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2016年11月09日

【Review Wednesday】マジッド・ヘイジ「BASEBALL CHOKE」

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みなさんおつかれさまです、『Jiu Jitsu NERD』ライターの成田です。
低気圧のせいか眠気が半端なく、メールを一通返信するにもひと苦労な状況ですが、無情にも「Review Wednesday」の〆切が来てしまいました。

本業が片付かない中、明日からのLA取材が不安で仕方ありませんが、まあどうにかなるだろう……ということで、今回も先週に引き続き過去の名作DVDを取り上げたいと思います!

というわけで自宅から引っ張り出しきたのが、2013年にリリースされたマジッド・ヘイジの教則DVD「BASEBALL CHOKE」です。

“ゴリラハンド”ことヘイジにとって2013年は当たり年。1月のアブダビ・ワールドプロ北米予選で、クラーク・グレイシーをベースボールチョークで絞め落として秒殺勝利。ザック・マックスウェルにもクラーク同様ハーフからのベースボールチョークで勝利し、この必殺技とともに一躍時の人となりました。

自分が柔術を始めたのは2013年の秋頃でしたが(たしか)、スパーでベースボールチョークを繰り出す人がちらほらいたため、彼とこの技の存在を知り、モジャモジャ頭への親近感&試合の強烈なインパクトから本作を購入したことを覚えています。

DVDは、ヘイジがこのチョークを使うようになった理由を語るところからスタート。子どもの頃から柔術道場に通っていたものの、キッズクラスがなかったため、大人たちの中で体格差やパワーの違いに苦しんでいたヘイジ。腕十字や三角はおろか、ガードやパスもうまく決められない中で、ある“柔道ガイ”が教えてくれたのがこのベースボールチョークだったそうです。

約10年かけて磨き上げられてきた技術は“ポジション問わず”といった塩梅で、スタンド、クローズド(上下)、ハーフガード、バック、バタフライガードからのチョークやXガードへのカウンターのチョーク、マウントやニーオン、ダブルガードからのチョーク、そしてベースボールチョークのエスケープまで、あらゆる体勢からのテクニックが解説されています。

なお、本作は各テクニックを左右どちらからでも実演してくれているので、DVDによってはたまにある「こっち側からはうまくやれないんだけどな……」というストレスがないのもありがたいところ。

いまや珍しいテクニックではないでしょうが、未見の方は試合で大量リードされたときの一発逆転テクのひとつとして、ストックしておいても損はないはずです。



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