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2007年02月22日

チジューカ・テニス・クルービ

8242baa7.jpg前回はムンジアル挑戦までのことを書きました。

試合も無事に?終わり気分は一気に観光モード。

せっかくブラジルに来たのだからブラジルの道場めぐりをしよう!
ということになりました。

試合を早々に終えた一行は夕刻のチジューカを後にして、当時発売された雑誌「Number」のブラジル特集号を頼りに、
あっち行ってキャー、こっち行ってワーと完全におのぼりさんの観光客と化し、
面白おかしくブラジルを満喫していました。

そしてちょうどいい塩梅で向かった先はチジューカ近辺にあるという、焼けど男として有名なジョイユ・デ・オリヴェイラが所属する
「アカデミア・ブドーカン」。

ここはチジューカから車で10分ぐらいの近さにあるといことがわかり、早速タクシーで向かいました。

ブドーカンではジョイユがいきなり現れた日本人一行を歓迎してくれ、道場内を案内してくれました。

さらに
「練習していけよ!」
いう熱烈な誘いも受けたのですが、それは丁重に断り、ブドーカンをあとにしました。

そして次の行き先はマッハと激闘を繰り広げたマセロ・アグアがいる「アカデミア・ボクセタイ」です。

またタクシーで向かったのですが、ここで初めてブラジルの恐怖を味わうことになりました。

タクシーの運転手が
「ここがそうだ」
と車を停めた瞬間、現地人の集団にタクシーの周りを取り囲まれ、タクシーは動くに動けず、かといってこんな状況では降りるに降りれずと立ち往生状態になってしまったのです!

運転手は
「ここがお前のいう目的地なんだから降りろ!」
と怒り顔で言うし、現地人はタクシーをバンバン叩いて興奮してるしでこんな状況で降りられる訳はなくタクシーの車内はパニック状態。

そこでなんとかタクシーを動かしてもらい、宿泊先であるコパカバーナに逃げ帰ってきました。

帰りの車内でタクシーの運転手が
「あそこがお前の言う目的地だぞ。なぜ降りなかった?」
と真顔で聞いてきたので
「降りろったって降りられるわきゃなーよ!降りたら殺されるよ!」
というと
「オレもそう思う」
と一言。

だったら聞くなよ!
とも思いましたが、なんとか無事に帰ってこれたのでよかったです。

実害はなかったのですが、この体験は今も楽しかったことばかりの初ブラジルにおいて唯一の恐怖体験として強烈に覚えています。

今にして思えば前に
「ムンジアルの会場があるチジューカ付近は決して治安がいいとはいえないから気をつけろ」
と言われていたのを思い出したのはホテルに帰ってきてからのことでした。

そう、初めてのブラジルに浮かれていた一行は滞在4日目を過ぎたあたりから、ブラジルに慣れたと勘違いし、注意を怠っていたのです。

そんな自分達にこの体験は思い切り冷水を浴びせかけられた思いでした。

ブラジルのほとんどは愉快で楽しく、快適です。

しかし、一歩間違えばこのような狂気が顔をのぞかせる、それもまたブラジルです。

この体験以外にもブラジルでは何度か怖い体験をしているので、それはまた後々紹介したいと思います。


★画像はムンジアルの会場、チジューカ・テニス・クルービ!
でもこの付近は危険地域なのでご注意を・・・。


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