2016年10月26日
【レポ】アブダビグランドスラム東京:Part.1
10/23(日)、埼玉県深谷市のビッグタートル深谷で開催されたUAEJJ / JJFJ主催の賞金トーナメント「アブダビグランドスラム東京」。
本大会はUAEJJが主催するチャンピオンシップシリーズのひとつで、今シーズンは9月に行われたLA大会を皮切りに、今回の東京、11月のリオデジャネイロ、来年4月のアブダビ本戦、そして3月のロンドン大会が予定されている。
シリーズトータルで10万ドル以上の賞金が用意され(詳細は下記)、アダルト黒帯優勝者には来年1月のアブダビ大会へのエアチケットも贈呈される本大会。和風テイストな会場設営やFLO GRAPPLINGと連携した世界同時配信、日本国内向けにはCARPE DIEMの岩崎正寛を解説に迎えたAbemaTVの生配信を実施するなど、潤沢な資金をもとにした贅沢な演出の数々は、他大会の追随を許さない唯一無二のものといえるだろう。
LA・東京・リオ・ロンドン大会の賞金は以下。本大会のアダルト黒帯優勝者にはエアチケットとともに、写真の日本刀も贈呈された。
アダルト黒帯:1位 2000ドル 2位 1500ドル 3位 1000ドル
アダルト茶帯:1位 1200ドル 2位 800ドル 3位 500ドル
アダルト紫帯:1位 600ドル 2位 400ドル 3位 200ドル
アダルト青帯:1位 500ドル 2位 300ドル 3位 200ドル
マスター黒帯:1位 1500ドル 2位 1000ドル 3位 500ドル
女子アダルト黒・茶帯:1位 1500ドル 2位 1000ドル 3位 500ドル
女子アダルト紫帯:1位 600ドル 2位 400ドル 3位 200ドル
女子アダルト青帯:1位 500ドル 2位 300ドル 3位 ー
マットは全7マットで、中央の1マットのみスペースが広く取られたアブダビ仕様。鳥居を模した選手の入場ゲートや巨大な垂れ幕などで装飾され、開会前にはUAEと日本の国家斉唱も。
英語とアラビア語が飛び交っていた中継ブース。中継用カメラは各マットに配置され、試合直前の選手の表情まで追うこだわりぶり。
アナウンスされる選手の名前や所属アカデミー名が間違っているなど、“ここぞ”というところで穴もあったが、このあたりは大会を重ねるごとに改善していくものと期待したい。今回はムンジアル王者や日本人トップ選手らが集結したアダルト黒帯の試合を紹介する。
アダルト黒帯62kg決勝
○橋本知之(CARPE DIEM)
vs
×宮地一裕(修斗ジムroots)
IBJJFルールと異なり、アダルト黒帯は6分間で行われる本大会。62kgトーナメントは初来日が予定されていたマイキー・ムスメシが欠場し、初戦が決勝となった橋本と、伊東圭(AXIS)をP4-3で下してきた宮地の対戦。
試合はスイープでポイントを先取した橋本が、その後も腕十字や三角を狙うなど優勢に試合を進めてP2-0で勝利して優勝。
アダルト黒帯69kg3位決定戦
○チャールズ・ガスパー(Impacto Japan BJJ)
vs
×平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)
準決勝のアマゾン戦では腕十字で一本負けを喫したチャールズだが、平尾との3位決定戦はP0-0、A2-0で辛勝し3位入賞。すべてのマットの試合が終了し、表彰もひとしきり終わった中で行われたこの試合。準決勝から時間がかなり空いていたこともあり、二人にとってはやりづらい一戦だったといえるだろう。
アダルト黒帯69kg決勝
○チアゴ・ブラボー(UAEJJ TEAM - AL AIN)
vs
×白木大輔(CARPE DIEM HOPE)
初戦、準決勝を一本勝ちと快調に決勝進出したアマゾン。チアゴとの決勝はP0-0、A0-0でレフェリー判定となり、主審と副審の一人が手を上げたチアゴの勝利で終わった。
ブラザ出身のチアゴはアブダビ4年目。「契約を2年延長したよ」と彼の地がかなり気に入っているご様子だった。
アダルト黒帯77kg3位決定戦
○クレベル・コイケ(ボンサイ)
vs
×アンデルソン・タカハシ(ホシャ)
準決勝はP4-0でシュシャに敗れたクレベル。アンデルソンとの3位決定戦では、P4-4から残り1分を切ったところでスイープに成功し、P6-4で3位入賞を果たした。
アダルト黒帯77kg決勝
○ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ)
vs
×ホブソン・タンノ(INFIGHT JAPAN)
