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2009年10月18日

ADCC2009:サウロ・ヒベイロのインタビュー

99年のADCCから10年間に渡り活躍したサウロ・ヒベイロ。

今大会ではあえて+99kg級にエントリーし、ホムロ・バハルに勝利して準決勝戦進出もファブリシオ・ヴェウドゥムに敗れ3位決定戦に。

そこではジェフ・モンソンと戦うも延長戦の末に引き込みのペナルティで負けてしまいました。

その試合後にマイクで引退を宣言、その現役生活に自ら幕を引きました。

大会後にホテルのバーでサウロに話を聞きました。


サウロ・ヒベイロ

「大会はよかったよ。

たくさんの素晴らしい試合、才能を持った新しい選手を見ることもできた。

特に77kgの日本人選手、ナカムラはよかったね。

そしてベテラン選手、シャンジやファブリシオらも彼らに負けずに活躍した。

大会は大きな成功を収めたと思う。

私の試合?そうだな…。

まず私はなぜ+99kgにエントリーしたかから話そうか。

私は柔術がいかなる攻撃からも身を守れるということを見せたかったんだ。

自分みたいな小さな人間でも自分よりずっと重いタフガイとやっても身を守り、そして勝つことができるということをね。

それを達成することができてハッピーだよ。

モンソンと20分戦いポイントは0-0、ペナルティで負けはしたけどモンソンからの攻撃はすべて防御し、試合が終わった今もこうして怪我もなくみんなと楽しい時間を過ごしている。

この事実だけで満足だよ。

なぜギを着たかって?

それは私の99年のADCCの決勝戦を覚えてるかい?

あのときも私とモンソンが戦い、私はギを着て40分間戦い抜いたんだよ!

モンソンと再びやるとわかったときに「よし、あの試合を再現しよう!」と思ったのさ。

デカくて汗かきのモンソンと試合したら滑るだろ?

だからギを着ていた方がいいのさ。

まあまた負けてしまったんだけど、それは重要なことではないよ。

今回でアブダビは引退だ。

もうアブダビでは優勝も2回したし入賞もたくさんしたから、やり残したことはないよ。

これからは選手のサポートとして関わっていきたいと思ってる。

そしてアブダビをもっと世間にアピールしたいと考えてるよ。

それが私のこれからの仕事さ。

アブダビは引退だけど柔術はまだまだ現役だ!

柔術は私の情熱の源…生活の一部としてなくてはならないものなんだよ。

朝、起きて朝メシを食うのと一緒の感覚だ。

試合に出て勝った、負けたの結果はどうでもいい。

アカデミーで友人と会い、たわいもない話をして練習をし試合に出る…。

これこそが私にとっては大事なことだ。

試合に出続ける私を見て「おぉ、スゲーな!あいつみたいになりたいよ!」って思ってもらえたら最高だね(笑)

私が思うに柔術で重要なことはふたつある。

まず人々に優しく自分中心の考えをしないこと。

これはすなわちトレーニングパートナーを敬うことだ。

練習する相手がいなければ柔術の向上は有り得ないからね。

そして自分自身のことを気にかけること。

柔術はライフスタイルでもある。

一日に何をしたか、何を食べたか、何を考えたか、何を練習したか…。

すなわち生活のすべてが柔術に関わってくることなんだよ。

私はアカデミーを運営しセミナーもやるけど金銭的な負担はできるだけ少なくなるようにやってるつもりだ。

そうすれば私に直接触れることができ、そして直接考えを伝えることができるからね。

私はみんなに柔術はこんなに素晴らしいものなんだ!と知って欲しいんだよ。

それを今後もできる限り続けていくよ。」


バーでみんなが談笑する中、インタビューに快く応じてくれたサウロ。

素晴らしい考えを持ち、またそれを実践する人格者です。

ADCCは引退するも柔術はまだ現役!と力強く宣言してくれました。

またサウロの試合が見れることを楽しみにしたいと思います。

★ADCCでのサウロの試合は近日中に紹介します!



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