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2007年09月25日

「Giグラップリング2007」

9/24(月・祝)に東京・下北沢にある北沢タウンホールでプロ大会「Giグラップリング2007」が開催されました。

今大会のメインは関東、北海道、関西、九州地区大会の無差別級優勝者と主催者推薦枠で選ばれた精鋭8人による「Giグラップリング2007 ジャパンオープントーナメント」と題された無差別級トーナメント。

最軽量級の選手はガロ、最重量級の選手は100kgオーバーと幅広い体重の選手の中で争われたトーナメントは好試合の連続でした。

中でもMVP的な活躍をしたのは推薦で選ばれた中村K太郎選手(和術慧舟會東京本部)。

K太郎はUFCでも活躍する選手で「裸十段」を自称し裸絞めを得意とするグラップラーです。

今大会でもバックを奪いまくる妙技を連発し3試合中2試合で裸絞めを極めたK太郎は決勝戦でこのトーナメントの大本命と目されたクリスチアーノ上西選手と戦いました。

このK太郎vsクリスチアーノはUFC参戦中のK太郎とDEEPで連戦連勝の実績がありPRIDE参戦間近と言われていたクリスチアーノの階級と団体間を越えた豪華カード。

結果的にいえばクリスチアーノこそ極めることはできなかったですが完勝といっていい内容で巨大なクリスチアーノを相手にも果敢に攻めて先制でテイクダウンを奪い、さらにはクリスチアーノの一瞬のスキをついてバックを奪い裸絞めを狙いにいったシーンは今大会のハイライトといっていい場面でした。

今回、K太郎が戦った本間、渡辺、クリスチアーノは3人とも柔術の黒帯ですが、そのポジショニングを重要視する柔術家の全員からバックポジションを奪ったのは特筆に価するでしょう。

現在、K太郎選手は総合で2連敗中と元気がないですが、この優勝を期に総合での勝利も期待したいです!



佐藤逸人(左・パラエストラ松戸)vs西林浩平(GRBAKA柔術クラブ)
フライ級のプロシューター、佐藤が極めの強さを見せてアンクルホールドで3'09、一本勝ち。





レオナルド・フランカ・ノゲイラ(“ペケーニョ”ノゲイラファイトチーム)vs村田卓実(和術慧舟會A-3)
トーナメントのリザーブマッチとして行われたこの試合は太田洋平の代替選手として
急遽出場した村田をレオ・ペケーニョが兄譲りの各種チョークを武器に
攻め続けて13-0で勝利。



中村K太郎(和術慧舟會東京本部)vs本間祐輔(パラエストラ札幌)
ムンジアル黒ガロ準優勝を手土産にトーナメントに参戦した
北海道ブロック代表の本間だったがK太郎の裸絞めに捕まり3'26、一本負け。




渡辺直由(トライフォース)vs小鈴靖(AXIS柔術アカデミー福岡)
先制のテイクダウンを奪われた渡辺だったがあわてずに三角絞めに捕らえて
最後はそのまま腕を極めて5'31、九州ブロック代表選手に一本勝ちし推薦選手の貫禄をみせた。





田中達憲(右・和術慧舟會兵庫支部)vs角田憲之(AXIS柔術アカデミー)
関西ブロックと前日に開催されたADCCオープンの無差別級優勝者同士による対戦は
立ち技での応酬に終始し互いにテイクダウンのアドバンテージを1つずつでレフェリー判定に。
その結果、関西ブロック代表の田中が勝利したが負傷で準決勝は棄権した。





クリスチアーノ上西(AXIS柔術アカデミー)vs若林琢磨(MAX Jiu-Jitsuアカデミー)
圧倒的な体格差を武器にクリスチアーノが有利に試合を進めるも関東ブロック代表の若林は決定的な場面はつくらせず。
結果は4-0でクリスチアーノが勝利。



中村K太郎vs渡辺直由
トーナメント準決勝初戦はちょっとしたサプライズが。
K太郎が引き込みを狙った渡辺から瞬時にバックを奪いそのまま裸絞めを極めて0'44、秒殺一本勝ちを決めた。



クリスチアーノ上西vsレオナルド・フランカ・ノゲイラ
田中達憲が負傷欠場のためリザーバーのレオ・ペケーニョが出場。
自らタックルを仕掛け積極的に攻めたレオだったがクリスチアーノを
テイクダウンするには至らず下になる場面が多く見られ苦戦を強いられた。
11-0でクリスチアーノ勝利。



中村K太郎vsクリスチアーノ上西
トーナメント決勝戦はK太郎がテイクダウンに成功する意外な幕開け。
連続一本勝ちで勢いに乗るK太郎がそのまま優位に試合を進め
クリスチアーノが防戦に回るという展開が続きK太郎が6-0で勝利し優勝!



トーナメント入賞者。
左から3位・レオ、準優勝・クリスチアーノ、優勝・K太郎、3位・渡辺。





優勝したK太郎は10月からゴールドジム大井町でクラスを開講する。
詳しくはK太郎ブログ「堂々と裸十段と名乗れない」を参照のこと。
この強豪揃いのトーナメントを制したのだから今後は堂々と裸十段を名乗ってもいいんじゃないでしょうか。





Giグラップリングの過去の大会はこちら。

パラゴン柔術、衝撃の日本初登場!記念すべきGiグラ初大会。
「Gi Grappling 2005」

Giグラ・ライト&ミドル2階級トーナメントで佐々、アマゾンが優勝!
「Gi Grappling 2006」

チケットが完売し見られなかった人が続出!青木真也、出場!
「DEEPX 2007 」

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