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2008年06月17日

黒メジオ・決勝戦、セルジオvsビル

今大会でもアリアンシ勢が大きく活躍し、パンナムに続きチーム優勝を果たしたのは既報の通り。

ペナ(コブリンヤ・優勝)、レーヴィ(レプリ・準優勝)、メジオ(セルジオ&ビル、優勝&準優勝)、ペサド(タルシス・3位)、ペサディシモ(ガブリエル・ベラ、3位)、アブソルート(ガブリエル・ベラ、3位)と実に6階級で優勝&入賞者を輩出している。

今や柔術でNo.1アカデミーの名を不動のものにしている感があるアリアンシだが、ほんの数年前には現在の状況は考えられないぐらいの状況だった。

2002年に方向性の違いからレオジーニョやテレレ、コンプリドら当時のアリアンシの主力選手が大挙離脱し、現在のブラザの前身であるマスター柔術を設立、アリアンシは選手が激減した。

だがここでファビオ・グージェウとアレッシャンドリ・パイヴァ、そしてアトランタに移住していたジャカレ・カバウカンチは指導者としての手腕を発揮し、5年をかけて選手を育て上げてアカデミー再起を図った。

そして2008年、実に9年ぶりにアリアンシはチーム優勝を果たすという快挙を成し遂げ、見事に復活したのだ。

元々、ムンジアルはその大会は「どこが一番優れたアカデミーか競おう」との趣旨がメインとなっている。

だから各アカデミーはこぞって自分のアカデミーの支部全体から各カテゴリーで優れた選手を選出してムンジアルに代表選手として出場させてチームポイントを競っているのだ。

そういった背景があるので同じアカデミーの代表選手が決勝戦に進出すると「戦う意味がない」としてどちらかが優勝を譲ったり、フレンドリーマッチと称した(悪く言えば)スパーリングまがいの試合をすることになる。

だが過去には当然のように横行していたフレンドリーマッチという悪しき習慣も廃れていき、現在はほとんど行われることはなくなっているのは喜ばしい限りだ。

今回の黒メジオ決勝戦も同じアリアンシの代表選手二人の顔合わせとなったが、この両者の試合はどちらかが優勝を譲ることも、フレンドリーマッチを行うこともなく、ガチ試合で勝敗が決せられることになった。

それもそのはず、ともにアリアンシ所属で出場しているが、ビル・クーパーはパラゴン柔術の所属選手で、本拠地はアメリカ、セルジオ・モラエスはブラジルのアリアンシの選手なので、直接の接点はない。

だから選手同士が同じ所属で出場していても戦うことに異論はないのはもっともな話だろう。

そのような背景の中で行われた、黒メジオ決勝戦、セルジオ・モラエスvsビル・クーパーのアリアンシ同門対決を紹介する。





試合前にアリアンシのフラッグを持ってマットに上がる両選手。
試合はなしかと思いきや普通に試合開始。





セルジオは1回戦であのクロン・グレイシーを一本で降した選手。
今大会の台風の目的な選手で無名選手が一気にムンジアルの決勝戦に進出。





対するビルはフランジーニャ率いるパラゴン柔術の選手で、ジェフ・グローバーと2トップを張る若手のホープ。
ビルも黒帯1年生で、黒帯として初のムンジアルで決勝戦進出の快進撃を見せた。





ティーンエイジャーだったビルも気づいてみれば精悍な顔つきの立派な青年に成長していた。
最近は出場選手名が「ビル・クーパー」ではなく「ウイリアム・クーパー」になってるので注意が必要だ。





試合はセルジオがクロンにも決めてみせた勢いのいいテイクダウンをこの試合でも見せてポイントでリード。





終始アグレッシブに攻め続けるセルジオはテイクダウンに光るものがあり、通算3回のテイクダウンに成功した。





ビルは2ポイントを返すので精一杯、この同門対決は6-2でセルジオが優勝!





勝った瞬間、大きな叫び声を上げたセルジオ、メジオ級に超新星が誕生した!





喜びを全身で表すセルジオはバク宙を披露。





盛り上がるアリアンシ応援団!





対照的に沈痛ムードのパラゴン勢、ジェフとフランジーニャ・ミラー。





セルジオ・モラエスが並み居る強豪を連破して黒メジオを優勝を果たした。





試合が終わればノーサイドでアリアンシのフラッグをかざす両選手。





フランジーニャがビルの健闘を称える。
敗れたもののビルはまだ若く黒帯になりたての選手。
これからはこの経験を糧にして来年、更なる飛躍を期待したい。
そういえば関係ないが、ジェフ&ビルと並ぶパラゴンのエース選手、タイロン・グローバーはどこにいったのだろう?
最近、まったく名前を聞かなくなってしまったが…。






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この記事へのコメント

1. Posted by ノリ   2008年06月17日 14:10
5 いつも詳しい速攻情報ありがとうございます。楽しみにしてます!

ところで、タイロン・グローバーは2年くらい前、たしか弁護士になる勉強に専念するため(競技)柔術から引退したんじゃないんでしたっけ?
残念ですが、多才なんですね。柔術で生計たてられる(あるいは立てたい)人ばかりではないんで、どちらに進んでも後悔ないようがんばってもらいたいものです。
2. Posted by ブラジルブログ   2008年06月17日 14:20
そうだったんですか、引退ですか。

ずっと気になってたんですよね、タイロン・グローバーのことは。

貴重な情報ありがとうございました!

3. Posted by ノリ   2008年06月18日 12:58
気になってもう少し調べてみたんですが、コロラドで法科学校に行ってるとか。アマル・イーストンの柔術アカデミーで練習してるという話です。

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