2014年02月11日
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【高谷コラム】全日本サンボ選手権大会にみる、サンボ×柔道×ブラジリアン柔術・スタイル
2月9日(日)、神奈川県・横浜市南スポーツセンターにて「プーチン大統領杯・第40回全日本サンボ選手権大会」が行われた。
奇しくもこの日、当のプーチン大統領は冬季五輪の行われているロシアにおいて、日本の阿部首相と会談中であったという。
今大会、パラエストラネットワークから唯一出場していた74キロ級・渡部拳士郎選手(パラエストラ吉祥寺)は優勝を果たした。
4試合中3つがサブミッションによる一本勝ちという万全の内容であった。
柔道のキャリアを積んだ後、昨年よりブラジリアン柔術に転じ、現在青帯を巻いている選手である。
また、68キロ級で連覇を果たし、大会MVPとなった江藤康太(東海大学)という選手がいる。
「サンボゴリラ」とも呼ばれる彼は、全日本学生3位の柔道選手。
実はこの両選手、あるいは他の階級での優勝・入賞者の何名かは、同じ場所でサンボを学ぶ「同門」でもある。
渡部選手が所属しているパラエストラ吉祥寺道場では約1年半前から週一回、かつてはサンボの殿堂スポーツ会館にて開講されていたスクール・現SKアカデミーによるサンボクラスが行われている。
講師はサンボインストラクター・安藤嘉友先生。
この時間にはSKアカデミーのサンビストはもちろん、渡部選手以外にも多くの柔術選手、そして江藤選手ら東海大学などの柔道選手が一同に会して、サンボをメインにしながらも柔術・柔道との技術交流を行っている。
また時にはレスラーやMMA選手の顔が見えたりもする。
その思想は、時に柔術・柔道への応用を考えた「絞めあり」サンボ・スパーリングを実施したりもするのだ。
渡部・江藤両選手以外にも、今回優勝した62キロ級・駒杵選手、90キロ級・上原選手、100キロ以上級・岡選手といったメンバーも顔を出す。
いわば、この「チーム」から5階級を取ったとも言える。
また、この練習に初期から参加して積極的に技術を吸収してきた東海大学浦安高校柔道部の前田宗哉選手は昨年2つの大会において全国高校柔道個人チャンピオンに輝いた。
ブラジリアン柔術選手たちも、確実にコンペティションでの成果を挙げている。
以上、筆者が主催する道場でのエピソートであり手前味噌ではあったが、確実にサンボ・柔道・ブラジリアン柔術は相互の交流が有益な競技群である。
今回の「プーチン杯」の現場において、改めて痛感した。
ブラジリアン柔術を指導する立場としても、ぜひ多くの柔術選手がサンボ・柔道の技術を研究し、取り入れて欲しいと考えている。
今回の「プーチン杯」において74キロ級優勝の
渡部拳士郎選手(パラエストラ吉祥寺・右)。
昨年12月の「COPA IF-PROJECT」アダルト白帯ライト級優勝の後、
青帯へと昇格した柔術選手である。
「プーチン杯」68キロ級連覇の「サンボゴリラ」江藤康太選手(東海大学)。
昨年の世界大会でも5位に入るなど、いまや日本サンボの顔でもある。
さらに柔道・サンボにとどまらずブラジリアン柔術技術の研究にも貪欲に
取り組んでおり、柔術への参戦も待たれるところだ。
「プーチン杯」3日前の、パラエストラ吉祥寺におけるSKサンボクラスの参加メンバー。
写真中央、中腰なのが安藤嘉友先生。
「プーチン杯」開会式の模様。
会場の神奈川県・横浜市南スポーツセンターは、スポーツ会館なき後の
日本サンボにおける「台東リバーサイドスポーツセンター」であるとも言えよう。
高谷聡(こうたに・さとし)
パラエストラ吉祥寺・代表。
ブラジリアン柔術・黒帯、柔道四段。
JBJJF公認A級審判員。
現CSF(コンバット・サブミッション・ファイティング)王者。
CSF王座は2007年6/1、ニュージーランド、オークランド、トラスト・スタジアムにて前王者、ニール・スウェイルスと戦い、これを延長戦の末にポイント判定で降し王座獲得。
王座獲得の後、2年ぶりに王座防衛戦を行い、激戦の末に王座防衛を果たす。(2009年5月)
★CSF王座防衛戦の様子はコチラから!
★CSF王座獲得のの詳細は2007年06月01日のこのブログのニュージーランド編を参照のこと。
☆ニュージーランド編はコチラから!
★著者経歴
・昭和45年2月11日生まれ、44才(独身)
・昭和57年、12才で武道を始める。
・昭和59年、合気道初段。
・昭和61年、16才で柔道に転じ以降、高校・大学・実業団にて選手として出場。
・現在は母校の柔道部監督を務める。
・平成7年、柔道4段取得。
・実業団所属時代、鈴木道場サンボクラスに入門、初段を取得。
・平成9年、鈴木道場サンボクラスに出稽古の中井祐樹先生と知り合う。
・同年末に開設されたパラエストラ東京(当時パレストラ東京)に入門、ブラジリアン柔術を始める。
・平成13年、パラエストラ吉祥寺を設立。
・平成17年、ブラジリアン柔術の黒帯を取得。
・好きな女優は池脇千鶴、おニャン子クラブでは白石麻子が好きだった。
★高谷さんの人気コラムシリーズはコチラから、ブログはコチラから!
