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2015年03月13日

パッチングサーヴィス by WANTvsNEED

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いまアメリカでは普通の縫い付けパッチに代わるものとしてヒートトランスファーという熱で素材を溶かして圧着させるパッチが注目され始めています。

縫い付けのものに比べるとヒートトランスファーはパッチ破れや剥がれが少なくなるので年々厳しくなっているドーギチェックにも引っかかり辛くなり、またパッチの重みもほとんどないので減量に影響しないという利点があります。



有名選手のギはこのヒートトランスファーのパッチがよく使われてるで見たことがあるかと思います。

■ギャラリーはコチラから!

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パン用に作られたエドウィン・ナジミのギ。
紅白の2色でまとめられたデザインはシンプル!



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これはアブラハム・マルテのギ。
アブラハムのロゴがメタリカ風になってるのが面白い。




ですがまだまだ一般的にはなってなく、自分がこのヒートトランスファーの圧着プリントのシステムを導入してるのはLAではブドービデオとショーヨーロール、そしてサンフランシスコのWANTvsNEEDの3つのみです。

今回はかねてより親交があった新進気鋭の新ブランド、WANTvsNEEDのオフィスに招かれ、そこでオリジナルのヒートトランスファーのパッチ貼り付け作業を間近で見せてもらったので紹介したいと思います。


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まずはPCでどんなデザイン、配置にするかを相談。
今回はほぼお任せでお願いしてできたのがこのデザイン。



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できたデザインを張り付けるドーギのサイズに合わせて微調整し
プリントマシーンでフィルムをカッティング。



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できたフィルムをカットに合わせて剥がして組み合わせていきます。



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ほとんどのデザインは単色、または2色ほどなので赤&白や
赤&グレーなどシンプルめ。
色数が多いとそれだけ工程が複雑になり時間がかかってしまうので
デザイン段階である程度簡略化するようです。



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細かい部分の剥がすには専用のピールピッカーを使って剥がします。
2mmぐらいの細いラインもキレイに剥がせるのには驚き!



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そうやって加工したパッチとギを巨大なアイロンみたいなマシーンに乗せて、



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熱と体重をかけてプリントを圧着。



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単色の場合は1回ですが色数が多い場合は色数の分だけ同じ工程を繰り返します。



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プリーストの新ロゴの場合は色数が多い&細かいデザインなので大変でした。
まずベースとなる黄色のプリントをして、



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次にロゴの縁となる白部分をプリント。



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そして黒部分をプリントするとだいぶロゴっぽくなってきました。



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ここからは細かい色部分のプリント。
まずスカルの緑。



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そして日の丸&帯のタグ部分の赤を入れます。



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最後はブラジル国旗の青をプリントして完成!
実に6工程という通常の3倍の手間がかかってしまいました。
申し訳ない限り!



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出来上がりのプリントを見て「やっとできた!」とアル。
実はデザインが細か過ぎて何回もプリントマシーンが止まってしまったりして
完成まで2時間以上がかかった力作です!



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こうやって世界で1枚だけのギが完成!
アルがデザインしてくれた名前ロゴもいい感じ。
ここまでキレイにできてると着るのがもったいなく感じてしまいます。



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ギ以外にもプリントできるとのことなので、そのときに履いてた
RVCAのパンツにもWANTvsNEEDのロゴをプリントしてもらいました。
全然違和感なくてカッコいい!
どうもありがとう、アル!



©Bull Terrier Fight Gear



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