2014年12月04日
【レポ】SJJIF WORLDS 2014:Part.1
11/22と23日の2日間に渡りLAのロングビーチで開催されたSJJIF(スポーツ柔術国際連盟)主催の世界選手権。
SJJIFは柔術をオリンピック競技にすることを目指して組織された新連盟で発足は2013年とまだ歴史は浅い。
今年で2回目の開催で会場は本家ともいえるIBJJFのムンジアルと同じウォルターピラミッドで行われ、初開催だった去年に比べ参加者も増え、その出場者総数は2000人を超えておりかなりの規模を誇っている。
ただこれはアダルトのみの開催のIBJJFムンジアルとは違い、アダルトだけでなくマスター、シニアまで同時開催、さらにノーギもあったというのが大きいだろう。
大会の規模を図るのに有名選手がどれだけ出ているか?も1つの指針になり、そういった意味では黒帯でIBJJF主催大会の常連選手や有名選手が多数エントリー。
主な選手としてかのパウロ・ミヤオに勝利してIBJJFプロリーグ優勝のオズワルド・ケイシーニョやATOSのアンドリス・ブルノフスキ、さらにコブリンヤ門下の茶帯世界王者、ラム・アナンダや愛息・ケネディらが参戦し“メジャー感”は増大したといえる。
この大会のレポートを前後編の2回に分けて紹介したい。
今大会の会場はムンジアルと同じロングビーチのピラミッド。
だが変則的なマット編成に加えジョイントマットで組まれていたのは新鮮だった。
会場物販もKORALやKEIKOなどメジャーブランドではなく、ブレイクポイントや
Gアスリートなど、新進気鋭のニューブランドが多かった。
大会メダルは過去最大サイズといっても過言ではないほどの大きさ!
直径15cmの特大サイズでカラフルなデザインの豪華版。
実際に持つとこの大きさ!いかにデカいかがわかるはず。
大会初日のノーギ、2日目のギありと2日間に渡って一人優勝だった
エジソン・カゴハラ(Over Limit BJJ)はレアなIBJJFワールドマスターズ&
SJJIFワールズの統一世界王者に!
でも本人は試合なしの不戦勝だったために不満顔。
今大会きってのビッグネームはケイシーニョ。
IBJJFでも常連選手だけに存在感は抜群。
ケイシーニョはアダルト黒帯フェザーのワンマッチ決勝戦の1試合のみ。
相手のジェフリー・ビジャレアル(Victory MMA)は左手首から
先を欠損しているハンディがあるも果敢に挑んでいった。
試合はケイシーニョが5:00ジャストでオモプラッタを極め一本勝ち。
余裕の試合運びで圧勝した。
優勝したエキシーニョは元ソウルファイターズ、現カイオテハ門下の28歳。
でもすでに12歳の娘がいるってのには驚き!
16歳でできちゃった結婚したんだとか。
ちなみに娘のナターリアも柔術やってて黄色帯らしい。
アダルト黒帯ミドルはジミー・タット&ショーン・ロバーツのチェックマットでクローズアウト。
準優勝のショーンの方が明らかに格上と思われるが、ハウフからの移籍組だけに
先輩に優勝を譲るのは仕方なしか。
なんとなくショーンに笑顔がなく見えるのは気のせい?!
コブリンヤJrのケネディ・マイケル。
ノーギでは準優勝に終わるもギありでは突出した強さを発揮。
ケネディはアダルト青帯スーパーフェザー(-70kg)の
全3試合を極めきって優勝。
さらにアブソルートも優勝し2階級制覇している。
アブソルートでも一本で全勝。
17歳でオトナを極めまくっての2冠とはさすがコブリンヤJr。
末恐ろしい限り!
今大会にはケネディだけでなく多くの生徒を出場させていたコブリンヤ。
会場内をあちこち移動しながら忙しそうにコーチングしていた。
同じくコブリンヤの門下生、ラム・アナンダもシニア茶帯フェザーで優勝。
ラムはIBJJFのムンジアル&ワールドマスターズ、さらにSJJIFのワールズと
世界3冠の偉業を達成した。
今大会の主催者、ジョアオ・シウバ(アロイジオシウバ)も試合出場。
マスター黒帯ミドル&アブソルートで優勝し2年連続の優勝。
ジョアオの姉、パトリシアは女子マスター黒帯フェザーで一人優勝。
前列にいるのがオヤジのアロイジオ・シウバ。
アロイジオは帯をカネで出すとの悪評ぷんぷんの人物だがその真相は?!
次号のJiu Jitsu NERDに掲載予定のインタビューで
“ベルトセラー”と呼ばれた経緯を明らかにしてます。
©Bull Terrier Fight Gear