2008年04月13日
パンナム2008の感想:大内敬・後編
昨日の続きのパンナム2008の感想、大内敬・後編です!
☆ジャック・マクヴィッカー
昨年、今年とパンナムにて連続で苦杯を舐めさせられた相手、ジャック・マクヴィッカーについても少し触れておきたいと思います。
前にもこのブログで少し紹介しましたが、昨年も決勝であのバッハの往年の名選手、ソッカを破ってパンナムのマスター黒帯レーヴィ級で優勝した選手です。
ウマイタ所属で、メガトンから黒帯を認定されたそうです。
グラップリングでも実績があり、ADCCの北米予選でビル・クーパーを破り3位に入賞しています。
昨年のパンナムに参戦した際、マスター黒帯レーヴィ級の一回戦で初対戦しました。
この試合は、僕の黒帯で初めての試合でした。
まずスタンドで、柔道系の技で投げて上を取る戦略で臨んだのですが、逆にタックルでいきなりテイクダウンを奪われ、その後下からモグリ系の技を仕掛けたのですが、首を殺されてつぶされ、あっさりパスされてしまいました。
その後、マウントを取られそうになったり絞めを狙われたりするのを凌ぐので精一杯で、終了まで何もさせてもらえずボコられました。
「やっぱり黒帯はすげぇなぁ」と感じたことを憶えています。
その後、ジャックは一点の失点もなく勝ち進み、決勝もソッカをテイクダウンの2−0で破ってあれよあれよと優勝してしまいました。
今年のパンナムでも同様の展開で、3試合をし、失点0で優勝していました。
決勝でソッカをやはり返り討ちにしたことは、このブログで紹介されていた通りです。
彼の闘い方は、とにかく序盤にタックルで確実にテイクダウンを奪って上から攻めるスタイルです。
フィジカルも非常に強く、首を殺して腰を切ったり、脇ざしパスを仕掛けたりと基本に忠実に責めてきます。
バランスがよく、ソッカの下からの仕掛けも全てつぶしていました。
昨年、今年と下になった場面が一度もなかったので、ガードからどのような攻防をするかは分かりません。
今年一年、しっかり練習して、来年のパンナムで三度対戦できたのなら、もう少しはいい勝負ができるようにがんばりたいです。
それが、今の僕の目標ですね。
☆シニア1での参戦
今年のパンナムは、色帯時代も含めて初めてシニア1のカテゴリーにエントリーしました。
アダルトのカテゴリーが、真の意味での王者を決めるものであることは確かだと思います。
ムンジアルはアダルトのカテゴリーしかありませんしね。
だから、僕もまだまだアダルトに挑戦することもあると思いますし、そこで勝ち上がる選手は心からリスペクトできます。
ですが、だからといってマスターやシニアのクラスが、アダルトに比べて劣るものであるのかといえば、そうではないというのが、僕の考えです。
ブラジリアン柔術がこれほどにまで急速に発展し、世界中の人々に受け入れられたのは、その競技自体の素晴らしさということもありますが、試合が体重別、帯別、年齢別に分かれているということもあるように思います。
これはつまり、同じ体重で、同じくらいの強さの、そして同世代の相手と競い合えることを意味しています。
このような格闘技は他を見渡しても、ブラジリアン柔術ぐらいしかないのではないでしょうか。
何歳になっても、その気になれば競技者として闘える。
何と素晴らしいことでしょう。
今回のパンナムでは僕と同じカテゴリーに、ジャック・マクヴィッカーや、ソッカ、カゼカ・ムニエスといったそうそうたる選手がエントリーしていましたし、無差別級ではシニア1にファビオ・グージェウが参戦していました。
黒帯では、そういった往年の名選手と試合ができるのもマスターやシニアの魅力だと思います。
また、今回の遠征で一緒だったパラエストラ岐阜・代表の清水選手が言っていたのですが「シニア1は黒帯でも試合時間が5分と短いので、じっくり攻めようと思っているとすぐに終わってしまう。先取点を取ったほうが有利だし、早い攻めが必要で、シニア1むけの闘い方を身に付けなければならない」ということを言っていたのが印象的でした。
シニア1で勝つには、シニア1向けの闘い方を・・・。この意見には僕も賛成です。
こういった戦略を考えていくことも、アダルトにはないシニア1やマスターで闘うことの面白さの一つなのかもしれません。
☆パラエストラの仲間たち
今回のパンナムにも、パラエストラから多くの選手が参戦しました。
