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2010年04月29日

パン選手権2010:アダルト黒メジオ クロン・グレイシーの試合

今回はパン選手権2010でのクロン・グレイシーの試合の模様をお届けしたいと思います。

クロンは2008年のヒクソン杯での優勝を機に実父・ヒクソンから黒帯を許され、早2年が経とうとしています。

色帯時代は一本勝利の連続で優勝を続けるという伝説的な強さで知られましたが、その強さは黒帯を巻いてからはすっかりなりを潜めています。

ですがグレイシー一族、それもヒクソンの息子ともなれば注目度も一際大きいのが実状です。

試合を控えるクロンの周囲は常に人だかりができていました。




試合前はヒクソンと会場外で入念なウォーミングアップ。




エントリーブースに入り自分の試合を待つクロン。後ろにはカイロン・グレイシーの姿も。




<1回戦>
VSホドリゴ・コスタ(グレイシーバッハ・オーランド)
開始2分半ほどでガードからの腕十字葬!
この時点では優勝の期待を匂わせていました。




<2回戦>
VSアブマー・バルボーザ(ドライズデール柔術)
二試合目の相手はアブマー・バルボーザ。
去年のヒクソン杯にも来日していましたが、特に目立った活躍もせず、はっきりいってノーマークの選手でした。
おそらく大半の観衆がクロンの勝利を信じて疑わなかったことでしょう。
ですが実際試合が始まると…



まず引き込まれ、




スイープをされ、




クロスニーパスの猛攻を受け、




最終的にはパスガードされてしまいます。




さらに駄目押しでバックを取られ、なんと11ポイントという大量ポイントを献上。
アブマーの高い攻撃力にクロンはなす術がありません。

最後までポイントを挙げることができないまま試合覇終了。
11-0でクロンの完敗に終わりました。




クロンに勝利した瞬間のアブマーは歓喜の雄叫び!




昨年のパン選手権は準優勝のクロン、今年は2回戦で姿を消しました!




アブマーはこの歴史的な勝利で一気に強豪選手の仲間入りといっていいでしょう!



試合直後、ヒクソンの元に肩を落としながら近寄るクロン。


この結果をクロン自身どう受け止め、ムンジアルまでにどこまで修正してこれるでしょうか?

このままでは数多くの黒帯のうちの一人になってしまうのでしょうか…。

グレイシーの名を受け継ぐものとして、なんとか茶帯時代のような輝きを取り戻してほしいものです。

カイロンの活躍が目立った今大会だけによりその明暗が際立つ結果となってしまったのが皮肉です。


text and photo by Takashi Umezawa(Gold medalist of Pan championship Novice tournament)



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この記事へのコメント

1. Posted by 柔術愛好家   2010年04月29日 13:24
去年のヒクソン杯のマックスフェルナンデスとの試合はかなり面白かったです!

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