2016年09月11日
【レポ】IBJJFアジアオープン2016:大会初日
9/10(土)、東京・綾瀬の東京武道館で開催されたIBJJF主催「アジアオープン2016」。
今大会はアジア最大の柔術大会で今年は2日間で1300人もの参加者があり過去最大規模で行われた。
初日はアダルト黒帯、アダルト紫帯、そしてマスター茶帯・青帯、ノービスのトーナメントが行われた。
今回は新世代の活躍が顕著だったアダルト黒帯の主な試合を紹介する。
アダルト黒帯ルースター決勝は、芝本幸司(トライフォース柔術アカデミー)vs 橋本知之(CARPE DIEM)。2015年のアジアオープン決勝と同じ顔合わせとなった。
前年は芝本がアドバンテージ1差で勝利し、アジア4連覇を果たしたが、今大会ではP2-2、A1-0で芝本がリードするも、残り時間1分を切ってから橋本が仕掛けたスイープにアドバンが入りイーブンに。
そのまま体勢が崩れた芝本の足を取って倒した橋本にアドバン1が追加され、P2-2、A2-1で橋本が逆転勝利。
試合終了間際の逆転というドラマティックな展開に会場中が湧いた。
橋本と並んで、新世代の台頭を強く印象づけたのが、今大会前に黒帯に昇格したばかりの嶋田裕太(NEXUSENSE)だ。嶋田はライトフェザートーナメント初戦で江端講平(BOHEMIANS)をP4-0で下すと、2回戦では加古拓渡(GSB)にP20-0で完勝。
準決勝でも山田秀之(トライフォース柔術アカデミー)相手に4:07、RNCを極めて一本勝ちを収めている。
ライトフェザー決勝は、前年度アジア王者の宮地一裕(修斗ジムRoots)との対戦。ここでも “黒帯の壁”をまったく感じさせず、トップから攻め続けた嶋田がP5-0で快勝。この試合内容でアジア王者というメジャータイトルの獲得、記憶に残る黒帯デビュー戦だった。
フェザー級では初戦から番狂わせ。アジア2連覇のイザッキ・パイヴァ(サイコー柔術)がチェ・ワンキ(ジョンフランクル)にP8-2で敗れて初戦敗退。チェ・ワンキは準決勝で塚田市太郎(ダムファイトジャパン)をP4-2で下し、決勝進出。
チェと対するのは、初戦で大塚博明(PSBJJ荻窪)をP2-2、A3-1で下し、準決勝でチャールズ・ガスパーからチョークを極めて勝ち上がってきたワールドマスター帰りの杉江“アマゾン”大輔(CARPE DIEM HOPE)。
チェのガードに苦しんだようにみえた杉江だが、パスのプレッシャーをかけ続け、P0-0、A1-0でチェの進撃を退けた。
ライト級決勝は、岩崎正寛(CARPE DIEM)とホドリゴ・カポラル(ATOS)の対戦。カポラルは決勝までの2戦すべてを危なげなく一本勝ち。岩崎も初戦をP6-2、全日本の再戦となったホブソン・タンノ“シュシャ”との準決勝もP2-0で勝利している。
結果はP0-0、A4-3でカポラルに軍配が上がったものの、アジア全域でその強さを見せつけているカポラル相手に岩崎は接戦を演じていた。
マイケル・リエラJr.の欠場で、4人トーナメントとなったミドル級。
準決勝でアレッシャンドリ・オガワ(小川柔術)をバックチョークで下してきたサトシ・ソウザ(ATOS)とホドリゴ・マルティンス(GFチーム)の決勝は、サトシが7:26、腕十字で極めて一本勝ち。
柔術の試合は初戦敗退のムンジアル以来だったが、その強さは相変わらず。
ミディアムヘビー決勝に勝ち上がってきたのは、クラウジオ・カラザンス(ATOS)とアレク・ボールディング(アリアンシ)。
