2009年02月28日
ゴンカクに佐々選手のインタビューが掲載
現在発売中のゴンカクに佐々選手のインタビューが掲載されています。
今日はそこに掲載されずに漏れた部分を抜粋して紹介したいと思います!
まずは柔術を一時引退してグラップリングに転向したときのことを聞きました。
柔術を引退したのになぜカンバックしてきたのでしょうか?
──前は柔術引退を宣言してグラップリングに専念していたことがありました。でもまた柔術に戻ってきましたね。なぜですか?
「グラップリングのアブダビ予選で負けたときにいろいろ反省すべき点が見つかったんですね。
今の自分に足りない部分を明確に認識したというか。
それはグラップリング、柔術に限らず組み技全般においてです。
でもそれはずっと昔から中井先生に言われてたことで、わかってたけどやらなかった。
現実から目を反らしていたんですね。
見て見ぬふりをしてた。
でもその点が埋まれば完璧だ!というのを見つけたんです。
それが立ち技なんですよ。
投げる、投げないにしろ引き込むにしろ立ち技から始まるし、その攻防はあるわけですよ。
ある意味パスガードも立ち技みたいなもんですしね。
そこを今まではスイープすればいいや、とか相手が引き込んでくれればいいや、とか考えていたんです。
でもアブダビ予選に出たときに引き込んだらマイナスでペナルティが入る。
で、(鈴木)徹さんに負けたときに思ったことが投げられないにしろ、あれは負けてた、っていうのが自分の中ではあって。
結果は2-0だったんですけど例えそれが0-0であっても僕はあの時に引き込むしか選択肢がなかった。
当時の僕では立ち技でやり合うことができなかったから。
それを試合の途中に気付いたんですよ。
あれ、このまま組んでても僕は何ができるんだろう?倒せないじゃん!ってね。
それで結局負けて、終わってから思ったのが立ち技頑張ろう、って。まだまだやることがあるな、ってそこで気付いて。
まだやりきってはいないって。
それでですね。」
これを読むと前回のアブダビ予選での決定的な敗北が佐々選手をもう一度、柔術に引き戻した、ということがわかります。
確かにグラップリングを経験してからの佐々選手は「立ち技に自信がついた」と語っていました。
さらにもうひとつ、得意技の佐々スイープの誕生秘話です。
──代名詞の佐々スイープ、いわゆる片巻きのスパイダーからのスイープですが、それを突き詰めようと思ったきっかけはなんですか?手首を回されて外されたりってのはなかったですか?
「巻き付けに行くときに相手が外しにくることはわかってるんですよ。
ある程度は回されても大丈夫なんです、戻せるんで。
結構無理矢理にでも戻しますね。
力もやっぱり必要で。
で、また外されたらまた掛けにいくみたいな。
この技は白帯のときから使ってて、最初はよくわからずに使ってたんですよ。
スイープを狙うために巻いてるんではなくてパスガードされないために巻く、みたいな。
これをやらせないコツは上のときに先に攻めること。
巻かれる前に先手を打つ、これですね。」
佐々選手、というと佐々スイープかスパイラルガードというぐらい定着してる佐々スイープ。
佐々スイープはいわゆる片巻きスパイダーからのスイープなんですが、そのバリエーションと完成度は他の追随を許しません。
やはり得意技というのは白帯の頃から使いに使って磨いていき自分のものにしていくものなんですね。
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誌面に掲載されているショットを撮影中の佐々選手。
テクニック紹介は佐々スイープ2009の発展形を披露。
約1時間に渡り熱弁を奮った佐々選手は柔術に関しての話だけは雄弁です!
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