黒帯に参戦したのはパラエストラ川越代表の澤田選手、パラエストラ岐阜代表の清水選手、パラエストラ東京の佐々選手、そして僕の4人です。
結果は、澤田選手がマスター・プルーマ級で優勝。
佐々選手がアダルト・ペナ級で3位。
清水選手はシニア1・メジオ級で3位。
僕がシニア1・レーヴィ級で3位と、4人共メダルを手にすることができました。
パラエストラとしては、まずまずの結果だったと言ってよいのではないでしょうか。
皆、自分の試合があるのにも関わらず、その合間に他の選手の試合のセコンドや応援などのサポートをしていました。
僕の試合でも、澤田選手がセコンドについてくれました。
ありがとうございました。
試合後、会場の外や夜の打ち上げで、馬鹿話も交えつつ道場や柔術について色々なことを話ました。
皆、本当に柔術に対して真摯な態度で向き合っています。
打ち上げでは少しアルコールも入りつつ、楽しい時間を過ごしました。
また、選手以外にも今回、同行してくれたパラエストラの仲間たちが二人います。
一人は、今回ホテルや航空券の手配をしてくれた、このブラジルブログを主催している橋本氏です。
今回だけではなく、いつも海外遠征の際には旅のコーディネートをしてくれています。
もう一人は、普段から僕のトレーナーをしてくれている齋藤氏です。
齋藤氏は今回始めから旅のメンバーに入っていたわけではなく、渡米する直前になって同行することになりました。
実は、僕が試合前の練習である箇所を負傷し、その経過が良くなく、一時は本当に欠場を考えていました。
悩んでいる僕の姿を見て、彼は自分の仕事を一週間キャンセルして、急遽同行を申し出てくれたのです。
渡米の前日のことした。
ホテルで試合の直前まで毎日負傷箇所のケアをしてくれ、セコンドにもついてくれました。
今回、試合に出られたのは、本当に彼のおかげだと思います。
遠征前に電話で話していた時、けがで弱気になっている僕に橋本氏が「大内さん、元気をだして下さいよ! 俺も、齋藤氏も一緒にいるし、清水選手や佐々選手、澤田選手のパラエストラの仲間もいます。大丈夫ですよ。頑張りましょう!」と言って励ましてくれました。
あの言葉にどれだけ元気付けられたことか・・・。
僕は、本当に周りの人に恵まれ、支えられています。
この素晴らしき、パラエストラの仲間たちに心より感謝します。
みんな、ありがとう!!!!」
いやー、大内さん、熱い、熱過ぎですね!
まさに情熱オヤジといったとこでしょうか。
さすが赤がイメージカラーと言い切る男ですね。
大内さんはこの情熱がカラ回りし、KYで残念な部分も多々ある人ですが、この暑苦しいぐらいに情熱的なところが魅力でもあるんです。
このブログでも大内さんをさんざんイジって面白おかしく書いていて、「面白い!」「最高!」という感想が大多数を占める中、いくつかは「大内さんの扱いがヒド過ぎる!」とか「仲悪いの?」「大内さんが嫌いなんですか?」などと言われました。
ですが、まったくそんなことはありません。
仲がいいからここまで書けるんだし、大内さんならこれぐらいは大丈夫というとこに甘えさせてもらっているんです。
ホントにこのブログでは大内さんのことを好き勝手に書いていましたが、大内さんからとやかく言われたことはほとんどありません。
クレームらしきものはただ一点のみ。
「オレはまだ38歳じゃないよ!今年の12月で38歳になるからまだ37歳なんだよ!」
と年齢のことだけ!
そうです、大内さんは懐が深い人なんです。
ただの将軍KY大内じゃないんです!
だってただのKY大内だったら、大内さんが代表を務めるパラエストラ小岩に、大内さんを慕う100名以上の生徒が集まるわけありません。
そんな大内さんは6月には毎年恒例のムンジアル遠征に行きます。
もちろん大内さんの活躍(&ズンドコぶり)はこのブログで詳細にレポートします!
また博士号を持つ大内さんの柔術コラムが近々このブログで始まります!
そちらもお楽しみに!
では大内さん、これからもよろしくお願いします!
★キミも大内さんの指導を受けてみないか?
ただいま入会金無料キャンペーン中!の大内さんが代表を務める、
下町人情溢れる柔術アカデミー、パラエストラ小岩のHPはコチラから!
★更新頻度が恐ろしく低い大内さんのブログ「大内敬のドクトル日記」はコチラから!
★賛否両論あった、大内さんのパンナムでの試合レポートはコチラから!
★画像は昨日の満面の大内スマイルとはうって変わってヤバイ表情の大内さん。
犯罪者みたいです!
