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2012年08月07日

【訃報】オズワルド・パケタ、心臓発作で急死!


柔術界の多大な貢献をした試合映像コレクターの元祖、オズワルド・パケタが8/3の早朝に心臓発作にて急死しました。

73歳でした。

パケタは昨年から体調を崩しており、入退院を繰り返していたそうですが、今春には元気に現場復帰していただけに、この訃報には驚かされました。



また先日のブラジル訪問時にパケタに人づてにコンタクトを取ろうと試みたのですが、連絡先が変わっていたようで接触できず。

その矢先にこのパケタ死去の報を聞いたのですから、なぜもっと多方面にコンタクトしなかったのかと後悔しました。

やはり会えるときに会わないとダメだ、と改めて感じた次第です。

自分は2006年の訪問時にパケタの自宅に招かれて過去の貴重な試合映像や、その膨大なコレクションのごく一部を見せてもらいましたが、その量と質に圧倒されました。

そのときには青帯時代のコンプリドvsヴィトー・ベウフォートの試合やアローナの柔術マッチ、キーラ・グレイシーのジュベニウ時代の試合など、このときに見なければ見れなかったレア映像の数々。

もちろんすぐに売って欲しい旨を伝えましたが、パケタは「金儲けのために撮影してるんじゃない。選手には無償であげるけど、それ以外の人間には譲れない」とピシャリ。

ならなんで見せたんだよ、ジジイのコレクション自慢か?!と悔しい思いをしたものでした。

パケタの晩年はムンジアルなど大きな大会の撮影ができなくなったり、PRIDEのビデオをコピーして転売して訴えられたり体調を崩して入退院繰り返したりと、多難続きでしたが、会場に姿を見せればいつもの話好きな好々爺だった様子。

いま気がかりなのはその膨大なコレクションの行方です。

過去にアメリカの「ON THE MAT」が映像の版権の一部を買い取り、商品化したものもありますが、そのほとんどはまだテープの状態で残されたままになっていることでしょう。

ぜひとも貴重な映像アーカイブはデジタル化して永久保存して欲しいと思います。

ご冥福をお祈りします。



パケタの自室に招かれ、お邪魔した際の様子を秘蔵画像で紹介。




棚の中には膨大な映像コレクションがずらり!
これでも一部でもっとたくさんある、という話で驚きました。
2006年当時はまだビデオがほとんどでDVDはごく一部のみでした。




メインモニターとビデオデッキ。
この何台かのデッキでせっせとテープをダビングしてたそうです。
壁には黒帯のディプロマも。
パケタは親友でもあるカーウソン・グレイシー黒帯で最終的には
赤帯を巻いたグランドマスターでもありました。




ディプロマの他にも来日した際の記事や大会のパスなども貼られていました。
その1つ1つを「これはいつの大会のもので、これはどこどこの大会」と
自慢交じりで詳しく説明してくれました。
パケタのご冥福をお祈りしたいと思います。
合掌。



©Bull Terrier Fight Gear



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