2007年07月29日
ジョゼ・アルドとナシメント
金曜に後楽園ホールで開催されたパンクラスの大会に所用がありお邪魔してきました。
その大会にアンドレ・ペデネイラス率いるノヴァウニオンから2人のブラジル人柔術黒帯選手が参戦していました。
ジョゼ・アルドとファビオ・ナシメントです。
ジョゼは柔術選手ながら素晴らしい打撃とテイクダウンで昇侍選手を圧倒し、判定で勝利しました。
特に1Rで見せた打撃のラッシュは圧巻でした。
残念だったのは試合が後半になるにつれてスタミナ切れを起こしてしまい、打撃もカラ回り気味でテイクダウンしてもパウンドを打つのみで柔術家らしい寝技の攻防が見れなかったこと。
それでも内容的には完勝だったので満足でした。
問題はメインに出てきたファビオ・ナシメントです。
経歴は『U.W.C.』のウェルター級王者で総合戦績24戦21勝(このうち2KO、13TKOを含む)3敗という輝かしいものでしたが、試合内容は散々たるものでした。
まず現在の総合格闘技において必須科目の打撃が全然ダメ。
ガードは低いしただ大振りに腕を振り回すのみでジャブすらまともにできていない。
それでテイクダウンできればまだいいのですが、それもままならず相手の的確な打撃を確実に食らいまくり組み付くことすらできずにいました。
試合終盤にはあろうことか自ら寝転んで引き込む体勢をとるも、ガードワークも満足にできずにパウンドをことごとくヒットさせられてレフェリーストップ負け!
ホントこんな総合の戦いができてない柔術黒帯、久しぶりに見ました。
あんなんでよく21勝もできたもんだと思います。
経歴詐称かと疑うくらいのダメっぷりで途中から呆れるのを通りこして哀しくなりました。
でもこの気持ち、昔はよくあったんです。
まだ総合格闘技が今ほど確立されていなかった90年中期ぐらいには柔術家が総合で大活躍し、柔術最強時代といっていいぐらいに総合の世界でブイブイいわしてました。
その活躍する柔術家の中にも稀に「寝技しかできない柔術家」が安易に総合に参戦してきてパウンドでボコボコにされて負ける、ということがあり、そういう選手を見るたびに柔術最強を信じる自分は哀しくなりました。
その当時の気持ちをこのナシメントを見て久しぶりに思い出してしまいました。
だから柔術家はいくら柔術で活躍していても十分に準備をしてから総合に出てきてもらいたいんです。
かつてファビオ・グージェウ、アマウリ・ビテッチ、レオ・サントス、マーシオ・フェイトーザ、サウロ・ヒベイロ、テレレら柔術のトップスターが総合に参戦していました。
しかしみんな総合では思ったような戦績を挙げることができずに総合からは撤退しました。
現在はかつてのように柔術のテクニックのみで総合の試合で勝てるほど甘いものではないのは周知の通り。
ですからすでに総合でデビューしているホジャーも、これから総合に出撃するマルセリーニョも十分に総合の準備をしているでしょうから大丈夫、とは思いますが、一抹の不安は隠しきれません。
本音をいえば総合には出て欲しくないぐらいです。
ナシメントを見て当時の気持ちを懐かしく思い出すと同時に、柔術家が総合転出する際の楽しみなような不安なような複雑な気持ちを自分の中で感じました。
でもこのナシメント、最後まで(レフェリーに止められるまで)諦めずに試合を戦いきった姿には柔術黒帯のプライドを感じさせ、感銘を受けました。
あんだけボコボコに殴られながらも自分からは決してタップしなかったんですからね。
もし次回の来日のチャンスがあったなら、ぜひ今回の汚名を返上するぐらいに活躍をしてもらいたいです!
その大会にアンドレ・ペデネイラス率いるノヴァウニオンから2人のブラジル人柔術黒帯選手が参戦していました。
ジョゼ・アルドとファビオ・ナシメントです。
ジョゼは柔術選手ながら素晴らしい打撃とテイクダウンで昇侍選手を圧倒し、判定で勝利しました。
特に1Rで見せた打撃のラッシュは圧巻でした。
残念だったのは試合が後半になるにつれてスタミナ切れを起こしてしまい、打撃もカラ回り気味でテイクダウンしてもパウンドを打つのみで柔術家らしい寝技の攻防が見れなかったこと。
それでも内容的には完勝だったので満足でした。
問題はメインに出てきたファビオ・ナシメントです。
経歴は『U.W.C.』のウェルター級王者で総合戦績24戦21勝(このうち2KO、13TKOを含む)3敗という輝かしいものでしたが、試合内容は散々たるものでした。
まず現在の総合格闘技において必須科目の打撃が全然ダメ。
ガードは低いしただ大振りに腕を振り回すのみでジャブすらまともにできていない。
それでテイクダウンできればまだいいのですが、それもままならず相手の的確な打撃を確実に食らいまくり組み付くことすらできずにいました。
試合終盤にはあろうことか自ら寝転んで引き込む体勢をとるも、ガードワークも満足にできずにパウンドをことごとくヒットさせられてレフェリーストップ負け!
ホントこんな総合の戦いができてない柔術黒帯、久しぶりに見ました。
あんなんでよく21勝もできたもんだと思います。
経歴詐称かと疑うくらいのダメっぷりで途中から呆れるのを通りこして哀しくなりました。
でもこの気持ち、昔はよくあったんです。
まだ総合格闘技が今ほど確立されていなかった90年中期ぐらいには柔術家が総合で大活躍し、柔術最強時代といっていいぐらいに総合の世界でブイブイいわしてました。
その活躍する柔術家の中にも稀に「寝技しかできない柔術家」が安易に総合に参戦してきてパウンドでボコボコにされて負ける、ということがあり、そういう選手を見るたびに柔術最強を信じる自分は哀しくなりました。
その当時の気持ちをこのナシメントを見て久しぶりに思い出してしまいました。
だから柔術家はいくら柔術で活躍していても十分に準備をしてから総合に出てきてもらいたいんです。
かつてファビオ・グージェウ、アマウリ・ビテッチ、レオ・サントス、マーシオ・フェイトーザ、サウロ・ヒベイロ、テレレら柔術のトップスターが総合に参戦していました。
しかしみんな総合では思ったような戦績を挙げることができずに総合からは撤退しました。
現在はかつてのように柔術のテクニックのみで総合の試合で勝てるほど甘いものではないのは周知の通り。
ですからすでに総合でデビューしているホジャーも、これから総合に出撃するマルセリーニョも十分に総合の準備をしているでしょうから大丈夫、とは思いますが、一抹の不安は隠しきれません。
本音をいえば総合には出て欲しくないぐらいです。
ナシメントを見て当時の気持ちを懐かしく思い出すと同時に、柔術家が総合転出する際の楽しみなような不安なような複雑な気持ちを自分の中で感じました。
でもこのナシメント、最後まで(レフェリーに止められるまで)諦めずに試合を戦いきった姿には柔術黒帯のプライドを感じさせ、感銘を受けました。
あんだけボコボコに殴られながらも自分からは決してタップしなかったんですからね。
もし次回の来日のチャンスがあったなら、ぜひ今回の汚名を返上するぐらいに活躍をしてもらいたいです!