2009年06月10日
準優勝剥奪のサムエル・ブラガ!
昨年のムンジアル優勝者のサムエル・ブラガは今年も順調に勝ち上がり決勝戦に進出しました。
そこでギィ・メンデスと戦いましたが、その試合中からサムエルはギィに不快感を表していました。
なぜならギィはサムエルのガードをズボンを引いてディフェンスしていたのですが、その時にズボンだけでなくアンダーウェアをも一緒に引き上げており、サムエルのケツが丸出しになっていたのです。
そしてそのケツをまるで四方に見せるかのように動き(ただディフェンスしてただけでしょうが)、このことをサムエルは「バカにされてる」と受け取ったようです。
さらに試合終了直後にバッハ勢が陣取る観客席に向かい、侍のように刀で切るパフォーマンス。
試合中でのこともあり、そのパフォーマンスに怒ったサムエルがギィを突き飛ばしてしまいます。
その行為が「非紳士的な行為」としてIBJJFから咎められて順位剥奪、という結果になってしまいました。
ですがギィがやった試合中のケツ出し行為はまだ攻防でのこととして弁解の余地はありますが、このパフォーマンスはただ相手チームを挑発するだけのことでいただけません。
サムエルがギィ突き飛ばしたときにはバッハ勢の隣に陣取っていたアリアンシ勢や他の観客もサムエルに喝采を送っていました。
それぐらいあのパフォーマンスは観客に不快な印象を与えていたのです。
試合後のサムエルのコメントです。
「あいつは対戦相手にリスペクトがないよ!
オレのギを脱がせてケツを見せることになんの意味がある?
ギのパンツだけならわかるよ、でもそうじゃない。
アンダーウェアまで脱がすことはないじゃないか。
それがテクニックなのか?
まったくバカげてる!
それにあのパフォーマンスだ!
あれには完全に頭にきたよ!
試合が終わったらノーサイドで相手に敬意を表して称えあうのがスポーツなんじゃないのか?
あいつからは尊敬の念のカケラも感じられないよ!
本当にふざけるのもいい加減にしろ!って気持ちさ。
確かに突き飛ばしたことはオレが悪かった。
そのことは謝りたい。
でもあのパフォーマンスには本当に我慢ならなかったんだ!」
このように試合中での行為や試合終了後のパフォーマンスにキレたことを明かしたサムエル。
それが結果的に順位剥奪という結果になったのですが、自業自得とはいえちょっとかわいそうな気がします。
個人的にもこの度を過ぎたパフォーマンスは多少、不快感が残りました。
対戦相手に勝利したあとにさらに侮辱とも取れる行為をするのはサムエルの言うとおり敬意のカケラも無いと思われても仕方がありません。
この刀で相手を切るパフォーマンスはルーカス・レプリを降した直後のドゥリーニョもやってブーイングを浴びていました。
実は去年もブルニーニョが負けた直後に相手側の観客席に対し中指を突き立てる行為をしていました。
ギィ、ドゥリーニョにブルニーニョはみんなATOSのハモン・レモス・アカデミー所属で、どうもハモンのアカデミーは品位に欠ける部分があるな、という印象を持ってしまいました。
彼らはみな20代前半と若い選手で、若さがゆえの暴走、といってしまえばそれまでですが、そこらへんも師であるハモンには指導して欲しいと思います。
強いだけであとはやりたい放題、では尊敬できません。
この不遜な行為でギィも多方面に悪い印象を与えてしまったのは紛れもない事実ですから。
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この記事へのコメント
1. Posted by ステーキもぐもぐ 2009年06月11日 00:29
どんな事があっても、柔術はスポーツです。自らに厳しい摂生を課しルールに則りお互いが持てる力を出しきり闘う事こそが競技柔術だと思います。
勝者も、敗者も試合が終ればノーサイドで互いの健闘を讃えあう。もちろん、試合の背景には因縁や様々な人間ドラマもあるとは思います。選手たちも人間だから、相手に対し嫌悪感を持つ事もよく解ります。ただ何度も言いますが、柔術は勝負であると同時にスポーツでもあります。対戦相手有りきのスポーツ。
相手に対し失礼の無いように闘うはずの競技が、(それも世界大会の決勝戦)そんな事では世界の大会を目指し日々懸命に稽古に勤しむ選手に示しがつかない気がします。
橋本さんの仰るとおりギィには品位が欠けてるとしか言い様がありません。サムエルの下着にまで手を掛けたのが攻防中の偶発的な行為なのか、故意なのかは分かりませんが、試合後のパフォーマンスは誰がどう見ても小馬鹿にした挑発行為としかとれません。
確かに、ギィは年齢的にもまだ若く、橋本さんの仰るとおり若げの至りと捉える事もできると思います。が、その辺の礼儀位は柔術を始めるときに既に徹底的に学んでおくべき事だと思います。
ちょっと一方的にギィを責めてしまいましたが、ギィもこれに懲りて自分自身の行為に反省をして、また、気持ちよいファイトを見せて欲しい所ですね。
なんだか柔術の初心を忘れるな、という警告みたいな出来事に感じられました。
勝者も、敗者も試合が終ればノーサイドで互いの健闘を讃えあう。もちろん、試合の背景には因縁や様々な人間ドラマもあるとは思います。選手たちも人間だから、相手に対し嫌悪感を持つ事もよく解ります。ただ何度も言いますが、柔術は勝負であると同時にスポーツでもあります。対戦相手有りきのスポーツ。
相手に対し失礼の無いように闘うはずの競技が、(それも世界大会の決勝戦)そんな事では世界の大会を目指し日々懸命に稽古に勤しむ選手に示しがつかない気がします。
橋本さんの仰るとおりギィには品位が欠けてるとしか言い様がありません。サムエルの下着にまで手を掛けたのが攻防中の偶発的な行為なのか、故意なのかは分かりませんが、試合後のパフォーマンスは誰がどう見ても小馬鹿にした挑発行為としかとれません。
確かに、ギィは年齢的にもまだ若く、橋本さんの仰るとおり若げの至りと捉える事もできると思います。が、その辺の礼儀位は柔術を始めるときに既に徹底的に学んでおくべき事だと思います。
ちょっと一方的にギィを責めてしまいましたが、ギィもこれに懲りて自分自身の行為に反省をして、また、気持ちよいファイトを見せて欲しい所ですね。
なんだか柔術の初心を忘れるな、という警告みたいな出来事に感じられました。
2. Posted by Kinya 2009年06月11日 05:56
ギィもドゥリーニョも勝った喜びからのパフォーマンスでしょうが、相手を侮辱してる、と取られるようなことは謹んで欲しいですね。
3. Posted by NBJC早川 2009年06月12日 02:47
取材お疲れ様でした。
今後のために、行き過ぎたギィのパフォーマンスにもなんらかのペナルティを与えるべきでしょうね。
今後のために、行き過ぎたギィのパフォーマンスにもなんらかのペナルティを与えるべきでしょうね。
4. Posted by Kinya 2009年06月12日 07:05
皮肉にもパフォーマンスを行ったギィではなくサムエルがペナルティを与えられる結果になってしまいましたね。