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2010年11月29日

東京国際2010:佐藤ルミナ選手の柔術デビュー戦!

昨年初開催されたBJJFJ主催の東京国際。

この大会は日本ブラジリアン柔術連盟が主催する国際大会です。

昨年の大会は2年に1度のアジアオープンの谷間の年ということもあり多くの海外からの出場者もありましたが、今年はアジアオープンから2ヶ月後ということもあり外国人選手の出場はそれほど多くはありませんでした。

が、今年はそれを補って余りあるビッグネームの参戦が大きな話題となりました。

それは“修斗のカリスマ”佐藤ルミナ選手(roots)の柔術デビュー戦です。



佐藤留美奈選手(roots)





昨年度の東京国際でも同じく修斗出身のプロ選手である桜井“マッハ”速人選手の柔術デビュー戦が行われました。

★その試合はコチラから!

桜井選手の柔術初試合は黒帯デビューだったのですが佐藤選手の場合は青帯でエントリー。

本人は白帯から始めたかったようですが周囲の勧めもあり青帯を巻いての出場となったようです。

修斗ではライト級(65kg)から63kgで試合を行っている佐藤選手、今大会はギ込みで70kgのペナ級にエントリーしました。





試合開始直後、立ちで様子をうかがいながら組み付くといきなり跳び十字を仕掛けた佐藤選手。




腕十字は極まりませんでしたがその流れで足を抱えてヒザ十字のような形でスイープに成功。
逆マウントの形に。




そしてガードに戻され、クロスガードに。
それを割ろうと立ち上がってスタンドへ。




そこで襟を引かれバランスを崩したところで倒されてテイクダウン。
2ポイントを失いました。
ですがガードになってもデラヒーバやバタフライガードなどで落ち着いた対応を見せます。




そして場外際になりスタンドに。
そこで試合再開直後のタックルでテイクダウンの2ポイントを献上。
4-0に。




試合時間は残り僅か。
相手がテイクダウンを警戒し距離を取るのを察知し引きこみ十字からスイープなど下からの仕掛け狙いへ。




試合終盤にはラバーガードを見せる場面も。




ですがそのまま試合終了で4-0で敗れました。




アブソルートの試合はスパイダーガードで2ポイント先取されるもパスガードで逆転し3-2で柔術初勝利を挙げて初戦を突破。




アブソ3回戦(1回戦シードで2回戦から出場)もパスガードで3ポイント獲得。
いい動きを見せていましたが…。




サイドポジションで抑えこんだ状態から相手がブリッジで返そうとした瞬間、佐藤選手がそのまま倒れて動けなくなり、ドクターが呼ばれて負傷棄権となってしまいました。



このように階級別は初戦敗退、アブソでは2試合目で負傷棄権となった佐藤選手の柔術初参戦でした。

試合後に佐藤選手に話を聞かせてもらいました。




──まず試合の感想からお願いします。階級別の試合は柔術デビュー戦でした。

佐藤:硬かったですね。アップもちゃんとできない状態で呼ばれてしまって。会場の雰囲気もわからない感じで第2試合のはずだったんですが、(1試合目がなくて)いきなり最初の試合になってしまって。よくわかんないまま終わってしまいましたね。試合は相手が勝手に引き込むかな、と思ってたんですが投げとかタックルがきたんでそれもビックリしてしまって食らっちゃいましたね(苦笑)。でも(柔術の試合は)難しかったです。意外と6分は長いと思ってたんですが短かったですね。

──次はアブソルートの試合でした。

佐藤:階級別で1回戦負けしてしまったんでもう優勝しかないと思って絶対取りこぼしがないようにしようと思って最初の試合(1回戦シードで2回戦から出場)は固い攻めをしてしまったんですが、何がなんでも勝たなきゃと思ってたんで。とにかく1勝が欲しかったんです、青帯で。次の試合もポジションとれて抑えこんで極めにいこうかなってときに内転筋を傷めてしまいました。おそらくアップ不足かな、って思うんですけど、自爆ですね。足をかけにいったときに自分の筋力でパツン!と音が鳴ったんで。

──初めて柔術の試合に出てみた感想を聞かせて下さい。

佐藤:面白かったですね。すごい勉強になりますし、柔術には柔術の戦い方がありますから。最初からナメてはいなかったですが、予想以上に厳しい競技だな、という感じがしました。

──柔術の試合には今後も出場してみたい?

佐藤:ええ、優勝するまで出ますよ、もちろん。ただ怪我しちゃったんでますはそこを治してからですね。まあ来月でも出たいな、と思ってたんですけど。今年はもうないですがまた来年もタイミングが合えば。基本は修斗の試合優先ですけどその間でできるんであればまたどんどんチャレンジしていきたいな、と思います。

──佐藤選手のような有名選手の柔術挑戦は嬉しい限りです。

佐藤:いやいやそんな…。名前だけあって柔術的な実力はまだないんで。でもそう言ってもらえるのは嬉しいですね。そうやって少しでも柔術を盛り上げられるのであればいいなって思いますね。自分もすごく柔術から勉強させてもらってるんで、いい感じで恩返しが出来ればいいなと思います。

──当面の目標は?

佐藤:とりあえず青帯で優勝することです。


あくまでも修斗の試合が優先としながらも今後も柔術には継続参戦の意思があるという佐藤選手。

今後の試合出場も期待できそうですね。

まずは怪我を治して次の大会出場を期待したいと思います。




©Bull Terrier Fight Gear
www.b-j-j.com


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