2016年09月28日
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【Review Wednesday】PAUL SCHREINER: PRECISE PRESSURE PASSING
みなさんおつかれさまです、Jiu Jitsu NERDライターの成田です。
今週の「Review Wednesday」はDegitsuからの新作教則モノ「PAUL SCHREINER: PRECISE PRESSURE PASSING」を紹介したいと思います。
毎度のことですが、このポール・シュライナーという柔術家を知らない僕は、DVD再生前にGoogle先生のお世話になることに。
過去のブラジルブログを読むと、スペイン語でテクニシャンという意味の“エル・テクニコ”というニックネームをつけていることやルチャマニアであることがわかりましたが、これではちょっとナードすぎる情報だと検索を続けます。
すると、1997年にサンタクルズで柔術を始め、2007年にはアメリカ柔術界の重鎮クラウジオ・フランカから黒帯を授与。
その前年にはブラジルで行われた最後のムンジアルで茶帯で3位入賞(!)も果たしている人物だとわかりました。
2006年のムンジアル茶帯ミドル表彰台。
3位にいるのがポール・シュライナー。
優勝はセルジオ・モラエスで準優勝はティオ・シーコ。
ちなみにティオ・シーコはいまをときめくプレギーサの兄貴です。
まあ、すべて本人HPに書いてあった情報の受け売りですが、彼の指導力はかなり評判らしく、カリフォルニアのアップル本社でブラジリアン柔術クラスをスタートさせてもいて、現在はマルセロ・ガルシアのアカデミーでインストラクターを務めているとのこと。
ニューヨークにはトップ黒帯をはじめ、日本人選手も多く訪れているでしょうから、彼の指導を受けたことあるという方も多いんだろうなと想像します。
で、DVDの内容ですが、20年におよぶ選手&インストラクターとしての経験から導き出されたプレッシャーパスのコンセプトとテクニックを詰め込んだ!と本人FBページでも語られている通り、約2時間(118分)となかなかの長尺もの!
全21テクニックの解説は、クローズドに始まり、ハーフ、ディープハーフ、バタフライ(ハーフバタフライ)、ワンレッグX……と、さまざまなガードポジションに対して、脇さし&頭、肩、胸等でプレッシャーをかけつつマウントやレッグドラッグポジションに移行する方法が解説されています。相手のガードのシチュエーションも細かく設定されていて、プレッシャーのポイントや相手のパンツや帯を持つ際の手順までも丁寧にレクチャーされています
プレッシャーパスモノといえば、最近ではジョー・モレイラの「OLD SCHOOL SMASH PASS」、それに少し前では小林元和氏の「伝説の脇さしパス」などが挙げられると思いますが、本作もその“PRECISE”(正確、精密)な解説っぷりで注目ではないでしょうか。
個人的には以前紹介したダン・コーヴェルの「BLACK MAGIC HALF GUARD」やジアニの教則シリーズと合わせて、お手軽ニューヨーク修行の旅を実践してみるのも一興かと思います。
なお今作はブルテリアでは近日入荷予定となっているので発売をお楽しみに!
【近日発売】
『ポール・シュライナー:プリサイス・プレッシャー・パッシング』
※近日入荷予定!
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