2016年11月02日
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【Review Wednesday】2008 Jiu-jitsu World Championships Finals
みなさんおつかれさまです、Jiu Jitsu NERDライターの成田です。
今回の「Review Wednesday」は過去の名作紹介ということで、「2008 Jiu-jitsu World Championships Finals」を取り上げたいと思います。
本作は2008年のムンジアル黒帯決勝の全試合を収録したもの。8年前のDVDをいまさら…という感もありますが、先日何気なく購入してみたところ、近頃の大会DVDとはひと味違う構成が新鮮で、紹介してみようと思い立った次第です。
まず、本作は海外の大会DVDにしては珍しく、日本語での試合解説付きという点。この試みはムンジアルのDVDでも史上初だったそうです。
解説を担当しているのは、Budo Videosの日本語吹き替えでおなじみの山本大気さんと、LA在住のナカノミツヒロさん。やっぱり日本語のほうが選手の情報や試合展開が頭に入ってきやすいですし、これが評判だったからか、日本語解説は翌年のDVDでも実施されています。
収録試合は以下。
【男子黒帯】
ガロ級決勝 カイオ・テハvs本間祐輔
プルーマ級決勝 サムエル・ブラガvs吉岡大
ペナ級決勝 フーベンス・シャーレス“コブリンヤ”vsブルーノ・フラザト
レーヴィ級決勝 セルソ・ヴィニシウスvsルーカス・レプリ
メジオ級決勝 セルジオ・モラエスvsビル・クーパー
メイオペザード級決勝 アンドレ・ガウヴァオンvsブラウリオ・エスティマ
ペザード級決勝 シャンジ・ヒベイロvsアレッシャンドリ・ソウザ
スペルペザード級決勝 アントニオ・ブラガ・ネトvsハファエル・ロバト
ペザディシモ級決勝 ホジャー・グレイシーvsレオ・レイチ
アブソルート級決勝 シャンジ・ヒベイロvsホジャー・グレイシー
【女子黒帯】
プルーマ級決勝 ミリアン・セルケイラvs阿部恭子
ペナ級決勝 ビアンカ・バヘットvsローレン・コウシン
レーヴィ級決勝 キーラ・グレイシーvsルアナ・オーズギー
メジオ級決勝 アネッチ・スタッキvsフェルナンダ・マゼーリ
メイオペザード級決勝 アナ・ラウラ・コルデイロvsペニー・トーマス
ペザード級決勝 ガブリエル・ガルシアvsマリア・ド・カルモ
カイオ・テハvs本間祐輔のガロ級決勝では、当時黒帯トーナメント初出場だったカイオ・テハが「カイオ・テラ」と呼ばれているところにも時代を感じます。
日本人選手でいえば故・吉岡大選手のプルーマ級決勝、そして阿部恭子選手の試合も収録されていますが、個人的に必見だったのがコブリンヤvsフラザト戦。いまだ現役のコブリンヤですが、終了間際にトーホールドを決めるアグレッシブさはまさに全盛期という感じがします。
さらに本作は特典映像として、ショーン・ウィリアムスが決勝戦から気になったテクニックをショーン・フラネリーとともに解説する「Move Breakdowns」や、1996年から2008年までのアブソルート級チャンピオンのヒストリー映像も収録。特に「Move Breakdowns」は「あの時はこう動けばこのように展開できた……」とマット上で実演解説してくれるので、ハイレベルなテクニックへの理解もより深まります。
ちなみに、この年は「2008 Jiu-jitsu World Championships Best Fights」という別のDVDも発売されており、そちらは大会ベストファイトを集めた9時間超えの大作。
最近はネット配信が全盛で、ムンジアルも2013年を最後にDVDのリリースはなくなってしまい、過去の大会DVDも手に入りづらくなっています。まだ在庫があるうちに、往年の名勝負をコレクションしてみるのも一興ではないでしょうか。
【発売中】
『2008 Jiu-jitsu World Championships Finals』
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