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2013年02月01日

【ヨーロピアン2013】アダルト茶帯アブソルート・ミヤオ兄弟vsキーナン・コーネリアス

今大会の最終試合で行われたのはアダルト茶帯アブソルート決勝戦、ジョアオ・パウロvsキーナン・コーネリアスの一戦でした。

アダルト黒帯の決勝戦が全て終わった後に、そのマットで行われたこの試合はある意味、黒帯の試合以上に注目されていたと言っていいでしょう。

なぜなら黒帯決勝戦が行われている間に茶アブソの準決勝戦であるパウロ・ミヤオvsキーナンが反対側の端のマットで行われていたのですが、明らかに会場中の視線は黒帯決勝戦ではなく、茶帯のアブソ準決勝に向けられていたのです。

なにしろミヤオ兄弟とキーナンは因縁浅からぬ間柄で去年のメジャー大会のアブソのトーナメントでは幾度となく対戦し、そのすべての試合でキーナンが全勝中。

今や世界の柔術シーンのアイドル的な存在でそのテクニックも突出しているミヤオ兄弟が、どうしても勝てないのがこのキーナンなのです。

そんな名勝負数え歌的なミヤオ兄弟vsキーナンの試合を紹介します!



キーナンはクォーターファイナルでアブダビ王族のファイサル・ファダッドと対戦。
かなりの体格差がありましたが、危なげなく勝利して準決勝進出。




パウロvsキーナンは互いに引き込んで下・下の攻防からスタート。
足を交差させながら足関節とベリンボロ狙い。




試合時間5分過ぎにベリンボロからシングルバックを奪うことに成功したパウロ!
必死の形相で送り襟絞めのアタック!




柵の外からジョアオも大声援!




絞め&バックからエスケープしたキーナンがトップポジションへ。




パウロのシッティングガードを一瞬のうちにパスガード!
反対側の足を踏んで身体を傾かせ、そこを抑え込んでパスをしたようです。
これでパスガードの3ポイントがキーナンに入りました。




試合終了間際にパウロがスイープして2ポイントを獲得するも3−2で試合終了。




またもキーナンが勝利して決勝戦進出です。




パウロvsキーナンの試合動画。
この動画の6:38からのパスは必見!




決勝戦はジョアオvsキーナン!
この試合はアダルト黒帯のすべての試合が終わった後に行われました。
ヨーロピアン2013の最終試合です!




この試合も下・下の攻防から!




ジョアオがアンクルを仕掛ければ…




キーナンもやり返す!
熾烈な足関節の攻防!
ですが極らずにやや膠着気味の展開となり、両者に膠着のペナルティが入ります。



試合終了30秒前、ジョアオがアキレス腱固め!




それを起き上がって覆いかぶさるようにして、




脇から手を差し込んで仕掛ける変形のエゼキエル!




しばらく耐えてたジョアオでしたが、表情がなくなり…




失神!




試合終了とほぼ同時にジョアオが絞め落とされるという衝撃の結末!




勝ち名乗りではレフェリーがなぜかジョアオの手を挙げる!
キーナンの驚く表情が最高!




これはレフェリーのガチ間違いかパフォーマンスだったか不明ですが、
改めてキーナンの手が挙げられてキーナン優勝!
試合終了後は会場全体から盛大な拍手で両者の健闘が称えられました。
このキーナンvsミヤオ兄弟の2試合は今年のヨーロピアンの
ベストマッチと言っても過言ではないほどの名勝負でした!




キーナンvsジョアオ。
劇的なフィニッシュは衝撃!




アダルト茶帯アブソルート級表彰台
優 勝 キーナン・コーネリアス(ロイドアーヴィン)
準優勝 ジョアオ・ミヤオ(シセロコスタ)
3 位 パウロ・ミヤオ(シエロコスタ)、クリストファー・ボゥィー(グレイシーバッハ)




これで2012年から続くIBJJF主催大会の連勝記録を2013年でも継続。
キーナンの快進撃はいつまで続くのでしょうか?!



【今日が誕生日の柔術家】大原道広(45)、ブラッド・クー



©Bull Terrier Fight Gear



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