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2007年07月24日

全日本・茶帯

全日本に出場の茶帯の選手はいつ黒帯になってもおかしくないレベルの選手が多くいた。

実際、今回の優勝者の中には黒帯を許された選手もいるという。

それぐらい高度な試合の連続で見ごたえがあった。

特にガロ優勝の北出はプロシューターで修斗無敗の阿部からヒザ十字で一本を奪い、ペナ準優勝のヘナート・シウバは優勝した片庭と一進一退の好勝負を見せ、メジオ優勝の時任も危ない場面は見られずに安定した柔術を展開、メイオペサード優勝の近藤もアームロックで極めきってみせ、無差別優勝のマチウスも力強い柔術で4試合中3試合を一本で極めた。

今大会の茶帯の決勝戦8試合のうち、5試合が一本で終わったのは、中井祐樹が提唱する「一本で勝つ柔術」が浸透してきた証だろうか。

茶帯のカテゴリーではネクスト黒帯として着実に力をつけている選手が多くいることに日本の柔術界の明るい未来を感じさせた。

☆この大会は9/20にクエストよりDVDで発売予定です!



ガロ級決勝戦、北出拓也(パラエストラ)vs阿部博之(K'z)
引き込んだ北出が潜りからヒザ十字を極め、4'11で一本勝ち。



北出はノーギやプロ大会への出場も多く実績は十分。
これで茶帯は卒業か。



プルーマ級決勝戦、生田誠(トラスト柔術アカデミー)vs
加藤哲人(下・グラップリングシュートボクサーズ)
全日本で中部地区の選手同士で決勝戦を争うのは地方と関東の技術格差が
なくなったことを証明するようだ。
生田が3'28、十字絞めで一本勝ちで優勝。



ペナ級決勝戦、ヘナート・シウバ(下・インファイト・ジャパン)vs
片庭勝宣(ACT Chiba)
引き込んだ片庭がスイープを決めてそのポイントを死守し2-0で勝利。



片庭は青から茶まで全カテゴリーで全日本優勝の快挙を成し遂げた。
敗れたヘナートも初戦、準決勝と一本で勝ち進んできていただけに惜しい敗戦だった。




レーヴィ級決勝戦、柿澤剛之(下・PUREBRED大宮)vs細川顕(ALIVE)
動きの少なかったこの試合はペナルティ差で細川が優勝を果たした。



メジオ級決勝戦、時任琢磨(上・PUREBRED大宮)vs中澤大輔(パラエストラ)
試合開始直後、互いに引き込み合いガードポジションの奪いあった。



足関の取り合いで膠着のペナルティが両者に与えられた。
それからバックのアドバンテージを奪取した時任が送り襟絞めで一本勝ちで優勝。



メイオペサード級決勝戦、佐藤恒明(上・吹田柔術)vs近藤哲也(PUREBRED京都)



ワンマッチ決勝のこの階級は近藤がストレートアームバーを極めて優勝。
佐藤は現役の大阪大学柔道部で七帝柔道の猛者、無差別では3位に入賞した。




ペサード級決勝戦、新川武志(下・吹田柔術)vs岡晃一郎(KO京都BJJ)
岡がキムラで一本勝ちで優勝。





アブソルート級決勝戦、マチウス・イリエ・ネキオ(上・PUREBRED大宮)vs
堀川智(GRASCO柔術アカデミー)
しなやかなガードをみせる堀川にここまでの3試合を一本で極めてきたマチウスが
攻めあぐねる試合展開が続く。




試合時間残り1分、じれたマチウスが力まかせに担ぎにいき堀川が
後転したときにマチウスがタイミングよくマウントポジションに。
このポジションをキープしたマチウスが7-0で優勝を決めた。





優勝したマチウスはレーヴィ級にもエントリーしていたが体重オーバーで
棄権、無差別のみの試合となった。
敗れた堀川もレーヴィ級の選手で階級別では中山巧に三角で一本勝ちの金星を挙げている。
今後も活躍が期待できる選手だ。

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