2014年07月31日
【レポ】TAIWAN INTERNATIONAL 2014:GI Part.1
7/26&27の2日間、台湾の台北にある台湾大学体育館で台湾BJJ主催「TAIWAN INTERNATIONAL GI&NO-GI 2014」が開催された。
昨年の大会では参加者130名ほどだったが今年は参加者が倍増し台湾のみならず日本、香港、上海、タイ、ベトナムなど近隣諸国から230人ものエントリーがあり大盛況。
大会初日はギありの柔術で2日目はノーギが行われたが、参加者は初日の柔術に集中し、初の3面での進行となった。
この柔術には香港からホドリゴ・カポラル、沖縄から修斗の元世界王者の松根良太が参戦、さらにエジソン・カゴハラ、ヨースキ・ストーら日系ブラジリアンも参加し多彩なメンバーが顔を揃えた。
まずは大会初日に開催された柔術から黒帯の試合を紹介する。
マスター黒帯フェザー級1回戦
○松根良太(THEパラエストラ沖縄)
vs
×村上直(ストレート柔術)
6分間ノーポイント&ノーアドバンテージの膠着気味な試合は
レフェリー判定で辛くも松根勝利。
村上は「やろうとしたことを序盤で出してしまったのが失敗」とコメント。
マスター黒帯フェザー決勝戦
○松根良太(THEパラエストラ沖縄)
vs
×エジソン・カゴハラ(Over Limit BJJ)
3人エントリーでいきなり決勝戦のエジソンと松根というレアな一戦が実現。
試合開始直後に松根のタックルで鼻を負傷したエジソン。
再開後にテイクダウン&パスの5ポイントを献上しP0-5で完敗。
松根が青帯以来、10年以上ぶりに柔術トーナメントで優勝を果たした。
マスター黒帯フェザー表彰台
優 勝 松根良太(THEパラエストラ沖縄)
準優勝 エジソン・カゴハラ(Over Limit BJJ)
アダルト黒帯ミドル1回戦
ホドリゴ・カポラル(GRIPS)
vs
嶌崎公次(クラブバーバリアン)
台湾でカポラルvs嶌崎という注目試合が組まれた。
この試合はスイープで先制ポイントを挙げるもスイープ&パスから
腕十字を極められ4:14、カポラル一本勝ち。
アダルト黒帯ミドル決勝戦
○ホドリゴ・カポラル(GRIPS)
vs
×瀧澤恵介(九龍柔術)
カポラルの決勝の相手は台湾BJJのクリスNGからP12-0で完勝した瀧澤。
ともに香港在住の両者の決勝戦はカポラルが絞めで1:24、一本勝ちで優勝した。
アダルト黒帯アブソルート決勝戦
○ホドリゴ・カポラル(GRIPS)
vs
×クリストファー・NG(台湾BJJ)
ワンマッチ決勝戦のアブソはカポラルがクリスを3:00、V1で極めて一蹴。
階級&無差別の3試合をすべて一本勝ちで
カポラルが2階級制覇達成。
まさに圧勝という試合内容だった。
マスター黒帯ライト&アブソにエントリーしたヨースキ・ストー(Impacto Japan BJJ)は
チームポイントの関係でOver Limit BJJ所属で出場。
1回戦は試合時間残り7秒でマウントからの十字絞めで一本勝ち。
マスター黒帯ライト決勝戦
○ヨースキ・ストー(Over Limit BJJ)
vs
×荒牧誠(香港柔術)
一進一退の拮抗した試合展開もスイープに成功したヨースキがP2-0で勝利。
階級別優勝を決めた。
マスター黒帯アブソルート決勝戦
○ヨースキ・ストー(Over Limit BJJ)
vs
×新川武志(吹田柔術)
台湾なのにドゥマウ関西か?と思ってしまうような顔合わせのアブソルート・ワンマッチ決勝戦。
この試合は1:45、絞めでヨースキ一本勝ちで優勝。
今大会1週間前のドゥマウ浅草大会でワキ腹を負傷し、
その負傷箇所が癒えぬままの強行出場だったヨースキ。
だがそんな負傷を感じさせない戦いぶりで2階級制覇は見事。
国内トップの実力を台湾でも見せつけた。
©Bull Terrier Fight Gear