2009年12月13日
東京国際2009:中井祐樹・BJJFJ会長の大会総括
中井祐樹BJJFJ会長の大会後の総括
「国際大会はこれから大事になっていくと思います。
日本で国際大会を開催することで日本の大会の公平さや大会運営能力などをアピールするいい機会になったと思いますね。
柔術の母国でもあるということで日本に外国人選手が来て日本人選手と試合や交流できるのもいいでしょう。
今大会の参加者の500人のうち100人の選手が日本国外から参加した選手たちだったのですが、とりあえず国際大会の面目は保てたかな、と。
1回目のアジア大会もこれぐらいの規模だったことを考えれば継続してやっていくことが大事。
来年はアジアチコが開催されますが、将来的には日本で世界大会が開催できるようになれればいいですね。
今大会にはマッハ選手が参戦しましたが、出てもらえたのはよかったです。
MMAの礎の中での柔術、というのが10年前にはあったと思うんです。
柔術に出て基本を学んでからMMAに、というのが昔は多かったのですが、ここにきて時は流れて柔術を通過しなくてもいいじゃないか、という選手たちが出てきた。
もちろんそれは悪いことではないんですが、でもMMAをやる上で柔術的なものがもっと必要だ、とか考えてもらえれば。
ADCCでもいまだに柔術家の天下であったり、やはり根本的なシステムとしての完成度は高いと思うので、他競技の選手も柔術にどんどん参加して欲しいですね。
まだマッハ選手のほかにも何人か著名な選手が柔術に出たい、という声を聞いてますし、海外ではジョシュ・バーネット選手が柔術に参戦したりしてますしね。
プロでやってたけど試合がないから柔術に出る、という選択肢もありますし、基本に立ち返る意味でも柔術はいいと思いますね。
ルールにどうこうあるとは思いますが、市民にもアスリートにも対応してるという意味では柔術ルールは最適だと思います。
ですからマッハ選手の参戦を発端にプロ選手が柔術に参戦、という流れはこれからも加速するでしょう。
僕なんかも柔道家やレスリングの選手にも柔術の技術が使えるんだよ、と知ってもらいたいと思ってるんです。
柔道の選手が同時に柔術の帯を持つ、というのは僕が考える柔術の10年後の姿なんで。
もっと多くの人に柔術を活用してもらいたいな、と。
いつでも門戸は開いてますよ。」