【今日が誕生日の柔術家】高谷聡(44)、クロン・グレイシー(26)
©Bull Terrier Fight Gear
奇しくもこの日、当のプーチン大統領は冬季五輪の行われているロシアにおいて、日本の阿部首相と会談中であったという。
今大会、パラエストラネットワークから唯一出場していた74キロ級・渡部拳士郎選手(パラエストラ吉祥寺)は優勝を果たした。
4試合中3つがサブミッションによる一本勝ちという万全の内容であった。
柔道のキャリアを積んだ後、昨年よりブラジリアン柔術に転じ、現在青帯を巻いている選手である。
また、68キロ級で連覇を果たし、大会MVPとなった江藤康太(東海大学)という選手がいる。
「サンボゴリラ」とも呼ばれる彼は、全日本学生3位の柔道選手。
実はこの両選手、あるいは他の階級での優勝・入賞者の何名かは、同じ場所でサンボを学ぶ「同門」でもある。
渡部選手が所属しているパラエストラ吉祥寺道場では約1年半前から週一回、かつてはサンボの殿堂スポーツ会館にて開講されていたスクール・現SKアカデミーによるサンボクラスが行われている。
講師はサンボインストラクター・安藤嘉友先生。
この時間にはSKアカデミーのサンビストはもちろん、渡部選手以外にも多くの柔術選手、そして江藤選手ら東海大学などの柔道選手が一同に会して、サンボをメインにしながらも柔術・柔道との技術交流を行っている。
また時にはレスラーやMMA選手の顔が見えたりもする。
その思想は、時に柔術・柔道への応用を考えた「絞めあり」サンボ・スパーリングを実施したりもするのだ。
渡部・江藤両選手以外にも、今回優勝した62キロ級・駒杵選手、90キロ級・上原選手、100キロ以上級・岡選手といったメンバーも顔を出す。
いわば、この「チーム」から5階級を取ったとも言える。
また、この練習に初期から参加して積極的に技術を吸収してきた東海大学浦安高校柔道部の前田宗哉選手は昨年2つの大会において全国高校柔道個人チャンピオンに輝いた。
ブラジリアン柔術選手たちも、確実にコンペティションでの成果を挙げている。
以上、筆者が主催する道場でのエピソートであり手前味噌ではあったが、確実にサンボ・柔道・ブラジリアン柔術は相互の交流が有益な競技群である。
今回の「プーチン杯」の現場において、改めて痛感した。
ブラジリアン柔術を指導する立場としても、ぜひ多くの柔術選手がサンボ・柔道の技術を研究し、取り入れて欲しいと考えている。
今回の「プーチン杯」において74キロ級優勝の
渡部拳士郎選手(パラエストラ吉祥寺・右)。
昨年12月の「COPA IF-PROJECT」アダルト白帯ライト級優勝の後、
青帯へと昇格した柔術選手である。
「プーチン杯」68キロ級連覇の「サンボゴリラ」江藤康太選手(東海大学)。
昨年の世界大会でも5位に入るなど、いまや日本サンボの顔でもある。
さらに柔道・サンボにとどまらずブラジリアン柔術技術の研究にも貪欲に
取り組んでおり、柔術への参戦も待たれるところだ。
「プーチン杯」3日前の、パラエストラ吉祥寺におけるSKサンボクラスの参加メンバー。
写真中央、中腰なのが安藤嘉友先生。
「プーチン杯」開会式の模様。
会場の神奈川県・横浜市南スポーツセンターは、スポーツ会館なき後の
日本サンボにおける「台東リバーサイドスポーツセンター」であるとも言えよう。
高谷聡(こうたに・さとし)
パラエストラ吉祥寺・代表。
ブラジリアン柔術・黒帯、柔道四段。
JBJJF公認A級審判員。
現CSF(コンバット・サブミッション・ファイティング)王者。
CSF王座は2007年6/1、ニュージーランド、オークランド、トラスト・スタジアムにて前王者、ニール・スウェイルスと戦い、これを延長戦の末にポイント判定で降し王座獲得。
王座獲得の後、2年ぶりに王座防衛戦を行い、激戦の末に王座防衛を果たす。(2009年5月)
★CSF王座防衛戦の様子はコチラから!
★CSF王座獲得のの詳細は2007年06月01日のこのブログのニュージーランド編を参照のこと。
☆ニュージーランド編はコチラから!
★著者経歴
・昭和45年2月11日生まれ、44才(独身)
・昭和57年、12才で武道を始める。
・昭和59年、合気道初段。
・昭和61年、16才で柔道に転じ以降、高校・大学・実業団にて選手として出場。
・現在は母校の柔道部監督を務める。
・平成7年、柔道4段取得。
・実業団所属時代、鈴木道場サンボクラスに入門、初段を取得。
・平成9年、鈴木道場サンボクラスに出稽古の中井祐樹先生と知り合う。
・同年末に開設されたパラエストラ東京(当時パレストラ東京)に入門、ブラジリアン柔術を始める。
・平成13年、パラエストラ吉祥寺を設立。
・平成17年、ブラジリアン柔術の黒帯を取得。
・好きな女優は池脇千鶴、おニャン子クラブでは白石麻子が好きだった。
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