準決勝で1:02、アンデルソンをボーアンドアローで下してきたサトシ。対するシュシャは得意のスパイダーから攻め手を探るも、パス、ニーオンなど計11ポイントを献上。とどめはダースチョークで2:39、サトシが全試合一本勝ちで優勝を決めた。
アダルト黒帯85kg決勝
○ガブリエル・アルジェス(グレイシーバッハ)
vs
×ファイサル・アル・ケトビ(UAE JIU-JITSU TEAM)
今年のムンジアルではミドル級準優勝のアルジェスがスイープ等で4ポイントを奪うと、終盤もバックチョークや腕十字を狙い続けてタイムアップ。P4-0でアルジェスが優勝。
アダルト黒帯94kg決勝
○フェリッペ・ペナ(グレイシーバッハ)
vs
×シャンジ・ヒベイロ(ヒベイロJJ)
初戦はアレッシャンドリ・オガワ(小川柔術)を襟絞め、準決勝はブルーノ・キクチ(ダム・ファイトジャパン)を三角で下してきたシャンジ。プレギーサとの決勝は互いにスイープで2ポイントずつ取ったが、残り30秒を切ったところでプレギーサがディープハーフからスイープを決めてP4-2に。シャンジもスクランブルからバックを取りかけるがタイムアップとなり、P4-2でプレギーサが勝利を手にした。
アダルト黒帯110kg決勝
○ホセ・ジュニオール(UAEJJ TEAM - TRAINING HALL)
vs
×アンドレ・カンポス(UAE JIU-JITSU TEAM)
序盤でXガードからスイープに成功したホセ。アンドレもスパイダーからスイープを窺うが決定打を出せず、P2-0でホセが接戦を制した。
女子アダルト茶・黒帯55kg
○湯浅麗歌子(パラエストラ品川)
vs
×山口芽生(クルービデ・ジウジツ)
「ヤスダリカコ」と謎のアナウンスをされ続けた湯浅は、エマ・ジオング(GAME FIGHT MANIMAL BJJ INTERNATIONAL)を腕十字で下して決勝進出。V.V Meiこと山口との決勝は、腕十字や十字絞めを狙いながら、スイープ、バック、ニーオン、マウントなどで着実にポイントを重ね、P16-0で完封勝利。
女子アダルト茶・黒帯70kg
○マッケンジー・ダーン(グレイシーウマイタ)
vs
×メーガン・グリーン(CIA PAULISTA)
会場の注目を一番に集めていたマッケンジー。イザベレ・ソウザ(Impacto Japan BJJ)も含め3人巴戦となったトーナメント決勝は、初戦でアキレスを極めたメーガンとの再戦となり、こちらもパスからニーバーを極めて2:08、一本勝ちで快勝。
女子アダルト茶・黒帯90kgはワンマッチの相手が欠場し、ナチエリ・カロリーナ(PSLPBシセロコスタ)の一人優勝。一人優勝でも賞金ゲットのナチエリは本大会きってのラッキーガールだろう。
Jiu Jitsu Priest
Jiu Jitsu NERD
BJJ-WAVE
MUSE Jiu Jitsu Academy
©Bull Terrier Fight Gear
LA・東京・リオ・ロンドン大会の賞金は以下。本大会のアダルト黒帯優勝者にはエアチケットとともに、写真の日本刀も贈呈された。
アダルト黒帯:1位 2000ドル 2位 1500ドル 3位 1000ドル
アダルト茶帯:1位 1200ドル 2位 800ドル 3位 500ドル
アダルト紫帯:1位 600ドル 2位 400ドル 3位 200ドル
アダルト青帯:1位 500ドル 2位 300ドル 3位 200ドル
マスター黒帯:1位 1500ドル 2位 1000ドル 3位 500ドル
女子アダルト黒・茶帯:1位 1500ドル 2位 1000ドル 3位 500ドル
女子アダルト紫帯:1位 600ドル 2位 400ドル 3位 200ドル
女子アダルト青帯:1位 500ドル 2位 300ドル 3位 ー
マットは全7マットで、中央の1マットのみスペースが広く取られたアブダビ仕様。鳥居を模した選手の入場ゲートや巨大な垂れ幕などで装飾され、開会前にはUAEと日本の国家斉唱も。
英語とアラビア語が飛び交っていた中継ブース。中継用カメラは各マットに配置され、試合直前の選手の表情まで追うこだわりぶり。
アナウンスされる選手の名前や所属アカデミー名が間違っているなど、“ここぞ”というところで穴もあったが、このあたりは大会を重ねるごとに改善していくものと期待したい。今回はムンジアル王者や日本人トップ選手らが集結したアダルト黒帯の試合を紹介する。
アダルト黒帯62kg決勝
○橋本知之(CARPE DIEM)
vs
×宮地一裕(修斗ジムroots)
IBJJFルールと異なり、アダルト黒帯は6分間で行われる本大会。62kgトーナメントは初来日が予定されていたマイキー・ムスメシが欠場し、初戦が決勝となった橋本と、伊東圭(AXIS)をP4-3で下してきた宮地の対戦。
