2013年04月18日
高谷コラム:推薦図書「七帝柔道記」
先日、角川書店より「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」の著者・増田俊也氏の新刊「七帝柔道記」が発売された。
BABジャパン「秘伝」の連載小説、待望の単行本化である。
本作は、増田氏の北海道大学柔道部での経験をほぼそのまま小説化したものであり、登場人物も一部を除いては実名であり、極めてノンフィクションに近い、実録小説ともいえるもの。
当時の北大柔道部や七帝柔道の雰囲気がリアルに描かれている。
そして特に、井上靖氏が自伝的小説「北の海」において表現した「練習量が全てを決定する柔道」・高専柔道の流れを汲んだ、過酷なまでの寝技練習の模様が凄みを持って伝わってくる。
「町道場」ではなかなか味わえない「部活」ならではの情熱がひしひしと伝わってくるが、「強くなる」ための方法論として、環境に関わらず確実に存在するものだと思う。
筆者としては、七帝の中で当時「超弩級」と言われていた紫藤選手や道崎選手たち東京大学の選手名が頻繁に登場していたことが懐かしかった。
母校と東大との定期試合や合同稽古において何度か胸をお借りした経験から、本作で描かれている強さはリアルであることを証言したいところである。
日本中の柔道家だけでなく、ブラジリアン柔術家にも推薦したい本作品。
最終的には中井祐樹先生が登場するはずの「七帝柔道記」続編は「秘伝」にて連載継続中である。
全編を通しての単行本化に期待しなければならない。
角川書店から待望の単行本化「七帝柔道記」。
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」に続く、
増田俊也氏の力作!
高谷聡(こうたに・さとし)
パラエストラ吉祥寺・代表。
ブラジリアン柔術・黒帯、柔道四段。
JBJJF公認A級審判員。
現CSF(コンバット・サブミッション・ファイティング)王者。
CSF王座は2007年6/1、ニュージーランド、オークランド、トラスト・スタジアムにて前王者、ニール・スウェイルスと戦い、これを延長戦の末にポイント判定で降し王座獲得。
王座獲得の後、2年ぶりに王座防衛戦を行い、激戦の末に王座防衛を果たす。(2009年5月)
★CSF王座防衛戦の様子はコチラから!
★CSF王座獲得のの詳細は2007年06月01日のこのブログのニュージーランド編を参照のこと。
☆ニュージーランド編はコチラ、画像はコチラ!
★著者経歴
・昭和45年2月11日生まれ、43才(独身)
・昭和57年、12才で武道を始める。
・昭和59年、合気道初段。
・昭和61年、16才で柔道に転じ以降、高校・大学・実業団にて選手として出場。
・現在は母校の柔道部監督を務める。
・平成7年、柔道4段取得。
・実業団所属時代、鈴木道場サンボクラスに入門、初段を取得。
・平成9年、鈴木道場サンボクラスに出稽古の中井祐樹先生と知り合う。
・同年末に開設されたパラエストラ東京(当時パレストラ東京)に入門、ブラジリアン柔術を始める。
・平成13年、パラエストラ吉祥寺を設立。
・平成17年、ブラジリアン柔術の黒帯を取得。
・好きな女優は池脇千鶴、おニャン子クラブでは白石麻子が好きだった。
★高谷さんの人気コラムシリーズはコチラから、ブログはコチラから!
©Bull Terrier Fight Gear
BABジャパン「秘伝」の連載小説、待望の単行本化である。
本作は、増田氏の北海道大学柔道部での経験をほぼそのまま小説化したものであり、登場人物も一部を除いては実名であり、極めてノンフィクションに近い、実録小説ともいえるもの。
当時の北大柔道部や七帝柔道の雰囲気がリアルに描かれている。
そして特に、井上靖氏が自伝的小説「北の海」において表現した「練習量が全てを決定する柔道」・高専柔道の流れを汲んだ、過酷なまでの寝技練習の模様が凄みを持って伝わってくる。
「町道場」ではなかなか味わえない「部活」ならではの情熱がひしひしと伝わってくるが、「強くなる」ための方法論として、環境に関わらず確実に存在するものだと思う。
筆者としては、七帝の中で当時「超弩級」と言われていた紫藤選手や道崎選手たち東京大学の選手名が頻繁に登場していたことが懐かしかった。
母校と東大との定期試合や合同稽古において何度か胸をお借りした経験から、本作で描かれている強さはリアルであることを証言したいところである。
日本中の柔道家だけでなく、ブラジリアン柔術家にも推薦したい本作品。
最終的には中井祐樹先生が登場するはずの「七帝柔道記」続編は「秘伝」にて連載継続中である。
全編を通しての単行本化に期待しなければならない。
角川書店から待望の単行本化「七帝柔道記」。
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」に続く、
増田俊也氏の力作!
高谷聡(こうたに・さとし)
パラエストラ吉祥寺・代表。
ブラジリアン柔術・黒帯、柔道四段。
JBJJF公認A級審判員。
現CSF(コンバット・サブミッション・ファイティング)王者。
CSF王座は2007年6/1、ニュージーランド、オークランド、トラスト・スタジアムにて前王者、ニール・スウェイルスと戦い、これを延長戦の末にポイント判定で降し王座獲得。
王座獲得の後、2年ぶりに王座防衛戦を行い、激戦の末に王座防衛を果たす。(2009年5月)
★CSF王座防衛戦の様子はコチラから!
★CSF王座獲得のの詳細は2007年06月01日のこのブログのニュージーランド編を参照のこと。
☆ニュージーランド編はコチラ、画像はコチラ!
★著者経歴
・昭和45年2月11日生まれ、43才(独身)
・昭和57年、12才で武道を始める。
・昭和59年、合気道初段。
・昭和61年、16才で柔道に転じ以降、高校・大学・実業団にて選手として出場。
・現在は母校の柔道部監督を務める。
・平成7年、柔道4段取得。
・実業団所属時代、鈴木道場サンボクラスに入門、初段を取得。
・平成9年、鈴木道場サンボクラスに出稽古の中井祐樹先生と知り合う。
・同年末に開設されたパラエストラ東京(当時パレストラ東京)に入門、ブラジリアン柔術を始める。
・平成13年、パラエストラ吉祥寺を設立。
・平成17年、ブラジリアン柔術の黒帯を取得。
・好きな女優は池脇千鶴、おニャン子クラブでは白石麻子が好きだった。
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