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2010年12月25日

いま中国が熱い!! Part.1

Ola! Amigo!

はじめまして!

自分は柔術魂などでライターをやらせて頂いておりますダリオ小林です。

今回、ブラジルブログの橋本さんが、どうしても都合がつかないとのことで、アブダビ柔術チャイナトライアルならびにチャイナオープンの取材依頼を頂きました。

そこで、おそれ多くも橋本さんの名代で行って参りました、上海へ…。

第1日目、まず予定どおりに空港に到着したものの、荷物がなかなか出てこない…。

結局、予定より1時間ほど遅れて、ようやく午前零時に外へ。

外では、鮮やかな緑と黄色のブラジル国旗をはためかせアラバンカ柔術の落合氏が出迎えてくれました。



なかなか姿をあらわさないダリオにヒヤヒヤされたとのこと、落合氏については橋本欽也氏の個人ブログでの「強制ソロ活動事件」でも書かれているとおり、柔術普及のために中国を走り回り、我々のような日本人のアテンドをしてくれるナイスガイです。



左が人の良さにつけ込まれ、講習会で実験台となってしまった落合氏



挨拶もそこそこに空港発のすし詰めバスに揺られて市内へ、背後のほうから「置いてあった荷物が無くなった」と女性の泣き声が聞こえてきます。

山手線ラッシュ並みな周囲の迷惑もかえりみず、重い機材や着替えが入ったデカバックを胸元に抱える覚悟を決めます。

15分ほど揺られ、タクシーに乗り換え、そのままホテルへ、1日目が終了。

第2日目、朝食をとると、すぐに取材下見のために、ホテルから徒歩3分の上海商業学校体育館へ。

さすがは偉大なる大国の中国、ものすごく広い敷地です。

なぜか学内には日本のアニメや漫画風のイラストが描かれたポスターなどが目立ちます。

「ボランティアやろうよ!!」なんて日本語が書かれています。

残念ながら生徒さんが沢山いますので、撮影は自粛させて頂きました。

ぜひ皆さん、上海開催の大会に参加するなど、ご自身の目でご確認下さい。

押忍。

会場を確認すると、準備に走り回っている落合氏と共にタクシー、地下鉄で事務所へ。

そこには、な・なんと8月のリオ・クラーロ取材時に徹底的に痛めつけてくれたアトスのレアンドロがいました。







レアンドロはハファエル・メンデスの推薦でアラバンカのインストラクターを12月から務めているそうです。

そんな世間話もそこそこに、会場にトンボ返りして14時半からのレフリー講習会へ。

ルールディレクターのシド・ジャシント氏はUAEのワールドプロ運営本部から派遣されてきたUAE柔術委員会ならびにワールドプロ柔術のルール責任者兼指導員です。

オズワルド・アウヴェス~BTTの黒帯のようです。


シド氏はルールを読み上げ、変更点などの説明をしていく座学タイプではなく、試合で起きる様々なケースを、実際に体をつかいながら示し、参加者たちに「この場合は、どういう判定になるのか?その判断の基準は?」と問いかけて、考えさせていく方式で講習を進めていきます。

こうしたシド氏の進行に、緊張が解けた面々は、次々と日頃の疑問をぶつけ始め、約3時間にも及ぶ実り多い講習会となりました。



「相手をコントロールすることでポイントがつくのだ。ほら、ここを見てくれ」




上下が入れかわる動きを見せ、この形で終了「何点だ?」




パスのアドバンをつける基準とは・・・熱心に聞いている参加者たち




WJAJC委員長の山田重孝氏が立会いの下、総括をして講習会が終了。




一人づつ修了書を手渡されました。
ご満悦の台湾BJJ所属のパンク柔術家小笠原氏。
小笠原氏の裁きぶりにシド氏も「彼はよく柔術を理解している。」と太鼓判。




参加者全員での記念撮影




シドのコメント
『一人ひとり、異なった個性があるように、一人ひとりに違った柔術がある。なぜなら柔術も人生の一部だからです。そうした本来、異なるものの中から普遍的なものを集めて作られたのがルールです。ルールを説明するだけの講習会なら、私にとっても進行が楽だし、時間も短くて済みます。しかし私は参加者たちにポイントの基準となる点を明確に理解して欲しいのです。だから彼らに「なぜだろう?その差は?」と具体的に考えてもらうことで、私たちが一番伝えたい「相手をコントロールするとは何なのか?」その見解をより深くしてもらいたいのです。』




第3日目
朝8時集合、8時半開始でWJAJC レスリング柔道協会柔術委員会主催によるアブダビ柔術チャイナトライアルならびにチャイナオープンが開催された。

これには地元上海はもちろん、香港、マカオ、台湾の中国と日本、韓国、フィリピンから118名が参加した。

特に、アブダビトライアルは準決勝からはテレビ局(SMG上海メディアグループ)による生中継でアブダビ本土へ放送され、チャイナオープンは河南TVによって中国13億人のお茶の間へ放映され、さらに新聞5社が記事を書くという非常に注目される大会でした。   
柔術の試合がテレビ地上波で放映されてしまうなんて、なんか驚いてしまいます。

ブラジルでも地上波で柔術番組が放映されていたこともありますが、11時くらいにひっそりと、その後のMMA番組の露払いみたいな扱いでした。

格闘技全般が下火と言われている日本では、土曜午後に生放送で柔術なんて、更に実現が難しそうですね。
















★明日からは試合の様子を紹介します!




©Bull Terrier Fight Gear
www.b-j-j.com


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