2010年03月20日
「グレイシーマガジン#156 2010年4月号」レビューby中塚靖人

今号でまず最初にフィーチャーされているのはメンデス兄弟でおなじみのATOSのグットー・カンポス、30歳。
日本では、まだイマイチ知名度の低い選手ですが、メジオ級にも関わらず今年のヨーロピアン選手権においてメイオペサード級のターシス・フンフェリー、ペサディシモ級のホドリゴ・カバカ等の並み居る強豪を下し、アブソリュート級を制するという快挙を成し遂げました。
決して、重くは無い彼が如何にして化け物揃いのアブソリュート戦線を勝ち抜いたか?インタビューで語ってくれています。
来月行われるパンナム、そしてムンジアルでの活躍も楽しみですね。
最初、この「The Latest David」というタイトルの意味がわからなかったのですが、山内さんのレビューを読んでようやく理解できました。
グットーがデヴィッドという事はホドリゴ・カバカはゴリアテなんですね!
更に今号の後ろの方で、ヨーロピアン選手権の各階級のハイライトを多数の写真を使って紹介しています!!
勿論グットー・カンポスのアブソリュートでの試合が一番大きく取り扱われていますので、こちらも併せてご覧下さい。
しかし、このグットー・カンポスの活躍もさることながら、久々の試合で40歳ながらアダルト・ペサード級に出場し、優勝してしまったファビオ・グージェウの活躍にも驚かされました。
また、これからもメガトンのように出場し続けて欲しいですね!
そして、「Leave your comfort zone」。
こちらでは現在グレイシー・バッハ・コロラドで指導に携わる、マリオ“ビジー”コヘイアが自身の心地の良い場所(得意なポジション)ばかりにいないで、苦手なポジションも積極的にチャレンジし、克服しろというような事を言っています。
クローズド・ガードは黒帯並み、だけどそのほかのポジション並みの青帯・・・なんていう人、自分自身や身の回りに思い当たる方居るのではないのでしょうか?
マリオ・ビジー自身もそのようなタイプの柔術家でした。
そんな彼がどのようにして苦手なポジションを克服していったか、そして、その時にマーシオ・フェイトーザから受けたアドバイス等を語ってくれています。
日本ではほとんど知られていない、このマリオ・ビジーですがクローズド・ガードを得意とし、そこからの腕十字は非常に強烈で彼を有名にさせました。
その腕十字がどれくらいのものかと言うと……元柔術世界チャンピオンでDREAMのフェザー級チャンピオンの某選手からも取ってしまうほどのようです!!ナイショですよ!
しかし、オールラウンドにこなせる選手にも憧れますが、こういう一芸に秀でた特化したタイプの選手も個性があって憧れてしまいますね。
そういう選手は格上の選手にもアップセットを起こす可能性が高いので、試合を観てて非常に楽しいですしね!
その後に続くのは4月10日にUFCにてマット・ヒューズとの対戦でMMA復帰のヘンゾ・グレイシーのレポート。
今までこれほどのトレーニングをした事が無い、と語っているので期待しちゃっても良いのではないのでしょうか!?
こちらも43歳!!強いオヤジはカッコイイですね。
その他、トップ選手等によるチャンピオンになる為の35のTIPSや、アネッチ姉さんの日替わり打ち込み講座、ヨルダンのZAID MIRZAという選手によるちょっと変わったチョーク・テクニック等満載です!
ちなみにマーチン・ルーニーのトレーニング講座では、あのホーウスの息子のイゴール・グレイシーがモデルをやっています!
彼は現在、ヘンゾ・グレイシー・アカデミー所属で、時々MMAの試合にも出場しています。
他のグレイシーさん達と比べると、ちょっと目立っていませんがとても良い奴なので覚えておいてください……。
みんなでグレマガを買えば、その内日本語版も出るかもしれない!という事で是非一家に一冊!!ご購入ください!!

グレイシーマガジン最新号・#156
高谷聡選手、植松直哉選手も愛読!
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中塚 靖人(なかつか・やすひと)
グレイシーバッハ東京所属
175cm・70kg
ブラジリアン柔術・紫帯