2016年04月27日
btbrasil at 03:29 Permalink
【Review Wednesday】DVD:ステロイド合衆国〜スポーツ大国の副作用〜
みなさんおつかれさまです、「Jiu Jitsu NERD」編集スタッフの成田です。
早速ですが今回の「Review Wednesday」は、柔術教則DVDではなく、映画を取り上げてみたいと思います。
ちょっと古い作品になりますが、「ステロイド合衆国〜スポーツ大国の副作用〜(原題:BIGGER STRONGER FASTER)」というドキュメンタリー映画、「テレビで見たことある」という人も少なくないのではないでしょうか?
というのも、これは数年前にMX TVで放送されていた「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」で紹介されたもの。
日本では公開されない過激な海外ドキュメンタリー映画を、映画評論家の町山智浩さんとオセロの松嶋尚美さんによるトークを交えながら紹介する番組で、そこで取り上げられたから日本語字幕付きのDVDが国内でも見られる、というわけです。
で、肝心の内容は、ハルク・ホーガンやアーノルド・シュワルツェネッガー、シルヴェスター・スタローンら、「強いアメリカ」を象徴するマッチョなスターに少年時代から憧れていた監督が、学生時代からステロイドを打っている実の兄や弟、社会問題となった大リーグ界のステロイド汚染、さらに他競技のプロ選手や医療専門家らへインタビューしながら、「ステロイドってなんぞや?」と迫っていくというもの。
「それじゃあオレも打ったほうがいいかな…?」と尋ねる監督に「そんなもん、アメリカ人にとっちゃアップルパイみたいなもんだろ(笑)」と即答する愛用者や、「摂取し続けると生殖機能等々が…」と解説する学者まで、肯定派・否定派双方の意見が描かれています。
「病んでいるのか病んでいないのかわからないけど、とにかくアメリカって懐が深いわ!」と考えさせられる作品です。
ドキュメンタリーとはいえ、描き方がシリアスになり過ぎないあたりが、マイケル・ムーアを生んだアメリカならではという感じ。
で、ステロイドやアメリカの現状を垣間見てみたいという方には、ぜひチェックしていただきたい一作ですが、それにしてもこのステロイド問題、柔術界でもたまに話題に上っていますよね。
「ダメ絶対!」の人もいれば「選手の勝手でしょ」の放任派など、さまざまなスタンスがあると思いますが、みなさんはどうお考えですか?
というわけで、ご意見をぜひお寄せいただければと思います。
ある程度集まった時点で、音声配信の柔術番組「BJJ-WAVE」で取り上げたいと勝手に考えていますので、よろしくお願いします!
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