2016年05月11日
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【Review Wednesday】「DUMAU KIMONOS PLUMA WEIGHT GP2006」
みなさんおつかれさまです、「Jiu Jitsu NERD」編集スタッフの成田です。
6月初旬に発売予定の「Jiu Jitsu NERD」最新号の締め切り、そして本業の締め切り群が笑えるくらい重なりまくり、ラオスの山奥に逃亡したくてExpediaで航空券を調べる毎日ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
さて、「Review Wednesday」ではここ2回ほど、「ステロイド」「ファべーラ」と柔術“周縁”のDVDをピックしてきましたが、今回は久しぶりにガチ柔術、大会DVDを取り上げてみたいと思います!
ご紹介するのは「DUMAU KIMONOS PLUMA WEIGHT GP2006」。いまから10年前の2006年2月12日、愛知県岡崎市の岡崎中央総合公園総合体育館で行われたドゥマウキモノス主催の大会DVDです。
ドゥマウではなくドゥマウキモノス主催というところに時代を感じますが、僕が柔術を始めたのが2013年末ですから、当時の柔術シーンはまったく未知の世界。
ムンジアルがブラジルで開催された最後の年、ということくらいしか予備知識がないため、「柔術魂 vol8」を引っ張り出し、まずはどんな年だったのかを調べてみることに。
なぜ8号目なのかといえば、1993年から2013年までの日本の柔術シーンを年表形式で総括するという、初心者にはありがたい企画ページがあるからです。それによると、2006年は吉岡大選手がムンジアル黒帯プルーマ3位に入賞し、日本人で初めて黒帯の表彰台に上った年。
現IBJJFのアジアオープンが初開催され、「柔術魂」や「サブミッション魂」の創刊号もリリースされているんですね。
そんな年に行われた本大会は、黒帯プルーマ級のトーナメント。同日にはコパドゥマウも開催されていたようで、黒帯無差別1回戦から準決勝の模様もDVDには収録されています(以下は収録内容)。
【アダルト黒帯プルーマ級GP】
1回戦
ホドリゴ・ヒラカワ(BJJAJ)
VS
大賀幹夫(ねわざワールド)
1回戦
マウリシオ・ソウザ(BONSAI)
VS
ジョン・カワウチ(MUGEN)
1回戦
ホベルト・マツモト(マツモトデラヒーバ)
VS
レアンドロ・ミノウ・ヤマシタ(ホシャ柔術)
1回戦
梅村寛(ALIVE小牧)
VS
ホドリゴ・キンジョウ(インテグラサォン)
準決勝
ホドリゴ・ヒラカワ(BJJAJ)
VS
マウリシオ・ソウザ(BONSAI)
準決勝
梅村寛(ALIVE小牧)
VS
ホベルト・マツモト(マツモトデラヒーバ)
決勝
マウリシオ・ソウザ(BONSAI)
VS
ホベルト・マツモト(マツモトデラヒーバ)
【黒帯無差別級トーナメント】
1回戦
ミノル・タワレシ・ツチダ(ホシャ柔術)
VS
エヂソン・ミッシオ・サルマン(BJJAJ)
1回戦
ジョン・バチスタ・ヨシムラ(BJJAJ)
VS
ジャイルトン・クーニャ(グレイシー・バッハ・ナガノ)
1回戦
トミオ・クロイワ(BJJAJ)
VS
ペドロ・アキラ(BJJAJ)
準決勝
ジョン・バチスタ・ヨシムラ(BJJAJ)
VS
エヂソン・ミッシオ・サルマン(BJJAJ)
※所属道場はすべて大会時のもの
この組み合わせを見て、みなさんは何を感じるでしょうか?(無差別トーナメントはBJJAJ勢がほとんどというところが謎ですが)
ベテランの方からは「懐かしい!」という声が上がってきそうですが、初心者の自分がわかるのは、ほんの数名。
プルーマ級1回戦で大賀選手相手に終了間際のスイープを決めてアドバン差で勝利したホドリゴ選手や、決勝でマウリシオに勝利したホベルト選手は、その強さに驚きつつも、失礼を承知で「誰? 誰?」と脳内に疑問符が大量発生するという塩梅でした……。
とはいえ、いまや指導者としての活躍にフォーカスされることの多い方の勇姿や、50/50といったモダン柔術登場以前のオールドスクールな攻防の数々は、柔術ニュージェネ世代(アラフォーであることはこの際置いておきます)の自分にとっては非常に新鮮。
マット際の観客はビデオ撮影が当たり前のいま、誰一人スマホを持っていないというところにも時代を感じますし、特別収録されているホベルト・マツモト氏のテクニック集も、スパイダーやハーフガードからのスイープや、ラペラを使ったハーフのパスガードなど、クラシックでありながら覚えておきたい重要テクばかりで勉強になります。
「歴史を学ぶとは現代を考えること」とはよく言ったもので、こうした過去モノDVDを見ると、歴史も選手もテクニックも知らないことが山ほどある……と気が遠くなる一方で、柔術の奥深さに触れられたり、習っているテクニックの背景が理解できた気になったりと、個人的にはけっこう楽しいものです。
DVDは絶版となっていて手に入れることは難しいかもしれませんが、YouTubeにはいくつか試合動画もアップされているので、気になる方はぜひ検索を!
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■「DUMAU KIMONOS PLUMA WEIGHT GP 2006」の大会レポはコチラから!
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