カラザンスは準決勝でレアンドロ・クサノ(クサノチーム)相手にヒザ十字を極め、決勝ではP2-0で勝利。
海外勢のみのトーナメントとなったヘビー級。
ヴィトー・トレド(ATOS)とヘナート・セシリオ・シウバ(サウスサイドBJJ)の決勝は、ヴィトーが1:52、腕十字を極めて一本勝ち。
スーパーヘビー級には、8月のワールドマスターでシャンジ・ヒベイロを下して準優勝に輝いたエリオット・ケリー(イエマソBJJ)がアジアオープンに2年振りに参戦。初戦を7:23、リバースアームバーで勝利し、決勝も得意のトップゲームでフェリッペ・ブエノ(アリアンシ)をP5-2で下して優勝を手にした。
ウルトラヘビー級は関根“シュレック”秀樹(ATOS)の独断場。マーティン・ゴベル(GCP)との初戦を6:55、腕絡みで勝利すると、決勝はジョセフ・モク・カウアイ(ATOS)相手にP8-0で圧勝して優勝。
オープンクラス決勝はカラザンスとクサノの顔合わせに。階級別ではカラザンスに一本負けを喫したクサノは雪辱を果たしたいところだが、P3-0でリードされ、タイムアップと同時にチョークにタップするなど完敗。カラザンスがワールドクラスの強さを見せつけた。
今大会、アダルト黒帯女子の階級別はライトフェザーのみ成立。
クリスティーナ・バーラーン(カイオ・テハ・アソシエーション)と芝本さおり(トライフォース柔術アカデミー)のワンマッチ決勝は、クリスティーナがP0-0からのレフェリー判定で芝本を下して優勝を果たす。
階級別では試合が組まれなかったマッケンジー・ダーンが出場した女子オープンクラス。
昨年と同じ顔合わせとなったイザベレ・ソウザ(Impacto Japan BJJ)とのワンマッチ決勝は、トーホールドを極めたマッケンジーが2:07、一本勝ちと、対戦カードだけでなくフィニッシュも昨年と同じに!
【今日が誕生日の柔術家】クリスチアーニ・ユカリ・ソウザ
Jiu Jitsu Priest
Jiu Jitsu NERD
BJJ-WAVE
MUSE Jiu Jitsu Academy
©Bull Terrier Fight Gear
アダルト黒帯ルースター決勝は、芝本幸司(トライフォース柔術アカデミー)vs 橋本知之(CARPE DIEM)。2015年のアジアオープン決勝と同じ顔合わせとなった。
前年は芝本がアドバンテージ1差で勝利し、アジア4連覇を果たしたが、今大会ではP2-2、A1-0で芝本がリードするも、残り時間1分を切ってから橋本が仕掛けたスイープにアドバンが入りイーブンに。
そのまま体勢が崩れた芝本の足を取って倒した橋本にアドバン1が追加され、P2-2、A2-1で橋本が逆転勝利。
試合終了間際の逆転というドラマティックな展開に会場中が湧いた。
橋本と並んで、新世代の台頭を強く印象づけたのが、今大会前に黒帯に昇格したばかりの嶋田裕太(NEXUSENSE)だ。嶋田はライトフェザートーナメント初戦で江端講平(BOHEMIANS)をP4-0で下すと、2回戦では加古拓渡(GSB)にP20-0で完勝。
準決勝でも山田秀之(トライフォース柔術アカデミー)相手に4:07、RNCを極めて一本勝ちを収めている。
ライトフェザー決勝は、前年度アジア王者の宮地一裕(修斗ジムRoots)との対戦。ここでも “黒帯の壁”をまったく感じさせず、トップから攻め続けた嶋田がP5-0で快勝。この試合内容でアジア王者というメジャータイトルの獲得、記憶に残る黒帯デビュー戦だった。
フェザー級では初戦から番狂わせ。アジア2連覇のイザッキ・パイヴァ(サイコー柔術)がチェ・ワンキ(ジョンフランクル)にP8-2で敗れて初戦敗退。チェ・ワンキは準決勝で塚田市太郎(ダムファイトジャパン)をP4-2で下し、決勝進出。
