2012年01月19日
【レビュー】「頭とカラダで考える・大賀幹夫の寝技の学校・引き込み編」by林俊介
ブラジルブログ読者の皆様、こんにちは。
ブラジリアン柔術DVDマガジン「柔術魂」、格闘DVDマガジン「サブミッション魂」シリーズを刊行しています、(株)晋遊舎・格闘技編集部の須々あきらと申します。
この場をお借りして、2012年1月10日に発売になりました、柔術魂スペシャル「頭とカラダで考える・大賀幹夫の寝技の学校・引き込み編」のお知らせをさせていただきます。
発売から約一週間経ちましたが、お陰さまで、ブラジリアン柔術や寝技の選手・愛好家の方々から「良書である」との声を多数いただいています。
ここではその中の一つとして、facebookやmixiで公開されている、林俊介選手のレビューを、ご本人の了承を得て、転載してお届けさせていただきます。
それではどうぞ。
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今回は柔道・柔術そして、著者大賀氏の言葉を借りれば「寝技」を愛好する方に、是非ともお勧めの技術本を紹介します。
それは、柔術魂や数々の技術本でお馴染みの晋遊舎からの新刊、「頭とカラダで考える・大賀幹夫の寝技の学校・引き込み編」です。
僕も今まで、数々の技術本を読んで来ましたが、「これは!」と唸らされる技術本もあれば、「う〜ん?」というものも少なからずあります。
ちなみに、ただ技術を紹介するだけでは、僕は「良し!」とはしません。
肝心なのは、著者の経験や見解、意図等の独創性が盛り込まれ、技術本の域を超え「著者の分身」とも言えるべき仕上がりとなっていることです。
少々要求するハードルが高いかもしれませんが、後世に語り継がれる名著とは、ほとんどがそのような物だと思います。
そして、今回紹介する大賀氏の「寝技の学校」ですが、読みやすさを含めて実に素晴らしい仕上がりとなっています。
この本では、ただ単に技を機械的に紹介するというよりは、大賀氏が長年の修行で経験、体得した寝技で必要かつ肝心な「自分の体の動かし方」をベースとしており、様々な状況における対処法や、動きのコツ、動きの心構え、動きの理念なども明瞭な写真、DVDで丁寧に紹介されております。
著者の熱意の現れか、知っているのと知らないとでは天地ほどの違いがあるのでは?的な技術も、惜しみなく紹介されており、僕自身もこれから寝技を修行していく上で、大いに参考にしたい技術や心構えが随所にあります。
ちなみに僕の手元にある「寝技の学校」は既に蛍光ペンでアンダーラインが各所に引かれ、付箋もいたるところに貼り付け、練習用バッグはもちろん、通勤のバッグにも忍ばせているくらいのハマりようです(笑)。
また、構成の出来も書かなければなりません。
読んでもらえれば一目瞭然ですが、技術を紹介するアプローチの方法が、今までにないもので、見やすさという点では、歴代の技術本の中でも屈指の構成だと思います。
ここは編集者と著者の心意気が感じられるところですね。
最後に、この作品は「引き込み編」であり、次回作は「抑え込み編」とのこと。
2000円を超える価格設定ですがDVD付きであり、内容の有益さを考えると絶対にお得な作品です。
先ずは本屋の店頭にあれば、覗いて見てください。必ずや購入意欲が働くと思いますよ。
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林俊介選手、ありがとうございました。
林選手も絶賛の「寝技の学校・引き込み編」は、全国の書店、格闘技ショップ等で発売中です。
ぜひお手に取って見てください。
あなたの寝技を進化させるヒントがたくさん詰まっているはずです。
林俊介(はやし・しゅんすけ)
1971年4月20日、神奈川県横浜市出身。
身長176cm、体重76kg 柔道五段。
ブラジリアン柔術黒帯 GRABAKA柔術クラブ所属。
1997年全日本サンボ選手権74キロ級優勝。
日本体育大学柔道部出身(サンボの松本秀彦の一期上、菊田早苗とは同期)。
スポーツ会館でサンボを、寝業研究会で柔道の寝技を学ぶ。
パラエストラ東京のオープン練習会「昼柔術」では主将的存在。
日本のブラジリアン柔術黎明期からトップ選手として活躍する。
ライバルは鳥居俊美(寝業研究会主将)。
表紙の帯を取ると、そこには奇天烈なひとリムーブの数々が。
その動きの意味は、ぜひ書中&DVDでご確認ください。
©Bull Terrier Fight Gear