試合はスイープでポイントを先取した橋本が、その後も腕十字や三角を狙うなど優勢に試合を進めてP2-0で勝利して優勝。
アダルト黒帯69kg3位決定戦
○チャールズ・ガスパー(Impacto Japan BJJ)
vs
×平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)
準決勝のアマゾン戦では腕十字で一本負けを喫したチャールズだが、平尾との3位決定戦はP0-0、A2-0で辛勝し3位入賞。すべてのマットの試合が終了し、表彰もひとしきり終わった中で行われたこの試合。準決勝から時間がかなり空いていたこともあり、二人にとってはやりづらい一戦だったといえるだろう。
アダルト黒帯69kg決勝
○チアゴ・ブラボー(UAEJJ TEAM - AL AIN)
vs
×白木大輔(CARPE DIEM HOPE)
初戦、準決勝を一本勝ちと快調に決勝進出したアマゾン。チアゴとの決勝はP0-0、A0-0でレフェリー判定となり、主審と副審の一人が手を上げたチアゴの勝利で終わった。
ブラザ出身のチアゴはアブダビ4年目。「契約を2年延長したよ」と彼の地がかなり気に入っているご様子だった。
アダルト黒帯77kg3位決定戦
○クレベル・コイケ(ボンサイ)
vs
×アンデルソン・タカハシ(ホシャ)
準決勝はP4-0でシュシャに敗れたクレベル。アンデルソンとの3位決定戦では、P4-4から残り1分を切ったところでスイープに成功し、P6-4で3位入賞を果たした。
アダルト黒帯77kg決勝
○ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ)
vs
×ホブソン・タンノ(INFIGHT JAPAN)
準決勝で1:02、アンデルソンをボーアンドアローで下してきたサトシ。対するシュシャは得意のスパイダーから攻め手を探るも、パス、ニーオンなど計11ポイントを献上。とどめはダースチョークで2:39、サトシが全試合一本勝ちで優勝を決めた。
アダルト黒帯85kg決勝
○ガブリエル・アルジェス(グレイシーバッハ)
vs
×ファイサル・アル・ケトビ(UAE JIU-JITSU TEAM)
今年のムンジアルではミドル級準優勝のアルジェスがスイープ等で4ポイントを奪うと、終盤もバックチョークや腕十字を狙い続けてタイムアップ。P4-0でアルジェスが優勝。
アダルト黒帯94kg決勝
○フェリッペ・ペナ(グレイシーバッハ)
vs
×シャンジ・ヒベイロ(ヒベイロJJ)
初戦はアレッシャンドリ・オガワ(小川柔術)を襟絞め、準決勝はブルーノ・キクチ(ダム・ファイトジャパン)を三角で下してきたシャンジ。プレギーサとの決勝は互いにスイープで2ポイントずつ取ったが、残り30秒を切ったところでプレギーサがディープハーフからスイープを決めてP4-2に。シャンジもスクランブルからバックを取りかけるがタイムアップとなり、P4-2でプレギーサが勝利を手にした。
アダルト黒帯110kg決勝
○ホセ・ジュニオール(UAEJJ TEAM - TRAINING HALL)
vs
×アンドレ・カンポス(UAE JIU-JITSU TEAM)
序盤でXガードからスイープに成功したホセ。アンドレもスパイダーからスイープを窺うが決定打を出せず、P2-0でホセが接戦を制した。
女子アダルト茶・黒帯55kg
○湯浅麗歌子(パラエストラ品川)
vs
×山口芽生(クルービデ・ジウジツ)
「ヤスダリカコ」と謎のアナウンスをされ続けた湯浅は、エマ・ジオング(GAME FIGHT MANIMAL BJJ INTERNATIONAL)を腕十字で下して決勝進出。V.V Meiこと山口との決勝は、腕十字や十字絞めを狙いながら、スイープ、バック、ニーオン、マウントなどで着実にポイントを重ね、P16-0で完封勝利。
女子アダルト茶・黒帯70kg
○マッケンジー・ダーン(グレイシーウマイタ)
vs
×メーガン・グリーン(CIA PAULISTA)
会場の注目を一番に集めていたマッケンジー。イザベレ・ソウザ(Impacto Japan BJJ)も含め3人巴戦となったトーナメント決勝は、初戦でアキレスを極めたメーガンとの再戦となり、こちらもパスからニーバーを極めて2:08、一本勝ちで快勝。
女子アダルト茶・黒帯90kgはワンマッチの相手が欠場し、ナチエリ・カロリーナ(PSLPBシセロコスタ)の一人優勝。一人優勝でも賞金ゲットのナチエリは本大会きってのラッキーガールだろう。
Jiu Jitsu Priest
Jiu Jitsu NERD
BJJ-WAVE
MUSE Jiu Jitsu Academy
©Bull Terrier Fight Gear