チェと対するのは、初戦で大塚博明(PSBJJ荻窪)をP2-2、A3-1で下し、準決勝でチャールズ・ガスパーからチョークを極めて勝ち上がってきたワールドマスター帰りの杉江“アマゾン”大輔(CARPE DIEM HOPE)。
チェのガードに苦しんだようにみえた杉江だが、パスのプレッシャーをかけ続け、P0-0、A1-0でチェの進撃を退けた。
ライト級決勝は、岩崎正寛(CARPE DIEM)とホドリゴ・カポラル(ATOS)の対戦。カポラルは決勝までの2戦すべてを危なげなく一本勝ち。岩崎も初戦をP6-2、全日本の再戦となったホブソン・タンノ“シュシャ”との準決勝もP2-0で勝利している。
結果はP0-0、A4-3でカポラルに軍配が上がったものの、アジア全域でその強さを見せつけているカポラル相手に岩崎は接戦を演じていた。
マイケル・リエラJr.の欠場で、4人トーナメントとなったミドル級。
準決勝でアレッシャンドリ・オガワ(小川柔術)をバックチョークで下してきたサトシ・ソウザ(ATOS)とホドリゴ・マルティンス(GFチーム)の決勝は、サトシが7:26、腕十字で極めて一本勝ち。
柔術の試合は初戦敗退のムンジアル以来だったが、その強さは相変わらず。
ミディアムヘビー決勝に勝ち上がってきたのは、クラウジオ・カラザンス(ATOS)とアレク・ボールディング(アリアンシ)。
カラザンスは準決勝でレアンドロ・クサノ(クサノチーム)相手にヒザ十字を極め、決勝ではP2-0で勝利。
海外勢のみのトーナメントとなったヘビー級。
ヴィトー・トレド(ATOS)とヘナート・セシリオ・シウバ(サウスサイドBJJ)の決勝は、ヴィトーが1:52、腕十字を極めて一本勝ち。
スーパーヘビー級には、8月のワールドマスターでシャンジ・ヒベイロを下して準優勝に輝いたエリオット・ケリー(イエマソBJJ)がアジアオープンに2年振りに参戦。初戦を7:23、リバースアームバーで勝利し、決勝も得意のトップゲームでフェリッペ・ブエノ(アリアンシ)をP5-2で下して優勝を手にした。
ウルトラヘビー級は関根“シュレック”秀樹(ATOS)の独断場。マーティン・ゴベル(GCP)との初戦を6:55、腕絡みで勝利すると、決勝はジョセフ・モク・カウアイ(ATOS)相手にP8-0で圧勝して優勝。
オープンクラス決勝はカラザンスとクサノの顔合わせに。階級別ではカラザンスに一本負けを喫したクサノは雪辱を果たしたいところだが、P3-0でリードされ、タイムアップと同時にチョークにタップするなど完敗。カラザンスがワールドクラスの強さを見せつけた。
今大会、アダルト黒帯女子の階級別はライトフェザーのみ成立。
クリスティーナ・バーラーン(カイオ・テハ・アソシエーション)と芝本さおり(トライフォース柔術アカデミー)のワンマッチ決勝は、クリスティーナがP0-0からのレフェリー判定で芝本を下して優勝を果たす。
階級別では試合が組まれなかったマッケンジー・ダーンが出場した女子オープンクラス。
昨年と同じ顔合わせとなったイザベレ・ソウザ(Impacto Japan BJJ)とのワンマッチ決勝は、トーホールドを極めたマッケンジーが2:07、一本勝ちと、対戦カードだけでなくフィニッシュも昨年と同じに!
【今日が誕生日の柔術家】クリスチアーニ・ユカリ・ソウザ
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