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2013年04月05日

【ADCC ASIA TRIAL 2013】男子各階級決勝戦

前回レポートでは大会再注目の山本聖子選手がエントリーした女子-60kg級を中心にお届けしましたが、今回は男子の決勝をまとめてお届け!

男子は5階級で本戦代表の座が争われました。

ADCCは2年に1度の開催に加え、ルールが独特なものでやや難解な部分がありますが、予選を勝ち抜くと世界最高峰の舞台で戦えるとあり、日本だけでなく韓国やモンゴル、台湾、オーストラリアなどアジア全域から参加者が集まりました。

本戦は誰でも出れるオープン大会ではなく各地域で行われている予選に勝たないと出れない選手権大会。

なので前回大会優勝者、または主催者推薦が受けられない限りは、過去にどんな実績があろうと必ず予選に出なければいけません。

それだけに予選から多くの組技に自信があるプロ&アマの有名格闘家がこぞってエントリーし、大会を豪華なものにしています。

まずは18名がエントリーした-66kg級からご覧ください!

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<-66kg級決勝戦>
佐々木憂流迦(和術慧舟會駿河道場)
VS
徹肌ィ朗(和術慧舟會東京道場)






佐々木選手は初戦の牧野仁史選手、準々決勝の武政鉄哉選手、準決勝の村田卓実選手との戦いを判定で勝ち上がってきました。
一方の徹選手は初戦の白井悠貴選手、準々決勝の中村憲輔選手をともに一本で降し、準決勝はThe ギロチンのリングネームで修斗やパンクラスの舞台で活躍する齊藤曜選手からバックを奪って判定勝ちでの決勝進出です。
両者は今年1月20日に修斗の環太平洋フェザー級チャンピオンシップで対戦済み。その時は佐々木選手が判定3-0で勝利しています。徹選手にとってはルールは違えどリベンジのチャンスです。佐々木選手が代表の座を手にするのか、それとも前回大会優勝者の徹選手が意地を見せるのか、注目の一戦です!



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序盤から動きを止めない佐々木選手が徹選手のバックにつきます。徹選手は両足フックをされないように向きあうようにポジションを慎重にずらしていきます。



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徹選手が決定的チャンスは与えずにエスケープ成功!



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しかし動きを止めない佐々木選手、今度はシングルバックにつきます。



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この展開も徹選手はエスケープ。すると徹選手がカウンターで腕を取りにいきます。かなりチャンスにみえましたが場外で一旦ブレイク!


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その後は逆に佐々木選手に攻めこまれてしまいました。肩固めのピンチ!



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肩固めを凌いだ徹選手ですが、ややスタミナの消費が激しそうです。両者ともに目まぐるしく動いたものの、ポイント0−0のままだったため延長ラウンドに突入!すると開始早々に今までの均衡を破るテイクダウンを佐々木選手が決めます。



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このポイントが決定打となり、ポイント2−0で佐々木選手が優勝を果たしました!



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<-77kg級決勝戦>
下石康太(修斗ジムBLOWS)
VS
山田崇太郎(総合格闘技津田沼道場)

下石選手は修斗を主戦場にしており、2010年にはウェルター級新人王を獲得している修斗期待の選手。今大会では決勝までに4試合を勝ち上がってきました。特に注目だったのは準決勝でブラジリアン柔術全日本黒帯レーヴィ級王者の細川顯選手から延長ラウンドで絞めによる一本勝ちをしたことでしょう。対する山田選手は決勝までに3試合を勝ち上がり、準々決勝では2011年ADCC本戦代表の中倉三四郎選手から裸絞めで一本勝ちしています。山田選手は過去にDEEP Xで2009ADCC3位の実績をもつライアン・ホールからも一本勝ちしたこともあり極め力は今大会随一といってよいでしょう。好勝負は必至です!



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試合はやや一方的な展開となり、引きこんでフロントチョークを狙うなど、終始攻めつづけた山田選手がフィニッシュはアンクルで一本勝ち!



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山田選手が-77kgの代表の座を手にしました!



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<-88kg級決勝戦>
安西信昌(TEAM CLIMB)
VS
荒井勇二(Free)

パンクラスでもアニマル安西として活躍中の安西選手は前回大会で-99kgの代表の座を手にしています。荒井選手は2009年ADCCアジア代表です!
安西選手は決勝までの2試合を判定で危なげ無く勝ち上がってきました。荒井選手も2試合を勝ち上がってきました。本戦経験者同士の戦いは互いに譲らずの好勝負となりました。



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序盤は荒井選手が積極的に関節技を仕掛けます。



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ポジショニングでは安西選手がバックにつきかけるなど優位に立ちます。



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結果はポイント0-0だったものの、荒井選手にマイナスポイントが入ったため、安西選手が優勝!前回大会に引き続き代表の座を手にしました!



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<-99kg級決勝戦>
小澤幸康(TEAM-KAZE)
VS
シビサイ頌真(チーム新日本)

前回大会では決勝戦で惜しくも敗れ涙を飲んだ小澤選手。今大会では初戦となった準決勝を延長ラウンドまでもつれ込む苦戦を強いられながらも判定勝ちで決勝進出です。
対するシビサイ選手は初戦をリーチを活かしたテクニカルな動きから三角絞めによる一本勝ちで決勝進出。190cm以上の体格は迫力がかなりあります。



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試合はシビサイ選手のリーチに手を焼いたものの、パスガードなどで小澤選手が好勢!



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ポイント9−0で小澤選手が代表の座を手にしました!



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男子決勝戦のレポートのラストを飾るのは+99kg級です!なんといっても注目はシュレックこと関根秀樹選手がエントリーしていることでしょう。前回大会では決勝戦を25秒、膝十字で秒殺勝利して衝撃を与えたのは記憶に新しいところ。本戦では残念ながらサイボーグことホベルト・アヴェルーに敗れたものの、その無念を晴らすべく2013年のアジア代表を獲るべくエントリーしてきました。5名エントリーした本階級の初戦は膝十字で一本勝ちしての決勝進出です。



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<+99kg級決勝戦>
関根秀樹(ブルテリアボンサイ)
VS
パク・ヒョンガップ(ADCC Korea)

パク選手は準決勝となる初戦を腕十字で勝利し、決勝進出を果たしました。関根選手との体格もほぼ同等で、序盤から激しいぶつかり合い!



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途中から関根選手が一方的に攻め、テイクダウンでポイントをリードしたあとに最後はアンクルを極めて一本勝ち!



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関根選手が2試合とも一本勝ちで優勝です!



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-66.0kg級
優 勝 佐々木憂流迦(和術慧舟會駿河道場)
準優勝 徹肌ィ朗(和術慧舟會東京道場)
3 位 齊藤曜(和術慧舟會トイカツ道場)



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-77.0kg級
優 勝 山田崇太郎(総合格闘技津田沼道場)
準優勝 下石康太(修斗ジムBLOWS)
3 位 松本光史(MASTER JAPAN)



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-88.0kg級
優 勝 安西信昌(TEAM CLIMB)
準優勝 荒井勇二(Free)
3 位 オドゥスレン・ボルドエルデン(ADCC Mongolia)



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-99.0kg級
優 勝 小澤幸康(TEAM-KAZE)
準優勝 シビサイ頌真(チーム新日本)
3 位 増田裕介(AACC)



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+99.0kg級
優 勝 関根秀樹(ブルテリアボンサイ)
準優勝 パク・ヒョンガップ(ADCC Korea)
3 位 ボルドプレフ・ウヌルジャルガル(ADCC Mongolia)




photo and text by Takashi Umezawa



©Bull Terrier Fight Gear



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