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☆ジャック・マクヴィッカー
昨年、今年とパンナムにて連続で苦杯を舐めさせられた相手、ジャック・マクヴィッカーについても少し触れておきたいと思います。
前にもこのブログで少し紹介しましたが、昨年も決勝であのバッハの往年の名選手、ソッカを破ってパンナムのマスター黒帯レーヴィ級で優勝した選手です。
ウマイタ所属で、メガトンから黒帯を認定されたそうです。
グラップリングでも実績があり、ADCCの北米予選でビル・クーパーを破り3位に入賞しています。
昨年のパンナムに参戦した際、マスター黒帯レーヴィ級の一回戦で初対戦しました。
この試合は、僕の黒帯で初めての試合でした。
まずスタンドで、柔道系の技で投げて上を取る戦略で臨んだのですが、逆にタックルでいきなりテイクダウンを奪われ、その後下からモグリ系の技を仕掛けたのですが、首を殺されてつぶされ、あっさりパスされてしまいました。
その後、マウントを取られそうになったり絞めを狙われたりするのを凌ぐので精一杯で、終了まで何もさせてもらえずボコられました。
「やっぱり黒帯はすげぇなぁ」と感じたことを憶えています。
その後、ジャックは一点の失点もなく勝ち進み、決勝もソッカをテイクダウンの2−0で破ってあれよあれよと優勝してしまいました。
今年のパンナムでも同様の展開で、3試合をし、失点0で優勝していました。
決勝でソッカをやはり返り討ちにしたことは、このブログで紹介されていた通りです。
彼の闘い方は、とにかく序盤にタックルで確実にテイクダウンを奪って上から攻めるスタイルです。
フィジカルも非常に強く、首を殺して腰を切ったり、脇ざしパスを仕掛けたりと基本に忠実に責めてきます。
バランスがよく、ソッカの下からの仕掛けも全てつぶしていました。
昨年、今年と下になった場面が一度もなかったので、ガードからどのような攻防をするかは分かりません。
今年一年、しっかり練習して、来年のパンナムで三度対戦できたのなら、もう少しはいい勝負ができるようにがんばりたいです。
それが、今の僕の目標ですね。
☆シニア1での参戦
今年のパンナムは、色帯時代も含めて初めてシニア1のカテゴリーにエントリーしました。
アダルトのカテゴリーが、真の意味での王者を決めるものであることは確かだと思います。
ムンジアルはアダルトのカテゴリーしかありませんしね。
だから、僕もまだまだアダルトに挑戦することもあると思いますし、そこで勝ち上がる選手は心からリスペクトできます。
ですが、だからといってマスターやシニアのクラスが、アダルトに比べて劣るものであるのかといえば、そうではないというのが、僕の考えです。
ブラジリアン柔術がこれほどにまで急速に発展し、世界中の人々に受け入れられたのは、その競技自体の素晴らしさということもありますが、試合が体重別、帯別、年齢別に分かれているということもあるように思います。
これはつまり、同じ体重で、同じくらいの強さの、そして同世代の相手と競い合えることを意味しています。
このような格闘技は他を見渡しても、ブラジリアン柔術ぐらいしかないのではないでしょうか。
何歳になっても、その気になれば競技者として闘える。
何と素晴らしいことでしょう。
今回のパンナムでは僕と同じカテゴリーに、ジャック・マクヴィッカーや、ソッカ、カゼカ・ムニエスといったそうそうたる選手がエントリーしていましたし、無差別級ではシニア1にファビオ・グージェウが参戦していました。
黒帯では、そういった往年の名選手と試合ができるのもマスターやシニアの魅力だと思います。
また、今回の遠征で一緒だったパラエストラ岐阜・代表の清水選手が言っていたのですが「シニア1は黒帯でも試合時間が5分と短いので、じっくり攻めようと思っているとすぐに終わってしまう。先取点を取ったほうが有利だし、早い攻めが必要で、シニア1むけの闘い方を身に付けなければならない」ということを言っていたのが印象的でした。
シニア1で勝つには、シニア1向けの闘い方を・・・。この意見には僕も賛成です。
こういった戦略を考えていくことも、アダルトにはないシニア1やマスターで闘うことの面白さの一つなのかもしれません。
☆パラエストラの仲間たち
今回のパンナムにも、パラエストラから多くの選手が参戦しました。
黒帯に参戦したのはパラエストラ川越代表の澤田選手、パラエストラ岐阜代表の清水選手、パラエストラ東京の佐々選手、そして僕の4人です。
結果は、澤田選手がマスター・プルーマ級で優勝。
佐々選手がアダルト・ペナ級で3位。
