柔らかく極めるのはAOJで感じたこと無かったのでまさに職人芸でした。

初めて他の黒帯とヘンリーがロールするのを見ることできて改めてヘンリー柔術はフィジカルではなく独自の技術があるのを再確認できて、特にダンが時間が空いたらヘンリーとマンツーマンでロールし続けている姿を見ていて、それだけヘンリーと直接肌を合わせて感じなければならいことが多いということかもしれません。


●最後に
今回のキャンプでヘンリーのセッション以外にもグレイシーでお馴染みのその状況に応じて自分の冷静さを整える呼吸法やヘンリーの友人であるクレイグ・ジョーンズの叔父であるマット・ジョーンズのフットロックセッションも急遽開催と、かなりコアな部分もありました。


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クレイグ・ジョーンズの叔父、マットさんと。



そして実は2018年9月にヘンリーがバイクの交通事故で重傷をおって入院している投稿をSNSで知ったのを機に、またいつ会えるかわかないから、できるだけ早くセミナー等に参加しようと思っていました。

現在は前のようにロールして相変わらずプレッシャーで極めていますが、またいつか行ければと躊躇していたら現在コロナの影響ですでに中止になっているセミナーもあったりと後悔するところでした。

今のうち参加できて本当によかったと思います。

今年は日本でも「Hidden Jiu Jitsu」のキャンプが開催予定であるので、この貴重な機会に知ってもらえればと思います。

そのキャンプのことは正式に決まり次第、またこのブログでお知らせさせて頂きます。



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過去記事「ヘンリー・エイキンス・クラス体験記 by 石井拓」はコチラから!



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石井拓(いしい・たく)
香取&鹿島道場所属・茶帯
千葉県出身

現場29歳で2015年頃にヘンリーエイキンスと出会った事により今までなメンデス兄弟のAOJでやってきたモダンスタイルから切り替え、新たにヘンリーから柔術を学び始める。
現在は地元である千葉の香取道場、鹿島道場で柔術を指導し、年に一度のペースでヘンリーから直接指導を受けている。
■石井拓の過去の記事はコチラから!



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