2011年10月30日
【大会レポート】Thailand Open 2011
今年で4回目となる「タイランド・オープン」が10月22日と 23日の2日間に渡り開催されました。
会場は昨年と同じルンピニ公園内のルンピニ・ホールです。
今年はタイの深刻な洪水問題で大会出場をキャンセルした方も多かった模様ですが、それでも220名以上が参加し盛況の様子でした。
その大会レポートをタイ在住の中野寛子さんに送って頂いたので、早速掲載したいと思います!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
はじめまして。
タイで仕事をしながら柔術をやっている中野寛子です。
今回は橋本さんに依頼を受け、タイオープンの試合レポートをしたいと思います。
今年のタイオープンは日本でのヒクソン杯の開催と重なった事もあり、昨年と比べると日本人選手の参戦は少なかったですが、昨年と同じく福住柔術の高山選手や台湾BJJの小笠原選手、RBアカデミーの藤井選手らが活躍してくれたのは同じ日本人として嬉しく思いました。
それでは簡単に大会の様子を紹介していきたいと思います。
試合会場のルンピニ・ホール
【1日目 GI】
茶帯では福住柔術の高山徹選手が軽量級で優勝!
昨年に引き続き2連覇です。
アブソルートでも体格差をものともせず準優勝しました!
軽量級で優勝した高山徹選手(福住柔術)
黒帯の82.3kg以下のトーナメントは3人のエントリー。
台湾BJJの小笠原誠選手が1回戦勝ちで決勝に勝ち上がりましたが、ATOSのホドリゴ・カポラルに負けてしまい準優勝。
ホドリゴ・カポラルの圧倒的な強さを感じました。
小笠原誠選手(台湾BJJ)
黒帯アブソルートの決勝では去年も激闘を繰り広げていたホドリゴ・カポラルとダニエル・シムラーの因縁の対決の再戦!
気のせいか昨年と同じ様な展開に。。。
両者激しい攻防を展開していました。
試合は今年もカポラルが優勝!
ダニエル・シムラー、リベンジならず残念!
圧倒的な強さだったホドリゴ・カポラル(ATOS)
ダニエル・シムラー、リベンジならず!
アダルト黒帯アブソルート級表彰台
優 勝 ホドリゴ・カポラル(Grips- Atos)
準優勝 ダニエル・シムラー(Abusado Team USA)
3 位 Almiro Barros dos Santos(Evolve MMA)、小笠原誠(台湾BJJ)
【GI 主な結果】
茶帯 軽量級 - 82.3 kg以下
高山徹 - 福住柔術
Erick Buthsombat - Grips- Atos
Ben Weinstein - BKKBJJ/ Ralph Gracie Thailand
Nobuhiko Takatsu - Evolve MMA
黒帯 軽量級 - 82.3 kg以下
ホドリコ・カポラル - Grips- Atos
小笠原誠 - 台湾BJJ
Almiro Barros dos Santos - Evolve MMA
茶帯アブソルート - アダルト
Dimitrios Tsitos - Gracie Barra Greece- Draculino Team
高山徹 - 福住柔術
Christopher Ng - Taiwan BJJ
Nobuhiko Takatsu - Evolve MMA
黒帯アブソルート - アダルト
ホドリコ・カポラル - Grips- Atos
ダニエル・シムラー - Abusado Team USA
Almiro Barros dos Santos - Evolve MMA
小笠原誠 - 台湾BJJ
その他の試合
青帯:アダルト70kg以下
3位 藤井徹 (RBアカデミー)
【2日目 NO-GI】
会場でなんとあのセルゲイ・ハリトーノフを発見!
ゴールデングローリーのパタヤ支部から来たのかも?
UFCに参戦しているチームメイトのジョン・オラフ・エイネモ(ADCC 2003・ブラジル大会のチャンピオン)と一緒でした!
ハリトーノフはアップの時にボディブローのシャドーをひたすらしていたのが印象的でした。
パッと見た印象は冷酷というより、むしろ後ろ姿が熊さんみたいで可愛かったです。(同じ学年と知ってショック!)
ジョン・オラフ・エイネモ
NO-GI エリート・アブソルートには14名がエントリー。
高山選手も参戦し、なんとジョン・オラフ・エイネモと対戦。
体格差が凄い!!!
かなり持ち堪えた方だと思いますが、最後はバックチョークでタップ。
高山選手とエイネモの対戦はこんな体格差!
ダニエル・シムラーとホドリコ・カポラルがNO-GIでも対戦。
これまた激しい試合でしたが、今回はダニエルが勝利!!
そのダニエルはハリトーノフと対決。
なんどもタックルを仕掛けましたが、捕らることができず。
しかしガードから三角絞めを仕掛けることに成功!
そしてなんと!
ハリトーノフがタップアウト!
会場が一番盛り上がった瞬間でした。
ハリトーノフvsダニエル・シムラー。
ガードから三角絞めでダニエルが一本勝ち!
その後、ダニエルは決勝戦でハリトーノフのチームメイトのエイネもと対決。
かなり激しい試合を消化してきたダニエルにとっては厳しかったと思います。
最後は腕十字を極めたエイネモが優勝しました。
エイネモvsダニエルのNO-GI決勝戦。
エイネモが腕十字を極めて一本勝ちで優勝でした!
【NO-GI 主な結果】
エリート - 61.5 kg以下
ATIWAT SUVINIJJIT - ATT Thailand
"Snake" Son Duong - Snake Pit- Vietnam
エリート - 67.5 kg以下
Andrew Leone - Juggermaut Fight Club/ Nova Uniao
Erick Buthsombat - Grips- Atos
高山徹 - 福住柔術
エリート - 79.5 kg以下
Christopher Ng - Taiwan BJJ
Eric Gerber - Fairtex Bangplee
Sylvain Outrequin - 13 Coins
エリート - 85.5 kg以下
ホドリコ・カポラル - Grips- Atos
Dimitrios Tsitos - Gracie Barra Greece- Draculino Team
Lee Tian Yu - Taiwan BJJ
Andy Wang - Taiwan Bjj
エリート - アブソルート
ジョン・オラフ・エイネモ - Golden Glory
ダニエル・シムラー - Abusado Team USA
セルゲイ・ハリトーノフ - Golden Glory
Dimitrios Tsitos - Gracie Barra Greece- Draculino Team
24日(月)にはアダムが運営する新しい道場Q23アカデミーで黒帯8名によるセミナーが開催されました。
前日の打上パーティーで泥酔してたはずなのに、参加者も多く大盛況でした。
このように今年もタイ最大の柔術大会は盛況のまま無事に大会を終えました。
また来年も開催されると思うので、ぜひ日本のみなさんもタイに来てみて欲しいと思います!
text by Hiroko Nakano
photos by BJJ-ASIA
Special thanks to Luke Chaya
©Bull Terrier Fight Gear