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2009年09月23日

高谷コラム:「第6回日本マスターズ柔道大会」

先月行われた日本ブラジリアン柔術連盟主催「第3回全日本マスター&シニア選手権大会」が大盛況に終わったことは記憶に新しい。

この「マスター&シニア」というカテゴリーによる大会、リオはティジューカ・テニス・クルービーにて開催され続けている「インターナショナル・マスター&シニア」の日本版であろう。

帯制度と並んで、ブラジリアン柔術ならではの競技者層の幅を広げているのがこの年齢別というカテゴリー分けである。

さて、柔道のほうにも30歳以上を対象とした「マスター」大会が存在する。

80年代からカナダを拠点に活動している「世界マスターズ柔道連盟」、その後日本国内ではその流れを汲んだ「日本マスターズ柔道連盟」が発足した。

「世界マスターズ柔道連盟」では今年のアトランタ大会で11回の「世界マスターズ大会」を、「日本マスターズ柔道連盟」では今月26・27日に大分にて「第6回日本マスターズ大会」を開催するという。

これらは国際柔道連盟や全日本柔道連盟とは一線を画した、極めて民間的な組織である。

ただ、国際柔道連盟においても今年ドイツにて初めて「世界マスターズ選手権大会」を主催するなど、今後こういったソフトには注目していく意向のようだ。

(ちなみにカテゴリーは30歳〜34歳までがM1、その後5歳ごとにM2、3・・となる。)

国内では、全日本柔道連盟が大々的にマスターズを取り入れる予定は今のところない。

過去には1952年(昭和27年)に講道館創立50周年記念全日本年齢別選手権大会が当時の蔵前国技館で、1972年には講道館創立70周年記念全日本年齢別選手権大会が講道館において開催されている。

その後行われていないのは、やはりオリンピック至上主義となっていった日本柔道の志向にそぐわなかったのであろうか・・

ブラジリアン柔術では確固とした存在感を示すマスター以上のカテゴリー。

日本の柔道においても特に30歳以上のベテラン競技者の活躍が目立つ昨今、このような流れが生じてきてもよいのではないだろうか。

次回以降は、戦前の柔道において毎年行われていた年齢別大会、そしてそこで活躍していたある選手についてふれてみたい。




今週末に行われる「第6回日本マスターズ柔道大会」。
やはりブラジリアン柔術と同じく、ひとつひとつのトーナメントは
あまり多人数にはならないようだ。




30年以上前の著者近影。
このいたいけな子供が30年後には胸毛&手毛の
手毛リータになってしまうのだから時の流れは残酷である。




高谷聡(こうたに・さとし)
パラエストラ吉祥寺・代表。
ブラジリアン柔術・黒帯、柔道四段。
BJJFJ公認B級審判員。
現CSF(コンバット・サブミッション・ファイティング)王者。
CSF王座は2007年6/1、ニュージーランド、オークランド、トラスト・スタジアムにて前王者、ニール・スウェイルスと戦い、これを延長戦の末にポイント判定で降し王座獲得。

王座獲得の後、2年ぶりに王座防衛戦を行い、激戦の末に王座防衛を果たす。(2009年5月)

★CSF王座防衛戦の様子はコチラから!

★CSF王座獲得のの詳細は2007年06月01日のこのブログのニュージーランド編を参照のこと。

☆ニュージーランド編はコチラ、画像はコチラ


★著者経歴
・昭和45年2月11日生まれ、38才(独身)
・昭和57年、12才で武道を始める。
・昭和59年、合気道初段。
・昭和61年、16才で柔道に転じ以降、高校・大学・実業団にて選手として出場。
・現在は母校の柔道部監督を務める。
・平成7年、柔道4段取得。
・実業団所属時代、鈴木道場サンボクラスに入門、初段を取得。
・平成9年、鈴木道場サンボクラスに出稽古の中井祐樹先生と知り合う。
・同年末に開設されたパラエストラ東京(当時パレストラ東京)に入門、ブラジリアン柔術を始める。
・平成13年、パラエストラ吉祥寺を設立。
・平成17年、ブラジリアン柔術の黒帯を取得。
・好きな女優は池脇千鶴、おニャン子クラブでは白石麻子が好きだった。

★高谷さんの人気コラムシリーズはコチラから!



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