2015年10月03日
【インタビュー】マギー・オチョア(ATOSフィリピン)
今年のムンジアルとアジアオープンの女子アダルト青帯ルースターで優勝したマギー・オチョア(ATOSフィリピン)。
マギーは青帯だけでなく白帯でもムンジアル王者となっていて、また昨年のアジアオープン王者でもあり、アジアは2連覇というアジアの女子柔術シーンきっての強豪だ。
今回はそんなマギーをATOSのチームメイトでもあるタク・イシイが直撃、インタビューが実現したので紹介したい。
──先日のアジアオープンでの優勝、おめでとうございます。大会の感想から教えてください。
マギー:アジアオープンは素晴らしい経験になりました。なぜなら、本当にチームとして共に戦えたことを感じたからです。私たちのチーム、ATOSはチームポイントでも優勝することができたのは二重の喜びです。私はATOSのような素晴らしいチームの一員になれた事を誇りに思います。私の試合は2試合を戦いました。2試合とも良い対戦相手でやりがいがありましたね。一生懸命試合をし、2試合とも極めて勝つ事が出来ました。最初の試合は送り襟絞めで決勝はベースボールチョークで勝ちました。
──2試合とも一本勝ちでの試合とは完璧な内容ですね。
マギー:実は先月の8月2日の地元の試合で腰椎の筋肉を痛めてしまいました。そして二週間は完全に休み、筋骨格科学の治療に行きました。先生に言われた通りに従い、練習に復帰しましたが、それだけでは練習が足りてないように思い不安な気持ちもありました。なので、できる限り気持ちと心の面、それに体がついてくるようにアジアオープンの前の二週間は必死に練習しました。
──自分はその怪我の様子を見ていたので今回は棄権するのかなと心配になっていました。その状態から優勝するなんて本当に尊敬しています。ところでなぜ柔術を始めたのでしょうか
マギー:最初は2012年にMMAを趣味として始めました。MMAの試合をしたかったのですが私の階級には選手が少なくて相手がいませんでした。そこで私のコーチが柔術の方が女性選手が多く試合もできるので柔術を勧めてきたのですそしてその勧めに従い、2013年の初めからATOSに加入し柔術の練習を本格的にスタートしました。そのときから今まで練習を休むことなくずっと続けています。なので私の柔術歴は2年半ほどですね。
──たった2年半の柔術のキャリアで白帯と青帯で世界王者になり、アジアオープンは青帯で2度優勝しているのは本当に素晴らしいと思います。
マギー:どうもありがとう(笑)。でも私の次の目標はすべての帯で世界王者になることなので、まだまだ先は長いですよ(笑)。私はまだ白帯と青帯しか勝っていません、そしてまだ私は青帯です。黒帯の世界王者になるまで練習と試合を続けます。まだその半分すらきていないので、いまはただ目標に向かって全力を尽くします。
──これからフィリピンで新しいチームを始動させるようですね。
マギー:はい、10月3日に私たちはJIU JITSU MANILAというチームをオープンします。先輩であるエロス・バルヨット(白帯&青帯ルースター・ムンジアル王者)とカーロス・ペナ、そしてプロフェッサー・ラルフ・ゴーの指導の元、私は女性クラスを担当します。またキッズクラスの指導も毎日する予定です私たちのチームの目標はフィリピンから次の世代の柔術世界王者を育てること、そして柔術がマットの中だけでなくマットの外でもポジティブな影響を与えることです。いまアジアでは柔術が非常に盛り上がっていますが、その中でもフィリピンは特に熱気があるというのを感じています。今月は日本のドゥマウもフィリピンのセブで大会を開催しますし、その大会にも出場予定です。これからもフィリピンの柔術シーンに注目して欲しいと思います。
アジアオープンでは2試合を一本勝ちして優勝したマギー・オチョア。
さすが現役の世界王者という完璧な試合運びだった。
決勝戦の対戦相手もフィリピンの選手。
いま活気あるアジアの柔術シーンの中でもフィリピンも盛り上がりぶりは特筆に値する。
今年のムンジアルでは青帯ルースターで優勝し、これで白帯・青帯と2年連続優勝。
アジアオープンは青帯で2連覇、ムンジアルも帯色を変えて2年連続優勝中と、
マギーの実績はすでにアジアを超えた存在となっているといえるだろう。
大会後は日本に居残り、京都などを観光。
昨年、今年と日本を訪れており、来年のアジアオープンも出場の意向のようだ。
早くも今月にはドゥマウのフィリピン大会で試合復帰予定。
今後のマギーの活躍にも期待したい。
10/24(土)
『ASJJFフィリピンインターナショナルオープン』
(フィリピン・セブ)
■大会詳細はコチラから!
Main pics by Roy Macam
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