清水選手はシニア1・メジオ級で3位。
僕がシニア1・レーヴィ級で3位と、4人共メダルを手にすることができました。
パラエストラとしては、まずまずの結果だったと言ってよいのではないでしょうか。
皆、自分の試合があるのにも関わらず、その合間に他の選手の試合のセコンドや応援などのサポートをしていました。
僕の試合でも、澤田選手がセコンドについてくれました。
ありがとうございました。
試合後、会場の外や夜の打ち上げで、馬鹿話も交えつつ道場や柔術について色々なことを話ました。
皆、本当に柔術に対して真摯な態度で向き合っています。
打ち上げでは少しアルコールも入りつつ、楽しい時間を過ごしました。
また、選手以外にも今回、同行してくれたパラエストラの仲間たちが二人います。
一人は、今回ホテルや航空券の手配をしてくれた、このブラジルブログを主催している橋本氏です。
今回だけではなく、いつも海外遠征の際には旅のコーディネートをしてくれています。
もう一人は、普段から僕のトレーナーをしてくれている齋藤氏です。
齋藤氏は今回始めから旅のメンバーに入っていたわけではなく、渡米する直前になって同行することになりました。
実は、僕が試合前の練習である箇所を負傷し、その経過が良くなく、一時は本当に欠場を考えていました。
悩んでいる僕の姿を見て、彼は自分の仕事を一週間キャンセルして、急遽同行を申し出てくれたのです。
渡米の前日のことした。
ホテルで試合の直前まで毎日負傷箇所のケアをしてくれ、セコンドにもついてくれました。
今回、試合に出られたのは、本当に彼のおかげだと思います。
遠征前に電話で話していた時、けがで弱気になっている僕に橋本氏が「大内さん、元気をだして下さいよ! 俺も、齋藤氏も一緒にいるし、清水選手や佐々選手、澤田選手のパラエストラの仲間もいます。大丈夫ですよ。頑張りましょう!」と言って励ましてくれました。
あの言葉にどれだけ元気付けられたことか・・・。
僕は、本当に周りの人に恵まれ、支えられています。
この素晴らしき、パラエストラの仲間たちに心より感謝します。
みんな、ありがとう!!!!」
いやー、大内さん、熱い、熱過ぎですね!
まさに情熱オヤジといったとこでしょうか。
さすが赤がイメージカラーと言い切る男ですね。
大内さんはこの情熱がカラ回りし、KYで残念な部分も多々ある人ですが、この暑苦しいぐらいに情熱的なところが魅力でもあるんです。
このブログでも大内さんをさんざんイジって面白おかしく書いていて、「面白い!」「最高!」という感想が大多数を占める中、いくつかは「大内さんの扱いがヒド過ぎる!」とか「仲悪いの?」「大内さんが嫌いなんですか?」などと言われました。
ですが、まったくそんなことはありません。
仲がいいからここまで書けるんだし、大内さんならこれぐらいは大丈夫というとこに甘えさせてもらっているんです。
ホントにこのブログでは大内さんのことを好き勝手に書いていましたが、大内さんからとやかく言われたことはほとんどありません。
クレームらしきものはただ一点のみ。
「オレはまだ38歳じゃないよ!今年の12月で38歳になるからまだ37歳なんだよ!」
と年齢のことだけ!
そうです、大内さんは懐が深い人なんです。
ただの将軍KY大内じゃないんです!
だってただのKY大内だったら、大内さんが代表を務めるパラエストラ小岩に、大内さんを慕う100名以上の生徒が集まるわけありません。
そんな大内さんは6月には毎年恒例のムンジアル遠征に行きます。
もちろん大内さんの活躍(&ズンドコぶり)はこのブログで詳細にレポートします!
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そちらもお楽しみに!
では大内さん、これからもよろしくお願いします!
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この記事へのコメント
1. Posted by ステーキもぐもぐ 2008年04月14日 00:48
大内選手の周りにはそれこそ元気で、楽しいお仲間の皆さんがいらっしゃるんですね!記者さん、パラエストラの皆さん、そしてblogに載っていらした斎藤氏も…。皆さん大内選手をいじって、小突いて、からかいながらも、本当に大内選手のことが大好きなんだなぁ、という事を深々思わされました!そんな大内選手は、ものすごく幸せ者だと思いますよ!いつか、大内選手が、表彰台のてっぺんでメダルをかじる姿を見てみたいですね!
2. Posted by 柔術好き 2008年04月15日 00:43
大内ってだれですか?